今回は「大学院生の休日」の過ごし方を知りたい方に向けた記事になります。
大学院生は「長期休暇」や「土日休み」をどのように過ごしているのでしょうか?
「長期休暇」の期間はどれくらいあるのでしょうか?
「土日休み」はあるのでしょうか?
現役大学院生である筆者の実体験をもとに説明していきます。
最後までお読みいただければ幸いです。
長期休暇の期間は?
はじめに、長期休暇の期間について説明します。
まず大前提として長期休暇の期間は「研究室に左右される」ということを覚えておいてください。
学部生は、講義が中心であるため、学年暦通りの休暇期間を過ごします。
一方で、大学院生になると研究活動が中心となり、学年暦としての休暇期間は決まっているものの、長期休暇の期間に実際に休めるかどうかは研究活動に左右されるようになります。
すなわち「研究室の方針」や「研究の進捗状況」によって、一人一人の長期休暇の期間が変わってくるのです。
以上のことを踏まえた上で、おおまかな大学院生の長期休暇の期間を説明していきます。
夏期休暇
筆者の所属している研究室の夏期休暇は、以下のようになっていました。
- 基本的には、学部生と同じスケジュール(8月前半から9月後半)
- ただし、研究の進捗は自己責任なので、各自の判断で研究活動を進める
このように、形として休暇はあるが、休暇をとるかは自分で判断するということになっていました。
筆者の場合、情報系の研究室に所属しており、一人で研究を進められるという性質上このような形になっています。
他方で、ほかの研究室では、以下のような形をとっているところもありました。
- 夏期休暇は、お盆だけ
- 大学のスケジュールとは独立して、研究室で夏期休暇の期間が定められている
- 曜日単位で、研究室に行く日が定められている
このように大学院生の夏期休暇の期間には、かなりばらつきがあります。
もし学部生の方であれば、希望する研究室の夏期休暇の期間について、先輩や教授に聞いておくとよいでしょう。
冬期休暇
筆者の所属している研究室の冬期休暇は、以下のようになっていました。
- 基本的には、学部生と同じスケジュール(12月後半から1月前半)
- ただし、研究結果は自己責任なので、各自の判断で研究活動を進める
このように、夏期休暇と同じ形をとっています。
12月から1月の時期は、修士論文を提出する時期なので、この時期に研究結果が出ていない修士2年生は、大慌てで研究を進めることになります。
他方で、時間に余裕がある修士1年生や修士論文の提出をすでに終えている修士2年生は、のんびりとした休暇を過ごしています。
冬期休暇の期間も研究室によって、異なることがあるので、注意してください。
春期休暇
筆者の所属している研究室の春期休暇は、以下のようになっていました。
- 基本的には、学部生と同じスケジュール(2月前半から4月前半)
- ただし、研究結果は自己責任なので、各自の判断で研究活動を進める
もうお分かりいただけたように、筆者の研究室の長期休暇の方針は基本的に同じになります。
春期休暇の期間も研究室によって、方針が異なることがありますが、修士1年生であれば、この時期に就職活動のピークを迎える人が多いため、多忙な日々を送ることになるでしょう。
修士2年生であれば、大半の学生はこの時期には修士論文の提出を終えているため、自由に過ごせる方が多いと思います。
長期休暇に何をするのか?
次に、大学院生が長期休暇にやっていることを紹介します。
大学院生は長期休暇をどのように過ごしているのでしょうか?
この記事では「長期休暇だからできること」という視点で説明していこうと思います。
研究活動
大学院生は長期休暇であっても研究活動を行います。
長期休暇中の研究活動の頻度は、研究室によって異なるので注意してください。
授業期間内とは違い、講義(補講)がないため、まとまった時間の中で研究活動を行うことができます。
学会発表
大学院生の中には、長期休暇中に学会発表に参加する人も多いでしょう。
学会発表に備えて、プレゼンテーションの準備をする人も多いと思います。
長期休暇のまとまった時間を使って、海外の学会発表に行く人もいます。
参考:学会とはどんなところ?学会発表の準備や学会の雰囲気について解説
長期インターンシップ
大学院修了後に就職することを考えている方で、長期インターンシップに参加している方は多いでしょう。
長期インターンシップに参加することで、その後の就職活動を有利に進めることができます。
長期インターンシップの選考は、修士1年生の4月から7月頃に行われることが多いため、忘れないように注意しましょう。
参考:就活の準備はM1になってすぐに始めよう!就活スケジュールと進め方
資格取得
長期休暇のまとまった時間を使って、資格の取得に時間を当てている人も多いでしょう。
就職活動においては、TOEICなどの英語資格や専門分野に関する資格をもっていた方が選考が有利になる場合があります。
また、資格勉強そのものが研究活動に役立つこともあるでしょう。
海外旅行・短期留学
長期休暇は、海外に行く絶好の機会です。
時間がある大学院生の中には、海外旅行に行く人も多いでしょう。
また、長期休暇を使って短期留学に行くのもよいと思います。
アルバイト
長期休暇のまとまった時間を使って、アルバイトをしている人もいます。
大学院生は、研究活動で多忙な毎日を送っており、普段アルバイトをする時間をつくることが難しいです。
そのような大学院生にとっても、長期休暇はアルバイトをする絶好の機会です。
趣味
授業期間中の大学院生は忙しいため、趣味の時間をつくれない人も多いでしょう。
そのような大学院生の中には、長期休暇を趣味の時間に当てている人もいます。
趣味を通じてリフレッシュすることで、研究の生産性が高まるでしょう。
土日休みはあるのか?
大学院生の「土日休み」について説明します。
まず大前提として、土日休みは「研究室に左右される」ということを覚えておいてください。
学部生は講義が中心でしたが、大学院生は研究活動が中心になります。
そのため長期休暇と同様に、土日休みに関しても、「研究室の方針」や「研究の進捗状況」によって、土日を休めるかどうかが変わってくるのです。
筆者の研究室では、土日は形としては休みということになっていましたが、進捗状況によっては土日に研究室に行く学生もいました。
研究室によって、土日休みの形は異なるので注意しましょう。
ちなみに、講義をとっている大学院生の中には、土日が補講日になっていることもあるようです。
土日休みに何をするのか?
大学院生が土日休みにやっていることを紹介します。
大学院生は土日休みをどのように過ごしているのでしょうか?
この記事では「土日休みの空いている時間にできること」という視点で説明していこうと思います。
研究活動
土日休みであっても、研究活動をする大学院生もいます。
研究が思うように進んでいない場合、土日休みを使って、スケジュールを遅らせないように調整することができます。
また、土日休みという自由な時間を使って、普段と違う研究をすることもできます。
講義(補講)
大学院生の中には、土日に講義(補講)が入っていることもあります。
講義(補講)もおろそかにすることはできません。
土日に講義が入っている場合は休まずにしっかりと受けましょう。
1Dayインターンシップ
大学院修了後に就職を考えている人で、インターンシップに参加している方も多いです。
授業期間内だとまとまった時間がとれず、数週間の長期インターンシップに参加することは難しいですが、土日休みに1Dayインターンシップが開催されていれば参加することが出来ます。
平日の研究活動が忙しい大学院生で、就職活動にも力を入れたいと考える大学院生は、土日休みを1Dayインターンシップへの参加に充てても良いかもしれません。
英語学習・資格取得
土日休みの空いている時間を使って、資格の勉強や英語の学習をしている大学院生もいます。
特に英語学習は日々の積み重ねが大切です。
土日の空いている時間は、コツコツ学習を積み重ねることが求められる学習の時間に当てるとよいでしょう。
アルバイト
土日休みを使って、アルバイトをしている大学院生もいます。
平日は、忙しくてアルバイトをする時間がない場合も多いでしょう。
そのため、土日休みはアルバイトでお金を稼ぐことに時間を使ってもよいかもしれません。
趣味
土日休みは、趣味で思いっきりリフレッシュするのもよいと思います。
平日にたくさん研究活動を頑張ったのであれば、土日はたくさん遊びましょう。
適度な気分転換は、研究の生産性を高めることになるでしょう。
学部生と大学院生の休日の違い
学部生と大学院生の休日の違いを以下にまとめました。
学部生
- 講義がなければ大学に行かなくてもよい
- 休暇期間が学年暦通りになる可能性が高い。
大学院生
- 休日に大学に行くこともある
- 研究室によって休日の期間が異なる
学部生の場合、講義が中心であるため、休暇期間が学年暦通りになることが多く、講義がない日に大学に行く必要はありません。
しかし、大学院生の場合、研究活動が中心であるため、研究室によって休日が異なり、学年暦上の休暇期間と実際の休暇期間が異なることがあります。
まとめ
最後にこの記事の内容を要約します。
- 長期休暇の期間は研究室によって異なる
- 長期休暇にやることは研究活動、学会発表、長期インターンシップなどがある
- 土日休みの有無は研究室によって異なる
- 土日休みにやることは研究活動、講義(補講)、1Dayインターンシップなどがある
大学院生の休日は研究室によって左右されます。
もし学部生の方で大学院へ進学することを検討しているのであれば、休日の過ごし方まで加味して研究室を選ぶとよいでしょう。