「非公開求人」という言葉を聞いたことがありますか?
実は、企業の中には求人情報をあえて一般に公開していないケースも多く、就職サイトなどからは見つけにくい求人も存在します。
本記事では企業が非公開で求人を行う理由、非公開求人に向いている人の条件、非公開求人で希望の仕事を見つける方法をご紹介します。
非公開求人とは
非公開求人とは、一般の就職情報サイトや企業の公式サイトには掲載されない求人のことです。
一部の企業はさまざまな理由から求人情報を一般公開せず、条件にあった人材にだけ求人情報を提示しています。
公開求人しかチェックしてこなかった方は非公開求人にも目を向けてみることで、これまでには出会えなかった企業や職種に巡り合えるかもしれません。
非公開求人はどのように応募するのか

非公開求人はその名の通り、求人情報が一般公開されているわけではありません。では、どのようにして非公開求人に応募するのでしょうか。
答えは、エージェントによる紹介です。就活エージェントは非公開求人を含めた様々な求人情報の中から、自分に合った求人情報をピックアップして提示してくれます。特に非公開求人は、公開されている求人情報に比べて競争率が低くなることがほとんどなので、効率的に就活を進めることができるはずです。
つまり、非公開求人は「招待制の求人情報」と理解することができます。
新卒向け非公開求人は本当に存在するのか?
結論からお伝えすると、新卒向けの非公開求人は実際に存在します。
非公開求人というと「中途採用向け」というイメージを持つ方が多いかもしれませんが、新卒採用でもあえて求人を公開せずに募集する企業は年々増えています。
企業が新卒向けの求人を非公開にする理由の一つは、応募が集まりすぎるのを防ぐためです。特に、研究開発職や専門性の高い技術職、少人数のみを採用したい場合などでは、就活サイトに掲載せず、エージェントを通じて条件に合う学生にだけ求人を紹介することがあります。
また、通年採用を行っている企業や、急な欠員が出た場合など、早めに採用を進めたいケースでも非公開求人が活用されます。
専攻や研究内容、興味のある分野がある程度決まっている学生にとっては、非公開求人を通じて自分に合った企業と出会える可能性が広がるでしょう。
公開求人と非公開求人の違い
公開求人と非公開求人の大きな違いは、「求人情報が誰でも見られる形で公開されているかどうか」です。公開求人は就活サイトや企業の採用ページで自由に探せますが、非公開求人はエージェントを通じて紹介されるのが一般的です。
それぞれに特徴があり、「どちらが良い・悪い」というものではありません。まずは、新卒の就職活動で知っておきたい主な違いを整理してみましょう。
| 公開求人 | 非公開求人 | |
| 求人情報の公開範囲・探し方 | 就活サイトや企業HPで誰でも閲覧できる | 一般には公開されず、エージェントから紹介される |
| 選考の進み方・スピード | 応募者が多く、選考に時間がかかるのが一般的 | 条件に合う人に絞られ、比較的スムーズに進むことがある |
| 応募者数・競争率 | 応募者が多く、倍率が高くなりやすい | 応募者数が限られ、競争率は比較的低め |
| 新卒に求められるスタンス | 幅広く企業や業界を比較したい人向け | 興味分野や軸がある程度決まっている人向け |
ここからは、それぞれの違いを詳しく解説します。
求人情報の公開範囲・探し方
公開求人は、就活サイトや企業の採用ページに掲載されており、学生が自分で自由に検索・応募できる求人です。業界や職種を幅広く見比べたいときや、就活を始めたばかりの段階では情報を集めやすい点が特徴です。
一方、非公開求人は一般には公開されておらず、就活エージェントを通じて紹介されます。企業が求める条件に合う学生にだけ案内されるため、自分で検索して見つけることはできません。
つまり「自分で探して応募する」のが公開求人、「条件に合う求人を提案してもらう」のが非公開求人、と考えると両者の違いをよりイメージしやすくなるでしょう。
選考の進み方・スピード
公開求人は応募できる人の範囲が広いため、エントリーが集中しやすく、書類選考や面接に時間がかかることがあります。特に人気企業や大手企業では、選考のステップが多く、結果が出るまでに数週間から数か月かかるケースも珍しくありません。その分、企業研究に時間をかけながら、じっくり準備を進められる点が特徴です。
一方、非公開求人はエージェントが企業の採用条件を事前に把握し、それに合う学生だけを紹介するケースが一般的です。そのため、応募から選考までが比較的スムーズに進み、短期間で内定につながることもあります。ただし、進みが早い分、自己PRや志望動機をあらかじめ整理し、早めに準備しておくことが大切です。
応募者数・競争率
公開求人は誰でも応募できるため、応募者数が多くなりやすく、競争率も高くなる傾向があります。特に知名度の高い企業や人気のある職種では、多くの学生が同じポジションに応募し、書類選考の段階で絞り込まれるケースも少なくありません。
一方、非公開求人はエージェントを通じて条件に合う学生だけが紹介されるため、応募者の数は限られます。その結果、公開求人と比べて競争率が落ち着く場合があります。ただし、非公開求人だからといって簡単に選考を通過できるわけではありません。企業が求める人物像がはっきりしている分、自分の強みや志向が企業のニーズに合っているかどうかが、より重視される点には注意が必要です。
新卒に求められるスタンス
公開求人と非公開求人では、就活の進め方や求められる姿勢にも違いがあります。公開求人は、就活サイトや企業の採用ページなど、誰でも閲覧できる情報として掲載されています。そのため、業界や職種を幅広く見比べながら、自分に合う仕事を探したい学生に向いています。就活を始めたばかりで、まずはいろいろな企業を知りたいという人にも使いやすいでしょう。
一方、非公開求人はエージェントを通じて条件に合う学生だけに紹介されます。そのため、エージェントとの面談で自分の希望や強みをきちんと伝えることが重要です。企業側は求める人物像を明確にしているケースが多いため、専攻や興味のある分野、将来やってみたいことを言葉にして説明できる姿勢が求められます。こうした準備をしておくことで、紹介の精度が高まり、非公開求人をより有効に活用しやすくなるでしょう。
企業が求人を非公開にする理由
企業としては大々的に求人情報を出して、多くの応募者の中から優秀な人材を獲得したいと考えるのが普通です。では、非公開求人を出す企業にはどういった理由があるのでしょうか。
これには大きく分けて3つの理由があります。
- 事業戦略を公にしたくない
- 効率的に採用活動を進めたい
- 採用ルートを隠したい
順番にそれぞれ解説していきます。
事業戦略を公にしたくない
企業によっては新規事業の立ち上げや新規市場への参入、極秘プロジェクトを水面下で進めたいというケースがあります。
企業としては、新規事業が始動するギリギリまでライバル企業には伏せておきたいものです。
求人情報には採用の背景や仕事内容を記載する必要があり、求人情報を公開してしまうと仕事を探している人だけでなく、ライバル企業にもこの情報が知られてしまいます。
これを防ぐために非公開求人で特定の分野の経験者を募集することがあります。
このような求人はその企業の社運をかけた重要な役割である可能性も少なくないようです。
効率的に採用活動を進めたい
大手企業や有名企業は求職者からの人気も高く、一般に求人情報を公開すると応募が殺到し、選考に時間を要する場合があります。
新卒の求人と違い、急な退職や人事異動で生じた欠員を早急に補充する必要がある場合は、選考に時間をかけられないため、非公開求人が活用されることも少なくありません。
エージェントを介した非公開求人であれば、事前に求める人材像を共有できるため、条件に合った応募者に絞って効率的に選考を進められるでしょう。
採用ルートを隠したい
早期退職を募集した直後に求人を積極的に行ってしまうと、場合によっては株主や社員、取引企業からの印象を損ねることがあります。
こうした情報はマスコミを通して報道されることも少なくないため、人気のある企業や知名度の高い企業の場合は経営にも影響するかもしれません。
そこで求人を行っていることを一般には伏せておきながら新たな人材を獲得するために非公開求人となるケースがあります。
こういったケースでは企業は特定のエージェントでのみ求人を行うこともあるようです。
非公開求人のメリット

ここまで、企業が非公開求人を行う理由やメリットについてご紹介しました。
では、新卒の就活生として非公開求人をターゲットに就職活動をするメリットはどのようなものがあるのでしょうか。
大手企業・人気企業の募集が多い
既にご紹介したように大手企業や人気企業の求人では、求人情報を公開してしまうと応募が殺到し、採用担当者の手に負えなくなることがあります。
これを避けるために非公開求人を利用するという企業も少なくありません。
これは就活生の側から見れば、企業の公式サイトには情報がなくても非公開求人で人気の企業と出会えるチャンスがあることを意味しています。
また、既にご紹介したように、競争率は同条件で一般公開されている求人に比べて低くなりやすいので、人気企業への就職を目指す場合、非公開求人は重要な選択肢になります。
自身に合う求人を見つけやすい
就活エージェントは膨大な求人の中から就活生の持っているスキルや経験を活かせるような求人を選んで紹介してくれます。
企業側も非公開求人ではスキルや経験を限定し、それに合った人材だけを募集する傾向にあります。
したがって、企業のニーズにマッチしており、自身の経験やスキルを活かせるような仕事が非公開求人で見つかるかもしれません。
自分では意識していなかった企業にも出会える
公開されている求人情報を探して応募するスタイルでは、自分から能動的に探して見つけ出した企業にしかアプローチすることができません。
一方で、エージェントからの提案では、自分がこれまで意識したことのなかった企業と巡り合うチャンスが生まれます。
新卒が非公開求人を活用する際の注意点
非公開求人は、うまく活用すれば効率よく就職活動を進められる一方で、使い方を誤ると思わぬミスマッチにつながることもあります。特に新卒の場合は、エージェント任せになりすぎない姿勢が大切です。
ここでは、非公開求人を活用する前に知っておきたい注意点をわかりやすく解説します。
非公開求人だけに頼りすぎない
非公開求人は、条件に合った企業を効率よく紹介してもらえる点が魅力ですが、それだけに頼りきってしまうのは注意が必要です。
エージェントから紹介される求人は、「今伝えている希望」や「設定した条件」をもとに選ばれるため、自分でもまだ気づいていない業界や職種の選択肢が見えにくくなることがあります。
就活の初期段階では、公開求人を活用して幅広く業界や企業を知ることも大切です。公開求人もチェックすることで、仕事の種類や働き方を比較しやすくなり、自分の興味や価値観を整理するきっかけにもなります。
非公開求人はあくまで選択肢の一つと捉えて公開求人と併用しながら進めることで、より納得のいく就職活動につながるでしょう。
紹介された求人を鵜呑みにしない
エージェントから紹介される求人は、自分の希望や条件をもとに選ばれているため、とても魅力的に感じやすいものです。しかし、「プロに勧められたから安心」と考えて、そのまま受け入れてしまうのは注意が必要です。仕事内容や配属先、働き方などは企業ごとに違いがあり、紹介文だけでは見えにくい点も多くあります。
紹介された求人については、企業の公式サイトや採用ページを自分でも確認し、「なぜこの会社が自分に勧められたのか」を整理してみましょう。また、少しでも気になる点や不安があれば、遠慮せずにエージェントへ質問することが大切です。自分自身で納得したうえで選考に進むことで、入社後のミスマッチを防ぎやすくなるでしょう。
エージェントとの相性をチェックする
就活エージェントを利用する際は、サービス内容だけでなく、担当者との相性の良さにも注目してみましょう。
エージェントは就職活動を支えてくれる心強い存在ですが、担当者によって得意な業界や提案の仕方、コミュニケーションのスタイルには違いがあります。話しやすさや説明の分かりやすさに違和感があると、自分の希望や不安を十分に伝えられないこともあるはずです。
もし「希望と違う求人ばかり紹介される」「相談しづらい」と感じた場合は、担当者の変更を相談したり、別のエージェントを併用したりするのも一つの方法です。自分に合ったエージェントと出会えれば、非公開求人についても納得感を持って検討しやすくなり、安心して就職活動を進められるでしょう。
非公開求人に向いている人
一般的な公開求人と比べて、非公開求人では企業が求める人材像がより明確で、即戦力や特定分野のスキルを重視するケースが多く見られます。
もし自分が就職後にやりたい仕事や目標が明確な場合は、それとマッチしたニーズを持つ企業を非公開求人で探すと良いでしょう。
また、自分のスキルや専門性を活かした職に就きたいと考えている場合も非公開求人が向いているといえます。
非公開求人に向いていない人
全く未経験の分野で新たなスキルを身に付けたいと考える人は企業側のニーズとマッチするのが難しいかもしれません。
また、自分自身の将来像が固まっていない場合には、公開求人をいくつか見比べながら、自分の興味のある分野や職種への理解を深めていくのが良いでしょう。
もちろん、ある程度業界が絞れたら非公開求人をチェックしてみるのも有効です。
一方で、自分が就職したい企業が明確に決まっているような場合も非公開求人より公開求人のほうが適しているといえます。
非公開求人ではエージェントから紹介された求人情報の中からしか企業を選択できないためです。
公開求人はいつでも見ることができ、自分のペースで情報収集できる点がポイントです。
どんな職種があるのか、どんな業界に興味があるのかなどといった自分の将来像を考える上では公開求人のほうが向いているといえます。公開求人と非公開求人をうまく使い分けることが、効率的に就活を進めるコツです。
就活エージェントで効率的に就活を進めよう

ここまでご紹介してきたように、非公開求人は基本的に就活サイトでエージェントを通じて紹介されます。また、エージェントからの提案やエージェントとの打合せの中で自分の就活をどのようにして進めていくのか、といった指針を立てやすくなるのではないでしょうか。
何から始めて良いかわからないという方は、まずは就活サイトに登録することから始めましょう。
アカリクでは長年蓄積してきたノウハウで大学院生の強みを活かす就職をサポートしています。現在就職活動を行っている方や、これからのキャリアについて考え始めた方のご相談も大歓迎です。
アカリクではご自身のご希望はもちろんのこと、大学・大学院での研究内容、業績や研究成果も伺い、出来る限り様々な可能性をご提案します。
まずは無料でアカリクの就職エージェントに登録してみてください!

まとめ
非公開求人は、新卒の就職活動においても有効な選択肢の一つです。
企業が非公開で人材を募集する背景には、事業戦略の秘匿や効率的な採用など、さまざまな理由があります。特に大手企業や優良企業では、応募の集中を避けるために非公開求人を活用するケースが増えています。
また、非公開求人は以下のような人に向いています。
- 大手企業・優良企業で働きたい
- 自分の経験やスキルを活かした仕事を見つけたい
- 即戦力として早期に活躍したい
こうした非公開求人は、就活エージェントを通じて紹介されるのが一般的です。効率よく自分に合った求人と出会いたい場合は、まずエージェントへの登録から始めてみましょう。




