製薬会社の研究職に就くには?難易度や仕事内容&参考年収

column
この記事は約8分で読めます。

「製薬会社の研究職に就きたいけど、難しそう」

「薬学部じゃなくても製薬会社に入れるの?」

こういった不安を抱いている、製薬会社志望の就活生も多いのではないでしょうか。

製薬会社への就職は競争率が高いと言われています。しかしながら、自分の専門性をアピールすることで薬学部じゃなくても製薬会社に入社することができます。

そこで今回は、製薬会社に興味がある学生向けに

・製薬会社の研究職になるための条件

・製薬会社の就職が難しい理由

・薬学部以外でも入社できる可能性のある学部

・製薬会社の研究職の種類

・製薬会社の年収

についてを紹介していきます。

この記事を読めば製薬会社へ就職できるかどうか判断できるので、是非最後まで読んでみてください。

cv-btn

【自分では気づけなかった修士・博士・ポスドクの強み】が分かる!

就活をする多くの院生・ポスドクが共感

  • 研究が忙しいけど就活も妥協したくない
  • 研究を活かした就職をしたい
  • 院生ならではの事例・ノウハウが知りたい

そんな院生・ポスドクのための就活サイト『アカリク』の強み

  • 修士・博士・ポスドク専用の好待遇求人多数
  • あなたの研究を評価してくれる求人企業多数
  • 累計12万人の院生・ポスドクが利用

スタッフの多くが院卒で、10年以上院生・ポスドクの就活支援を行っているアカリクなら【自分では気づけなかった修士・博士・ポスドクの強み】が分かります。【研究】も【就活】も妥協せず成果を出したい方は是非ご活用ください。

アカリクを始める

製薬会社の研究者になるために必要なこと

製薬会社の研究者になるためには条件があります。

具体的には、

・修士課程修了であること

・博士卒であること

・薬学部で6年生のカリキュラムを卒業していること

のいずれかが求められます。

修士課程修了

製薬会社の研究者になるのであれば、修士課程を修了するのが最低限の条件です。研究職は製薬に必要な専門知識や問題を解決するスキルが求められています。

そのため、まんべんなく幅広い分野を履修した学生では知識が足らず、研究経験も少ないため採用されないことがほとんどです。さらに、研究職の応募条件にも、修士以上の学生と記載されている企業も少なくありません。

どうしても製薬会社で研究職をやりたい方は、修士課程までは必ず修了しておきましょう。

博士課程修了

博士課程修了であれば、ほぼ確実に製薬会社の研究職にエントリーできます。研究に真摯に取り組んでいれば、専門知識と研究スキルが備わっているため、研究職に必要な人材の条件はクリアしていると言えるでしょう。

博士では、

①研究テーマを決める

②自分で研究計画を立てる

③テーマの解決方法を考える

④実験を行う

⑤結果の考察・レポート作成

⑥次に行うことを決める

という流れで研究を行っていることが多いでしょう。

研究職においても大学の研究と似たような流れで業務をしており、即戦力とみなされるため博士が採用されやすい傾向にあります。

また、海外での学会発表や民間企業との共同研究経験もあれば、なおさら企業が欲しくなる人材に近づくでしょう。

ただし、博士課程で製薬会社にも関連する研究を行ってきたからといって必ず内定がもらえるわけではありません。

会社は利益に貢献できるような人材を求めているので、面接で自分がどのようなことができるかをしっかりとアピールする必要があります。

薬学部で6年制学科でのカリキュラムを卒業

学部卒は基本採用されないことが多いですが、6年制の薬学部に通っていた学生は採用の対象になるケースが多く見られます。企業が6年制薬学部の学生を修士とみなすことがあるためです。

薬学部では医薬品に関する基礎知識など、薬学部でしか学習できないことを受講しているため採用に繋がります。

研究に対する熱意をアピールして、会社に貢献できることを伝えられれば内定をもらうことができるでしょう。

ただし、企業が求めているのは専門的な知識と、研究を1人で考えて実行できる能力です。学部では培われにくいため、薬学部だとしても採用は厳しいかもしれません。

とはいえ、学部卒で研究職が受けられるのは大きなチャンスですので、志望している方はエントリーしてみましょう。

製薬会社の就職が難しい理由

製薬会社の就職は学部卒や修士だけでなく、博士ですら難しいのが現実でしょう。

難しい理由として、

・募集自体が少ない

・専門性だけではなくコミュニケーション能力も必要

という点が挙げられます。

募集自体が少ない

製薬会社は研究職も開発職もありますが、募集自体が決して多くありません。さらに、人気職であることから応募する学生が多く競争率が高いです。

エントリーの倍率は少なくとも10倍~100倍と言われており、その中で内定をもらわなければなりません。

内定をもらうためにも、自分の研究をしっかりと取り組みつつ、インターンの参加や業界研究、会社研究、自己分析など就活も積極的に行うことが必要でしょう。

専門性だけじゃなくコミュニケーション能力も必要

研究職は専門分野に精通することも重要ですが、コミュニケーション能力も必要です。

研究職では効率よくスピーディーに新しい薬を開発するためにも、違う分野の研究を行っている人たちや別の部門と連携し合って業務を行います。

そのため、報告・連絡・相談はもちろんのこと、自分の研究を知らない人に対してわかりやすく伝えるコミュニケーションはできなければなりません。

せっかく研究を行う能力があったとしても、コミュニケーションが苦手であれば、面接で不採用になってしまうこともあるでしょう。

そのため、コミュニケーション能力はサークルや学生のコミュニティに所属するなどして磨いてください。

薬学部だけじゃない?製薬会社が募集している学部

製薬会社は製薬に関わる専門的な知識と研究スキルがあれば薬学部以外でも採用しています。

現在製薬業界では、テクノロジーの進化や研究の細分化によって、薬学部だけでの創薬が困難になっており、各製薬会社でさまざまな専攻の学生を募集しています。具体的にどのような学部・学科が求められているか見ていきましょう。

生物学

生物学を専攻している修士や博士はよく採用されています。

製薬会社では新薬によって人体へどのような影響があるかを知ることが必要です。分子生物学、生理学、ゲノム科学などの分野は製薬に大きく関わるため、これらを専門的に研究している生物学科の学生が求められています。

また、製薬会社ではバイオ医薬品の開発も行われています。バイオ医薬品とは、遺伝子組換えや細胞培養の技術を活用したたんぱく質が成分の医薬品のことです。

バイオ医薬品を作るためには生物系の知識が必要となります。そのため、生物学科でバイオ系の研究を行っている修士や博士は就活で有利になるでしょう。

分析化学

化学科を専攻している人の中でも、分析化学の研究を行っているのであれば、採用されます。

分析化学とはさまざまなものに対して、どのような物質があるかを分析する学問です。製薬会社では、医薬品のもとになる物質に対してどのような成分があるか分析を行う研究が必要です。

そのため、分析方法の発見や化合物の分析を行う研究をしている院生は製薬会社に必要なため、採用している企業が少なくありません。

理系の専門的な研究分野

生物学や分析化学を専攻していない人でも、製薬と関わりがあれば採用される可能性があります。例えば、工学部でも応用化学であったり、バイオテクノロジーを扱う応用生物工学を専攻しているのであれば採用されるでしょう。

最近では、創薬開発のスピードやコスト削減がより求められており、ビッグデータを扱うデータサイエンティストを募集しています。そのため、情報系でも採用されることがあるでしょう。

製薬会社の就職は募集が少ない狭き門

製薬会社で研究職として働くためには募集が少なく、志望者が多いため、本当に厳しい就活を乗り越えなければなりません。とくに修士や学士は選考で落ちることが多く、博士しか採用されない場合もあります。

また、博士には博士採用枠というものがあります。博士は学士や修士の就活とは違い、「3月に説明会開始、6月に選考開始」というような就活ルールがありません。

そのため、一般的な就活時期より早くなり、選考が早い会社だと半年ほど前からエントリーが開始します。

そのため、できるだけ採用される可能性を上げるためにも早い段階で就活をスタートしておきましょう。

製薬会社の研究職の種類

研究職の中にも種類がいくつかあり、主に基礎研究と応用研究に分類されます。

基礎研究

基礎研究では5~10年後に必要とされるであろう技術の基盤になるような研究を実施します。基本的にそれだけでは会社の利益にならない研究が多いのが特徴です。製薬会社においては、新しい成分の発見や病気の原因解明など、薬を作る前に必要な研究を行っています。

また、基礎研究であれば大学の研究室や公的な研究機関でも行われています。基礎研究に興味のある方は募集してみると良いでしょう。

応用研究

応用研究は基礎研究で得られた結果をどのように活かして利益を生み出すかを発見する研究のこと。

製薬会社において応用研究の定義はさまざまですが、「探索研究」と「非臨床試験」が応用研究に相当するものだと言われています。

探索研究は基礎研究から解明されたデータをもとに薬の元素を探す研究を行います。基本的にこれまで企業が培ってきた技術と基礎研究の結果を組み合わせて化合物の生成を行うことが多いでしょう。

探索研究が終われば、非臨床試験に移行します。非臨床試験とは、生成した化合物の効果や毒性などを調べる試験のことです。動物実験や培養した細胞を使った実験を行って評価します。非臨床試験で問題ないことがわかれば臨床試験へと移ることができます。

製薬会社の参考年収(五十音順)

製薬会社は一般的に年収が高いといわれていますが、実際のところどれくらいもらっているでしょうか?今回は上場している製薬会社5社の平均年収を見てみましょう。

アステラス製薬 1,089万円(平均年齢42.9歳)

参考:アステラス製薬 第15期有価証券報告書

エーザイ株式会社 1,037万円(平均年齢44.4歳)

参考:エーザイ株式会社 第108期有価証券報告書

協和キリン株式会社 861万円(平均年齢42.4歳)

参考:協和キリン株式会社第97期有価証券報告書

武田工業薬品株式会社 1,091万円(平均年齢42.2歳)

参考:武田工業薬品株式会社 第143期有価証券報告書

日本新薬株式会社 792万円(平均年齢41.0歳)

参考:日本新薬株式会社 第157期有価証券報告書

有価証券報告書を調べてみると製薬会社の年収は790万~1,100万円程度であることがわかりました。他の職種の年収も含まれているため、研究職だけの年収は多少変わるかもしれません。

また、国税庁の発行した「令和元年 民間給与実態統計調査 調査結果報告」によると、平均年収は436万円で、一目瞭然で製薬会社の年収の方が高いことがわかります。

製薬会社の研究職は人気の職種!早めに行動しよう

製薬会社の研究職について解説しました。人気職種のため採用されるためにはかなり就活に力をいれないと厳しいでしょう。

また、博士は選考が始まるのが早いです。そのため、できるだけ早めに業界研究などの準備をしてください。

憧れの製薬会社に入社できるよう、今のうちに就活をはじめましょう。

タイトルとURLをコピーしました