IT技術を持つ学生の中には「ハッカソン型のインターンシップって何?どんなことをするんだろう?参加するメリットは?」と疑問に思う人がいるのではないでしょうか。
ハッカソン型インターンシップは、就活を進める上で経験して損はないイベントです。
今回はハッカソン型インターンシップの概要と参加するメリット、成功させるポイントなどをまとめました。
将来IT系の分野で活躍したいと考えている理系の方は、インターンを探す際の参考にしてください。
ハッカソン型インターンシップとは
ハッカソン型インターンシップとは、さまざまな職種を希望する学生と先輩社員がチームを組み、短期間でアプリやシステム開発に挑むプロジェクト形式のインターンです。
名前の由来や、行われる目的などを詳しく解説します。
ハッカソンとは
ハッカソン型インターンシップの「ハッカソン」とは、Hack(ハック)とMarathon(マラソン)を組み合わせた造語です。
エンジニアやデザイナーがチームを組んで、1日から1週間ほどの短期間でアプリ、システム、技能などの成果物を生み出し競い合うイベントを指します。
優秀な成果物はそのまま新しい事業になることもあり、スピード感を持ってサービスを作ることで新しいアイデアが出たり、チーム同士のノウハウを共有しあったりすることが大きなメリットです。
ハッカソン自体は、元はアメリカのサン・マイクロソフト株式会社が作ったプロジェクトの概念です。インターンシップ以外にもIT企業のコンテストなどで使われ、優勝したチームが賞を獲得することもあります。
企業がハッカソン型インターンシップを開く理由
企業がハッカソン型インターンシップを実施するのには、自社に適した人材かどうかを見ることや、実際の現場を知ってもらえることなどの狙いがあります。
一般的な就活では、書類選考と面接を行い内定が決まることがほとんどです。
しかし、その中で学生の思考力や技術、仕事に対する姿勢などを知れる機会は多くありません。
ハッカソン型インターンシップを行うことで、よりリアルな学生の姿勢や考え方がわかるので、ミスマッチを減らす貴重な機会になるのです。
また、会社としても自社の技術の高さや、開発の現場を知ってもらえる場になります。
ハッカソン型インターンシップは、自社の強みを学生に知ってもらえる手段ともいえるでしょう。
ハッカソン型インターンシップに参加するメリット
ハッカソン型インターンシップに参加すると、楽しみながら現場の仕事を体験できたり、プロジェクトを通じてスキルアップできたりするメリットがあります。
ハッカソン型インターンシップは、グループに分かれて競い合うため「仲間と一緒に優勝を狙う」という一体感が生まれます。
短期間であっても、同じ目的を共有して一つのものを作り上げる体験はいい刺激になるでしょう。
また、企画から開発、検収まで一通りの流れを学べるため、IT系の仕事がどんなものかイメージをつかみやすくなります。
優秀なグループの考え方や仕事ぶりを学ぶ機会にもなるので、自分自身のスキルアップにつなげることが可能です。
さらに、ハッカソン型インターンシップで高い実績を出せば、実施企業に内定をもらえることもあります。実際に技術力や取り組む姿勢を評価してもらえることも、ハッカソン型インターンシップの良いところです。
ハッカソン型インターンシップへの参加方法
ハッカソン型インターンシップに参加するには、人材会社が開催するイベントへ申し込んだり、就活サイトで検索して応募したりするのが一般的です。
とあるメディアを運営している企業では、毎年ハッカソン型インターンシップを開催しており、優秀な人材がいればそのまま内定につながることもあるそうです。
また、大手就活サイトの「インターンシップ検索」でもハッカソン型インターンシップを扱う場合があるので、探してみると良いでしょう。
ハッカソン型インターンシップはそこまで多くありませんが、インターネットで調べてみると意外と見つかるものです。
なるべく幅広くインターンシップを見るために、複数の就活サイトなどを使って探すことをおすすめします。
ハッカソン型インターンシップで成功するコツ
ハッカソン型インターンシップを成功させるためには、事前準備と積極的なアピールをすることが大切です。
それぞれなぜ大切なのか解説します。
事前準備をしっかりする
ハッカソン型インターンシップを成功させるためには、入念な事前準備を行いましょう。
なぜなら「よーいドン」で始まるプロジェクトであり、スタートした後に勉強をする暇はないからです。
申し込む際には、事前にどのような内容なのか概要がわかると思いますので、成果物を作れるようスキルを磨いておく必要があります。
たとえばWebアプリを開発するのなら、事前にメジャーなプログラミング言語を一通り勉強して、開発の流れを知っておくと良いでしょう。
実際に自分でアプリを開発すれば、どのような手順を踏めばいいかイメージがつきやすくなり、本番でもスムーズに企画を遂行できるはずです。
積極性をアピールする
ハッカソン型インターンシップでは、積極性をアピールすることも大切です。
なぜなら、企業は選考の一環として学生を評価することが多いからです。
たとえば、皆で出し合った意見を簡潔にまとめてリストを共有するなど、プロジェクトをスムーズに進めるためのアクションを起こしましょう。
ハッカソン型インターンシップでは、スキル面だけでなく協調性や仕事への意欲、コミュニケーションスキルも見られています。
強みを評価してもらえるよう、自分なりに積極的に活動することが内定への一歩につながります。
まとめ
今回はハッカソン型インターンシップの概要やメリット、失敗しないためのポイントを紹介しました。
本文の内容をもう一度おさらいしましょう。
- ハッカソン型インターンシップとは、チームを組んでアプリやシステム、技能などを競うイベントのこと
- 企業は就活生が自社に合う人材かどうか見極めたり、自社の技術を知ってもらったりするためにハッカソン型インターンシップを開催する
- ハッカソン型インターンシップに参加すると、楽しみながら成長できて自身のスキルアップになる
- ハッカソン型インターンシップに参加するためには、企業のサイトや就活サイトのインターンを検索するのがおすすめ
- ハッカソン型インターンシップを成功させるためには、事前準備と積極的なアピールが不可欠
ハッカソン型インターンシップは、他のインターンシップにはない濃密な体験ができる貴重な場です。
企業との相性を確かめて、自身のスキルを上げるために、ぜひ一度参加してみてください。
なお、インターンシップを選ぶポイントやその他の業界でのインターンシップについてはこちらの記事で詳しく解説しています。是非合わせてご覧ください。