技術優位性を持ったビジネスに対応できる潜在力を持つ学生とのマッチング
―アカリクイベントの本格活用で求める人材の採用に成功
課題
- ターゲットとなる技術的に尖った人に出会う機会をもっと多く作りたい。
- 大規模の就職イベントより、ものづくりやプログラミングが好きな学生が集まる就職イベントに参加したい。
- 自社の事業内容や強みを伝える場をつくりたい。
導入の決め手
- ITイベントが自社の採用方法にマッチしていた
- 求めるスキルや人柄を備えた人材が多く集まっていた
効果
- ターゲット人材に出会い直接アプローチすることで採用数が増えた
- 自社の社風に合う人材に多く出会えるようになった
- イベントだけでなくスカウトも積極的に活用して安定採用を目指す
技術優位性を持ったビジネスに対応できる潜在力を持つ学生とのマッチング ―アカリクイベントの本格活用で求める人材の採用に成功
採用担当の小川さんにお話を伺いました。
―――これまでの採用の状況を教えてください。
小川: 新卒採用は20年以上前から実施しており、直近は21年卒採用が13名、20年卒採用が14名、19年卒採用は24名でした。毎年10〜15名程度の採用を考えています。逆求人型採用へ移行する3か年計画をたてましたが、2年目で最終目標以上の数値を達成し、とても順調に進んでいます。
―――インターンの実績はいかがですか?
小川:毎年、採用人数の3割程度はインターン参加者からです。
―――どのような人材を求めているのですか?
小川:プログラミング経験がある理系人材であれば、専攻は問いません。事業分野が幅広いので、経験言語も不問です。スキルや経験はあったほうが良いですが、それよりも技術的観点に興味を持ち、すぐに実践してみるような好奇心旺盛な方を評価しております。
―――どんな学生がマッチする会社だと思いますか?
小川:事業範囲が広いのが当社の強み。ですから、興味を1つに絞っている人よりは、いろいろなことにチャレンジしてみたい人が向いているように思います。ブラウザもAIもやってみたい、フルスタックエンジニアになりたいというような人であれば、楽しく仕事に取り組んでいただけると思います。
また、挑戦を奨励する社風なので、手を挙げたひとを会社や周りの人が快くサポートする風土があります。だから受け身の人よりも、自分の意見をどんどん発信できる人の方が楽しんで仕事ができる環境だと思います。
イベントで直接声をかけるアプローチで理想の人材に出会う
―――18年卒採用に苦戦したのはどうしてでしょうか?
小川:採用方法が当社とマッチしていなかったからだと思います。当時は大手の新卒採用サイトを主に利用していたのですが、逆求人の波が来まして、大手サイトでは当社が求めるようなプログラミング人材になかなか出会えず。なんとか12名は採用できたものの、反省点が多くありました。そこで、19年卒採用からは逆求人を強化しようということになり、プログラミング経験者が登録しているサービスを探して使い始めたのです。
―――アカリクを導入されたのがいつからですか?
小川: アカリクは2011年ごろから利用させていただいていますが、当初はメインの採用媒体ではありませんでした。当時は、イベントには来てもらえるけれどなかなか採用に至らないというのが大きな課題でした。利用の仕方が変わったのは2019年卒採用のあたりからです。
私は2019年卒採用から担当するようになりましたが、それはもう必死でした(笑)。イベントの懇親会では、一人でも多くの人と話をしたいと、気になる学生がいたら駆け寄って話をしました。イベント後にフォローの電話をかけ始めたのも、この頃からです。現在は行っていませんが、この年は一次面接もイベント内で終わらせるようにしていて、学生さんには好評だったようです。
このようにコミュニケーションを積極的に取るようになったら、順調に採用実績が出るようになりました。こんなに結果が出るならもっと早くから力を入れてやっておくべきだったと反省しました。
博士採用では倫理的思考力や実践的な課題解決能力を重視
―――イベントを上手に活用して採用実績を上げていらっしゃいますが、イベントで苦労したことはありますか?
小川: 知名度が高くないので、たくさん話をして当社を知ってもらえるよう努力しました。事業範囲が広いので、とにかく話して何かしら興味を持ってもらえればと。現場の様子を知ってもらいたいと思い、開発担当者も連れて行きました。
―――採用は院卒生だけですか?
小川:いえ、学部生も3割程度採用しています。 ただ、院卒生のほうが研究で培った経験を踏まえて、やりたいことが明確な方が多いので当社とのマッチングを判断しやすい印象はあります。また、研究を通じて論理的思考能力をすでに培っている方が院生には多いと思っております。
―――御社が求める論理的思考力とはどのようなものですか?
小川:答えのないものに対して自ら課題を設定し、リサーチし、本質を捉えて主体的に取り組む力です。当社は基礎研究をやっているような会社ではありませんが、次世代に求められるような新しいサービスを開発することをミッションにしているので、
まだ答えのないものに取り組むために課題の本質をつかむ力やトライ&エラーを繰り返しながら、試行錯誤して結果に結びつける力が求められます。
―――採用ではどんなことを大事にしていますか?
小川:一人ひとりをしっかりフォローしたいと思っています。各学生がどんなことに興味を持っているかを事前に把握して、それにふさわしい社員を面談担当者にアサインしています。
大きな会社ではありませんから、全部を平均的にできる人を求めてはいません。1つだけでも他人に負けない何か尖ったものを持っている方を採用したいというのが当社の考え。各人がACCESSの技術の源泉と考え、その人の良いところを評価するというのが採用の基本方針です。実際に、一人ひとりに向き合ってしっかりフォローすることで良い人材を採用できているという手応えを感じています。
一人ひとりを大事にする穏やかな社風に合う人材を求め続けたい
―――アカリクを利用して良かったと思うのはどんな点ですか?
小川:アカリクは学生の質が良いと感じます。当社はどちらかというとアカデミックで穏やかな社風。アカリクにはしっかり研究に取り組んできた人材が多く、当社の社風にマッチする学生が多いので、安心して利用させていただいています。
―――今後はアカリクをどう活用していきたいですか?
小川: イベントにはとても満足しています。アカリクの学生はレベルがとても高く、イベント参加者のみなさんは優秀で、一人ひとりとても魅力的な技術や研究実績、体験を持っているので、イベント当日はどんなことをやりたいのか志向性の確認と“くどき”に集中できます。今年はどんな人に会えるだろう?と大きな期待を持って毎年参加しています。ただ・・・期待のぶんだけ採用基準が上がってきてしまっているのが悩みです(笑)。
今後はスカウトにも力を入れていきたいと思っています。まだ使い始めたばかりなのですが、データベースを見たら言語経験が豊富な人がたくさんいて「お、これはスカウトが楽しそうだぞ」と(笑)。返信率を高めるのがいまの課題です。
これからも、アカリクで素晴らしい人材と巡り合えることを期待しています。