導入初年度で4名の採用に成功!充実したサポートにより学生動向に合わせた採用活動を実現
課題
- 自ら考え、解決方法を見出す力を持った学生にアプローチしたい
- 開発実績の公表に制限があり、知名度が上がらない
導入の決め手
- 「しっかり研究をしている学生」が豊富
- 課題にマッチした学生に会えた
効果
- 運用のサポート担当者のフォローが手厚く、満足する結果が出た
- 他媒体では接点が少ない母集団を獲得できた
ーー本日はお時間いただきましてありがとうございます!さっそくですが、塚田様のご経歴と貴社の事業についてまずは教えてください。
入社19年目で元々ソフトウェア開発をしていたのですが、2018年から新卒採用を担当しています。
当社は、社会の安全と発展に貢献するシステムを、リアルタイム技術を駆使して開発するソフトウェア会社です。従業員数は今年4月時点で342名です。
事業領域は多岐に渡っていますが、大きくは、社会基盤システム、宇宙先端システム、モバイルネットワーク、インターネットの4つに分けられます。
「リアルタイム技術」とは何かというと、コンピュータシステムというのはインプットがあって、それに何かしらの処理をして、その結果をアウトプットするということをしますが、時々刻々と変化する複雑なインプットに対しても正確な処理をしてアウトプットをする、言わば、自然現象を相手にしているシステムを設計する技術が、リアルタイム技術です。
事例としては、運転している人の目や耳のかわりに、センサーが捉えた情報で車を自動制御する、車の自動走行ソフトウェアなどが挙げられます。
創業から一貫した新卒採用へのこだわりが、チーム全体の底上げに繋がっている
ーー採用の実績(いつ頃から新卒採用を行っているか、直近の実績など)について教えてください。
当社は創業以来、新卒採用にこだわっていまして、社員のほぼ全員が新卒入社となります。
新卒にこだわる理由は、品質が高いソフトウェアを作るには、チーム全員が同じ知識、同じ言葉・同じ開発手法・同じ品質意識を持つ必要があると考えるからです。そのため、当社には6ヵ月の新入社員教育があり、その期間中にソフトウェアの基礎からリアルタイム技術のイロハまでを徹底的に学んでもらいます。その後は、面白いけど難しい仕事を通して一人一人が成長していくことになります。その結果、チーム全体の底上げに繋がっていると考えています。
採用実績としては、直近の22年入社が27名、前年が28名です。
採用する際に学部生、大学院生、文系、理系など特にこだわってはいないのですが、最近は理系の大学院生が8割と多くなっています。
求めるのは、答えのない課題に対して自ら考えられる力を持った学生
ーーどういった学生を求めていますか?(職種、特性、ジャンル、研究内容)
研究にしっかり取り組んでいる方を求めています。なぜなら、当社の仕事は「世界初」「日本初」など前例がないソフトウェア開発が多く、答えのない課題に対して、自ら考えて解決方法を見出していくことが重要になるからです。学生の研究も、まだ世の中で解明されていないことを解明していくという活動かと思いますが、そのプロセスにも一部通じるところがあると考えています。
そういった背景もあって、選考過程では、分野は問わず今現在どんなことにこだわりを持って研究しているのかをじっくり確認させていただいています。このような選考方法を取っているためか、結果的に理系大学院生からの応募が多く、アカリクはしっかり研究をしている学生が多いので、当社との相性が良いと感じています。
ーー採用面での課題について教えてください。
知名度が課題に挙げられるかと思います。
当社の事業は、BtoBでお客様のご要望に応じた、言わば一品物のソフトウェアを作るオーダーメイドの開発が中心なので、なかなか一般の方には馴染みがない傾向にあります。
また、お客様(取引先)との秘密保持の関係で開発実績の公表に制限があるので、世の中に浸透しづらいという背景もあり、アカリクのような逆求人システムはダイレクトに当社を知ってもらうことができるので、非常に有効だと考えています。
採用チャネルを増やしたことで見えた大学院生との出会いによって質の良い採用活動に成功
ーーアカリクの導入時期はいつ頃ですか。
ちょうど1年前の22年8月から利用開始しました。
導入した経緯としては、最初にお話をいただいた際に、当社が求める「しっかり研究をしている学生」が豊富であると感じたからでした。アカリクのサービスは、現在の当社の課題にマッチしていると考え、導入させていただくことになりました。
ーーアカリクで利用されているサービスについて
スカウトサービスを使っています。
スカウト時には、当社との親和性をお伝えするだけではなく、当社のことを知ってもらう必要もあるため、HPや動画、こんなイベントをやっています!というご案内もしています。スカウトをする上で心がけている点は、当社の強みである分野や仕事の多様性をアピールし、当社だとこんなことができる!こんなキャリアが開ける!という文面を加えるようにしています。
その他にも、好奇心が旺盛な方に応募してほしいので、そういった方の興味をかきたてるような、難易度は高いけど、面白い、チャレンジのしがいがある仕事ができる、という内容を盛り込むようにしています。学生の目に留まるスカウトを送るための努力は欠かしません。スカウト文面の見やすさにも気を配ります。
また、働きがいの部分にもフォーカスして、当社だったらこんな仕事が待っているというような「ワクワクできる会社」がイメージできるよう、想いが伝わる文面を心がけています。
ーーどのような形でアカリクを利用されていますか。(採用ツールとしてのポジショニング)
当社は答えのないテーマにしっかり取り組んだ経験のある学生を求めています。
アカリクは理系の大学院生に特化したサービスですので、理系の大学院生のうち、しっかりと研究に取り組んでいる方で、なおかつ、当社のことに興味を持ってもらえそうな学生を探してスカウトする、という形で利用させていただいています。結果的に当社が求めている学生が非常に多いですので、アカリクとは非常に親和性が高いと感じています。
ーー大学院生の採用後の印象はいかがですか。
学部生であっても、大学院生であっても、入社後は半年間の新入社員教育を受けますので、スタートラインはあまり変わりません。研修中は、大学院生で苦戦する方もいれば、学部生でスムーズに進む方もいます。ソフトウェアの未経験者が経験者を追い抜くこともあります。その点でいうと特別、バックグラウンドによる影響は大きくないと感じます。
ただ一方で、修士博士のように長く研究され、課題に対していろんなアプローチをしてきた経験をもつ方は日頃の作業の中でも問題や課題を発見できる力があるため、成長の選択肢が広い印象はあります。
学生目線に特化した採用活動ができたことが成功の鍵
ーーアカリクサービスの良い点を教えてください。
先ほどお話したように、研究をしっかりしている方、課題を見つけることに重点をおいている方に会える部分は非常に良いです。それに加えて満足している点として、運用のサポート担当者が一緒に課題に対して考えてくださったり改善案をご提案くださったりと、非常にフォローが手厚いところが挙げられます。例えば、キックオフMTG時には求人内容やスカウトのタイトル、文面の添削をしてくださり、月に一度の定例の際には、スカウトの開封率や承諾率の状況を鑑みたブラッシュアップを欠かさず毎回行っていただきます。
また、採用活動の現場においては、採用トレンドを見極め、学生目線のアプローチが必要になる反面、社会情勢とも重なり、昨今の就職活動はなかなか不明確な部分もあります。その際に、担当者の方から、1年間の学生の動向を考えた上での最適なスカウト注力時期を教えていただけたことで、求人展開時期を逃さず、早期化した就活スケジュールに対応でき、高い効果を得て満足した採用活動ができました。
このように学生の姿勢に対する細かな動向や変化などを共有していただけるだけでなく学生のスケジュールに合わせた学生目線のアドバイスや、その他にも、アカリクの運用担当者が博士卒だったということもあり博士学生特有の悩みのアドバイスなど、とても効果的なものが多く、非常に参考になりました。
ーーアカリクで得られた実績、アカリクの効果などを教えてください。
利用して1年目なので、確定していないのですが、現時点で内定承諾が4名出ています。今期の目標は、2名で考えていたので倍の達成率となりました。4名の中には、博士卒の方もいますので、他媒体では接点が少ない母集団を獲得できたことが非常に大きかったと思います。
ーーアカリクで、ここは変えてほしいという点はありますでしょうか。
ダッシュボードは開発中と聞いているのですが、今後に期待している点としては、シンプルで構わないので、月の送信数や承諾率を分析できるような仕様になったらいいなと思っています。
また、学生を探す上での検索性の部分でもう少し検索機能が増えるとさらに使いやすくなるかなと思います。
ーーインターンシップについての実績を教えてください。
仕事体験ができる1dayのオープンカンパニーを対面形式で実施しています。
こちらのイベントがスカウト承認後に最初にお会いできるイベントになるので、アカリク経由の学生にも積極的に参加いただいています。
オープンカンパニーでは、当社の技術を代表する「リアルタイム技術」に触れるワークが学生に好評
ーーインターンについてどういった対策をされているか教えてください。
オープンカンパニーでは対面形式でグループワークを用意しています。
まずソフトウェアの講義をした上で、グループワークをしていただきますが、ワークの内容は、自動運転の技術に関するものになります。スタートからゴールに向かう途中で予期しないことが度々起こるのですが、例えば、人が飛び出したり、信号機のエラーが起きたり、地盤沈下などの予期しない変化が発生したりと、時々刻々と変化する状況の中で、どのようにして自動運転を実現させるのか、グループワークを通して「リアルタイム技術」に触れてもらう機会を提供しています。
学生の中にはいろんな考えを持つ方がいるので毎回非常に興味深いのですが、条件をあえて難しくして難易度の高い方向からアプローチする方や、反対に一番簡単なアプローチをする方、グループの意見を最優先する方など様々いますが、全体的に面白かったという感想を持ってくれる学生が多いので、非常に良い感触を毎回得ています。
ーー今年の採用活動を振り返ってみていかがでしたでしょうか。
よかった点は、正直ベースでありのままの当社の情報を伝えることができた点です。
オープンカンパニーで当社の技術を伝えることはもちろんですが、その他のオンラインイベントでも社員に登壇してもらい、仕事内容や雰囲気を伝えるような場を設けています。これらはより実態を学生に知ってもらい、学生たちに当社を選んでもらえるような場面を多く作れたらという想いで行ったものですが、達成感があったように思えます。
採用において1番良いのは、本音で話をし、学生の気持ちが乗った状態で応募してもらえることだと思っているので、気持ちが乗るためのフォローは常に真摯に向き合ってやっていくつもりです。