開催への想い
日本の産業界において絶え間ないイノベーションを起こし続けるためには、不確実な見通しの中でも未来を見据え、仮説を打ち立て、障壁を突破していく思考の粘り強さが必要です。
Society 5.0が提唱された「第5期科学技術基本計画」においても、「知の資産の持続的創出」を目標とし、「先を見通し戦略的に手を打っていく力(先見性と戦略性)」と、「どのような変化にも的確に対応していく力(多様性と柔軟性)」を兼ね備える我が国の姿が描かれています。これらのビジョンを実現するためには、変化に対応し、能動的に学び続け、価値観を更新し続けられる人材が必要です。そして、これらの素養を持つ人材としてこれから期待されるのは、「博士号取得者」であると考えています。
常に未知に対峙し、研究活動を進めてきた大学院生たちは、能動的に学び、プロフェッショナルとして実践する素養を持っています。また、自分の思考を疑い、それゆえにあらゆる可能性に到達し、より良い選択肢をつかみ取るプロセスを体得しています。
しかし、依然日本においては、博士人材に活躍の場を用意できている企業は多くありません。そこで、なぜこれから博士人材の力が必要になるのか、博士人材は実際にどのように企業内で活躍しているのか、企業側は博士人材の活躍において、どのような点に気をつけているのか、について関係者から知見を募り、発信することで、企業が博士人材を評価し、活躍する博士人材がより増えることを目指すべく、本シンポジウムの開催に至りました。
プログラム
13:00-13:40【基調講演①】
博士自身はどのようにキャリアをデザインしていくのか
登壇者:法政大学 キャリアデザイン学部教授 田中 研之輔
13:40-14:10【基調講演②】
我が国の博士人材に関する最近の政策動向について
登壇者:文部科学省 高等教育局 担当官
ジョブ型研究インターンシップ(先行的・試行的取組)等について
登壇者:文部科学省 科学技術・学術政策局 担当官
14:10-14:40【基調講演③】
企業が持つ博士人材へのニーズとその共通項
登壇者:株式会社アカリク 代表取締役 山田 諒
14:40-16:10【パネルディスカッション】
博士人材の採用・育成・活躍・評価の各社事例に関するディスカッション
登壇者:
株式会社日立製作所 タレントアクイジション部 部長代理 若月 本有
マッキンゼー・アンド・カンパニー・ジャパン アソシエイトパートナー 土谷 大
三菱電機株式会社 先端技術総合研究所 技術顧問 古藤 悟
株式会社リネア 数理エンジニアリンググループ マネージャー 本田 大悟
ファシリテーター:株式会社アカリク 顧問 久松 剛
開催概要
開催日
2022年5月26日(木) 13:00-16:00
視聴方法
オンライン開催(Zoomウェビナー)
※視聴者の皆さまはカメラオフ・マイクオフにてご参加いただけます。
※途中での入退室は自由です。
参加費
無料