情報系の就職先は幅広い!情報系の学生に人気の職種を紹介

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就活を検討しはじめた情報系の学生の方や、大学の進学先を考えている高校生の方はどんな分野を選ぶべきか迷っていないでしょうか。情報系のスキルを持つ学生はビジネスの場においてニーズが高く、さまざまな分野で活躍できると期待されています。

今回は情報系分野を専攻している学生が就活市場で求められている理由や、おすすめの人気の職種について取り上げました。現在情報系分野を専攻している方は、ぜひ今後の就職先を考える際の参考にしてください。

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情報系の学生が持つ強みとは

情報系とは広い意味を含む言葉ですが、主に文系と理系の2種類に分けられます。「文系の情報系」ではメディア学や情報社会学など、技術よりも理論などを扱うことが多いです。

文系の情報系出身の学生は、卒業後にマスメディアやコンサルタントなどの仕事に就くことが多く、社会全体における情報の在り方や発信に携わる業務をする傾向にあります。

一方で「理系の情報系」はネットワークやデジタル分野といった技術の色が強く、プログラミング言語やコンピュータの仕組みなどを学ぶことになります。卒業後はエンジニアとしてネットワーク構築をしたり、ソフトウェアを開発したり、何をするかは人によってさまざまです。

特に理系の情報系の場合は、学生のうちに専門的なスキルを身につけていることが多いので「就活に強い」「ホワイト企業に就職しやすい」などといわれています。

本記事で扱うのは理系の情報系に関する情報ですので、該当する方は、次章に記載する「情報系の学生の需要が高い理由」や「おすすめの職種」などを参考にしてみてください。

情報系の就職先は幅広く、需要も多い

情報系の学部に在籍している学生は「就活に強い」ともいわれ、需要があるのでさまざまな就職先があります。現在企業ではデジタル技術を使った発展が求められており、AIやIoTを積極的にビジネスに取り入れることが必要です。

しかし現在働いているビジネスマンの中には、情報系のスキルを持ち合わせている人はそう多くはありません。その分野を扱う企業でない限り、プロの助言を求めたり人材を育成したりする必要があるでしょう。

そうした際に、情報系の知識がある人を雇えばすぐにプロジェクトを進めることができて、成果を出せるスピードも速められるでしょう。

新卒で就職した時点で専門性の高いスキルを持ち合わせている情報系の学生は、今の社会において非常に高いニーズがあるのです。そのため企業はこぞって情報系の学生を採用したいと考えています。

デジタル技術の活用が必要とされるのはどの業界においても共通です。そのため、業界を問わず希望する分野に就職できる可能性が高く、たくさんの企業からアプローチされるかもしれません。

情報系の学生に人気の職種を紹介

では、情報系の学生は具体的にどんな職種に就いているのでしょうか。人気の職種を7つ紹介しますので、ご自身は将来何をしたいのか考えながら読み進めてみてください。それぞれの仕事でどんなことをするのか見ていきましょう。

  • プログラマー
  • システムエンジニア
  • ネットワークエンジニア
  • セキュリティエンジニア
  • ITコンサルタント
  • 開発研究職
  • データサイエンティスト

プログラマー

プログラマーは、プログラミング言語を使ってソフトウェアやコンピュータのシステムを実装するのが主な仕事です。システムエンジニアが設計した内容をもとにプログラミングをするので、仕様書や設計書を読みこんで実際のサービスに落とし込む知識や技術、正確さが問われます

プログラマーになるともくもくとプログラミングをすることになるので、あまり動き回ったり外に出たりすることはありません。室内にずっといても苦でない人には向いているでしょう。しかし、仕様や設計の急な変更へ対応するため、忙しくなりがちです。また、技術の流行り廃りに追い付くための自己研鑽が求められます。

システムエンジニア

システムエンジニアは、システム開発にあたりクライアントの要望を聞いて仕様書や設計書に落とし込むことから、開発やフォローまでの一連の流れを担う技術職です。

技術的なスキルが必要なことはもちろん、多方面との人とのやり取りをすることになるのでコミュニケーション能力が必要になります。

またシステムを開発する際は、プログラミング言語をうまくサービスに落とし込めるような論理的思考力も必要です。たくさんのスキルが求められる職種ですが、その分やりがいも大きく、人と関わりながら技術面も磨いていきたい人におすすめです。

また、システムエンジニアを志望する場合、SIerSESというビジネス形態の違いにより、仕事内容などが異なってきたりしますので、よく調べてから応募するようにしましょう。

SIerとは、SI(System Integration「システムインテグレーション」の略)を行う事業者のことです。システムインテグレーションとは、システム開発を請け負う事業者を指す言葉です。SIerは、お客様からのシステム開発の依頼を受け、主に、システムの設計・開発、システムの運用、コンサルティングなどを請け負います。これらの業務を一括して請け負う情報通信事業者を「システムインテグレーター」または「SIer」と呼びます。言い換えれば、SIerとは、“システム開発を請け負う情報通信企業”といえます。

SESとは、System Engineering Serviceの略で、労働力とスキルを必要に応じて提供する総合的なITサービスです。つまり、SESは、エンジニアが不足している顧客企業に対して、自社のエンジニアの能力を提供する事業形態・契約形態です。なお、多くのSESに所属するエンジニアは、基本的に「お客様先に常駐」していますが、エンジニアの勤怠管理はSESエンジニアの所属する会社が行う権限を持っています。

応募の際は、先述のようなSIerとSESという形態の違いに注意しましょう。

詳細は以下のアカリク記事をご覧ください。

ネットワークエンジニア

ネットワークエンジニアとは、コンピュータなどのデジタル機器を使って仕事やさまざまなことを進めるために必要なネットワーク基盤を設計・構築し保守する仕事です。

たとえば職場一つとっても、LANケーブルやルーター、サーバーなどが適切に組み合わさってネットワークが構築されており、そうして初めてパソコンを使って仕事ができるようになっています。達成すべき目標や避けられない制約などを考慮して、仕様書や設計書を作るところからネットワークエンジニアの仕事は始まります。

こうした情報系のインフラを扱うのがネットワークエンジニアであり、新規のネットワーク構築から既存のメンテナンスまで幅広く仕事を請け負います。現代社会のオフィス業務やサービス運営に欠かすことができない仕事であり、問題なく使える状態を維持するための保守作業の重要性は高まっています。

正確性や論理的思考力の他に、インターネット関連からパソコン全般まで専門知識が問われる仕事といえるでしょう。

セキュリティエンジニア

セキュリティエンジニアは企業の情報漏洩やサイバー攻撃を防ぐために、安全性を高めるためのシステムを設計・構築する仕事です。サイバー攻撃の方法は日々変化しているため、そうしたスピードの速さに対応して情報を守る迅速さや、新しい技術を学ぶ意欲が問われる仕事でもあります。

また情報漏洩やサイバー攻撃が起きなくても、日々セキュリティの状態を検査して改良できないか考えることも必要です。現状に満足せず、よりよいものを探求できる精神がある人はセキュリティエンジニアに向いているかもしれません。

ITコンサルタント

ITコンサルタントは、クライアントが抱えるITに関わる課題をもとに解決案を示して、状況を改善するためのサポートを行う役割を果たします。

クライアントが持つ課題やその背景にある原因を読み解くヒアリング力と、エンジニアなど技術面での経験が必要になります。

さらに問題を解決するためのシステム導入など、一連の流れに携わり関係者に指示をしていくのでリーダーシップも欠かせません。

ITコンサルタントとして活躍するためには技術者的な視点も持っておいた方がよいので、最初はエンジニアとして働き、その後にITコンサルタントしてキャリアアップする人も多いようです。

開発研究職

開発研究職は新たなシステムやハード・ソフトウェアを世に出すために、中長期的な目線で研究・開発をする仕事です。それは在籍している企業で導入するものであったり、新たな商品であったり、何を開発するかはさまざまです。

情報系の分野ではディープラーニングや量子コンピュータなど、最先端の技術開発が日々進んでいます。そうした知見を取り入れて新たなサービスを生み出すことは大変にも思えますが、社会に評価されたあかつきには大きなやりがいを感じられるでしょう。

データサイエンティスト

データサイエンティストとは、「ビッグデータ」と呼ばれる膨大なデータを分析し、企業の経営戦略や社会に有益な知見を抽出する職種です。

データサイエンティストは、顧客データや販売データなどのローデータ(ありのままのデータ)を統計解析の手法を用いて、論理的に意味のある形に整理するなど、データを扱う職種です。

例えば、年齢層別の売上動向の情報があったとします。そのままのデータは整理されていない情報の羅列に過ぎませんが、そのデータを分析し、「この年代の購買行動にはこのような傾向がある」など企業やクライアントが理解しやすいように提示し、企業の経営戦略に活用させることがデータサイエンティストの仕事の一つです。

このように、データサイエンティストはデータの分析からクライアントへの情報提供までを行います。データサイエンティストには以下のようなスキルが必要です。

  • 統計・分析に関する知識
  • プログラミングのスキル
  • ITスキル
  • ビジネススキル

実際にデータサイエンティストとはどのような仕事なのか、詳しくは以下の記事をご覧ください。

まとめ

「情報系の学生は就活に強い」「ホワイト企業に就職しやすい」といわれる理由や、おすすめの職種について解説しました。内容を再度見てみましょう。

  • 情報系は文系・理系の2つがあり、文系はマスメディアや社会における情報の在り方などを学ぶ
  • 理系はネットワークやプログラミングなどデジタル系の技術面について学ぶ
  • 理系の情報系出身だと、技術的なスキルを習得しているので就活で有利になりやすい
  • 人気の職種はプログラマー、ネットワークエンジニア、セキュリティエンジニア、ITコンサルタント、開発研究職、データサイエンティストなど

上記のように、情報系で学んだことは社会に出た際に現場で活かせるので就活においては色々な企業から声をかけられやすくなります。紹介した職種も含めて、自分がどんな仕事をしたいのか今一度じっくり考えてみてください。

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アカリクリポーターズとは、大学院生としての経験や知識を「リポート」するライター集団です。全員大学院在籍経験があり、これまでの研究経験や知識を活かして、大学院生の皆様に役立つ情報をお届けしています。専門分野は工学・化学・生命科学・心理学・社会学等様々です。

【監修】アカリクお役立ちコンテンツ編集部
博士号所持者/博士課程在籍経験のある編集者が監修しています。

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