就職活動を控えている理系学生・大学院生の中には、 「どの企業を志望すべきかわからない」「自分に合う就活の軸が見つからない」と悩む理系学生も多いのではないでしょうか。
理系の就活では、専門性を活かせる企業を探す必要があり、その分野や業種は多岐にわたります。そのため、自分に合った企業を見つけるのはとても難しいことといえるでしょう。
そこで本記事では、大学院生・理系学生577名へのアンケート調査をもとに、人気企業をランキング形式でご紹介します。企業選びで重視するポイントや人気業界についてもわかりやすく解説するので、ぜひ参考にしてください。
この記事を読めば、人気企業や年収の高い企業がわかり、就職したい企業が見つかるはずです。また、後半では行きたい企業が見つかるおすすめの就職サイトも紹介しているため、あわせてチェックしてみてください!
大学院生・理系学生の就活での企業選びの軸は?

就職活動にあたり、どんな企業を受ければいいのか悩んでいる学生は多いでしょう。大学院生・理系学生に人気の企業ランキングを参考にするのも1つの手ですが、重要なのは自分の中に企業選びの軸を決めておくことです。
アカリクでは、23卒の大学院生・理系学生577名にアンケートを実施し、企業選びの軸を調査しました。アンケートによると、企業選びでは「事業内容」を最重要視している学生が51.5%もいます。
- 調査方法:大学院生・理系学生に特化した就活サイト「アカリク」会員のうち、2023年新卒理系学生577名(修士77.6%、博士22.4%)
- 調査期間:2021年10月1日〜10月8日

企業選びの際に2番目に重視する点は「給与」や「成長環境」で、企業環境を見て企業選びをしている学生が多いことがわかりました。

上記をふまえ、理系の大学院生・理系学生に人気の企業ランキングを見ていきましょう。
理系の大学院生が就職先に選ぶ!人気企業ランキングTOP30

アカリクでは、23卒の理系大学院生369人に「就職活動に関するアンケート調査」を実施しました。アンケートによると、理系の大学院生が民間就職先で希望する業界は、メーカー(機械系・食品・化粧品) やIT系の希望が多いことがわかります。

- 調査方法:大学院生・理系学生に特化した就活サイト「アカリク」会員のうち、2023年新卒理系学生369名(修士65.6%、博士24.9%、学部生9.2%)
- 調査期間:2022年3月1日〜4月8日
では、具体的にどのような企業が理系院生に人気があるのでしょうか?ここからは、理系大学院生に人気の企業ランキングTOP30を紹介します。
| 順位 | 理系大学院生に人気の企業 |
|---|---|
| 1 | NTTデータ |
| 2 | トヨタ自動車 |
| 3 | ソニーグループ |
| 4 | 日立製作所 |
| 5 | 伊藤忠商事 |
| 6 | 富士フイルムグループ |
| 7 | 三井物産 |
| 8 | 三菱商事 |
| 9 | 野村総合研究所 |
| 10 | 味の素 |
| 11 | パナソニック |
| 12 | サントリーグループ |
| 13 | 中外製薬 |
| 14 | ホンダ |
| 15 | 丸紅 |
| 16 | 日本電気(NEC) |
| 17 | 三菱重工業 |
| 18 | 富士通 |
| 19 | 住友商事 |
| 20 | アクセンチュア |
| 21 | 第一三共 |
| 22 | 三菱電機 |
| 23 | 東海旅客鉄道 |
| 24 | デンソー |
| 25 | NTTドコモ |
| 26 | キヤノン |
| 27 | Sky |
| 28 | 東京エレクトロングループ |
| 29 | キリンホールディングス |
| 30 | AGC |
引用:キャリタス就活
※調査方法:就職情報サイト「キャリタス就活」会員のうち、調査対象大学に在籍する修士1年生を対象に実施。今回のランキングは、理系大学院生1,224名が回答。
理系の大学院生に人気の企業トップはNTTデータです。TOP20には、数多くのメーカー・製造業がランクイン。ものづくり志向の強い理系学生にとって、研究開発・製品開発・技術職として活躍できるメーカーは依然として根強い人気があります。自動車や電機、電子部品、製薬、化学、食品など幅広い業種がランクインしているのが特徴です。
そのほかにも、総合商社が上位に複数ランクインしています。近年は、DX推進やデータ分析・技術職などで理系人材の採用が増加傾向にあり、高年収・グローバルな活躍・多様なビジネス展開も魅力の一つです。
さらに、IT業界・コンサル業界においても、システム開発・AI・データサイエンス・戦略分析など理系スキルが活かせるフィールドが増加傾向にあります。働き方の柔軟性や成長性を重視する学生に支持されているのです。
理系学生が就職先に選ぶ!人気企業ランキングTOP30

次に、理系学生が就職先に選ぶ人気企業ランキングTOP30を紹介します。2024年10月1日~2025年3月12日の期間に、理系大学生1,692名・理系大学院生1,224名に調査したデータです。今後の業界・企業選びの参考にしましょう。
| 順位 | 理系大学生に人気の企業 |
|---|---|
| 1 | NTTデータ |
| 2 | ソニーグループ |
| 3 | トヨタ自動車 |
| 4 | Sky |
| 5 | 伊藤忠商事 |
| 6 | 味の素 |
| 7 | 日立製作所 |
| 8 | パナソニック |
| 9 | 三菱商事 |
| 10 | サントリーグループ |
| 11 | 富士フイルムグループ |
| 12 | 三井物産 |
| 13 | 富士通 |
| 14 | 野村総合研究所 |
| 15 | 三菱UFJ銀行 |
| 16 | 丸紅 |
| 17 | 日本電気(NEC) |
| 18 | 住友商事 |
| 19 | アクセンチュア |
| 20 | 任天堂 |
| 21 | 三菱重工業 |
| 22 | 東海旅客鉄道 |
| 23 | 三菱電機 |
| 24 | 中外製薬 |
| 25 | ホンダ |
| 26 | キヤノン |
| 27 | KDDI |
| 28 | 東日本旅客鉄道 |
| 29 | NTTドコモ |
| 30 | キリンホールディングス |
引用:キャリタス就活
※調査方法:就職情報サイト「キャリタス就活」会員のうち、調査対象大学に在籍する大学3年生および修士1年生を対象に実施。今回のランキングは、理系大学生1,692名・理系大学院生1,224名が回答。
理系学生に人気の企業トップは、NTTデータでした。近年はITやデジタル技術の分野が成長しており、安定性も高いことから注目されています。
理系学生に人気の企業ランキングでも、TOP30のうち多くをメーカーが占めています。ついで、金融系、コンサル・データ系、ゼネコンや建設系の企業の人気が高い結果になりました。近年では、IT・コンサル系も存在感を増しており、理系の活躍の場は広がっています。商社や金融、通信、インフラ企業も根強い人気があり、安定性や社会的影響力を重視する傾向も顕著です。
【国立・私立別】大学生に人気の就職先企業ランキング

続いては、国立・私立別の学生に人気が高い企業ランキングを紹介します。
国立大学の学生に人気の企業ランキング
国立大学の学生におすすめの人気企業ランキングをみていきましょう。データは2024年10月1日~2025年3月12日に集計したものです。
| 順位 | 企業 |
|---|---|
| 1 | 伊藤忠商事 |
| 2 | 三菱商事 |
| 3 | 三井物産 |
| 4 | 住友商事 |
| 5 | 三菱UFJ銀行 |
| 6 | 丸紅 |
| 7 | NTTデータ |
| 8 | 味の素 |
| 9 | 野村総合研究所 |
| 10 | トヨタ自動車 |
| 11 | ソニーグループ |
| 12 | 東海旅客鉄道 |
| 13 | 三井住友銀行 |
| 14 | サントリーグループ |
| 15 | みずほフィナンシャルグループ |
| 16 | アクセンチュア |
| 17 | 野村グループ |
| 18 | 中外製薬 |
| 19 | 日立製作所 |
| 20 | 東京海上日動火災保険 |
引用:キャリタス就活
※調査方法:就職情報サイト「キャリタス就活」会員のうち、国立大学に在籍する大学3年生および修士1年生を対象に実施。
※調査対象大学:北海道大学、東北大学、東京大学、名古屋大学、京都大学、大阪大学、九州大学、室蘭工業大学、小樽商科大学、北見工業大学、弘前大学、岩手大学、秋田大学、山形大学、福島大学、茨城大学、筑波大学、宇都宮大学、群馬大学、埼玉大学、千葉大学、東京外国語大学、東京学芸大学、東京農工大学、東京工業大学、お茶の水女子大学、電気通信大学、一橋大学、横浜国立大学、新潟大学、長岡技術科学大学、山梨大学、信州大学、富山大学、金沢大学、福井大学、岐阜大学、静岡大学、名古屋工業大学、豊橋技術科学大学、三重大学、滋賀大学、京都工芸繊維大学、神戸大学、和歌山大学、鳥取大学、島根大学、岡山大学、広島大学、山口大学、徳島大学、香川大学、愛媛大学、高知大学、九州工業大学、佐賀大学、長崎大学、熊本大学、大分大学、宮崎大学、鹿児島大学、琉球大学
国立大学の理系学生においては、伊藤忠商事や三菱商事、三井物産といった総合商社が上位を占めており、ビジネス全体に関わる志向が高まっていることがわかります。また、金融やコンサル、ITなど幅広い業界もランクインしており、専門性を活かしながら社会的影響力の大きな分野で活躍したいという学生の多さがうかがえるでしょう。
私立大学の学生に人気のおすすめ企業ランキング
私立大学の学生におすすめの人気企業ランキングは次のとおりです。データは、2024年10月1日~2025年3月12日のものです。
| 順位 | 企業 |
|---|---|
| 1 | 伊藤忠商事 |
| 2 | 三菱UFJ銀行 |
| 3 | みずほフィナンシャルグループ |
| 4 | 三井住友銀行 |
| 5 | 丸紅 |
| 6 | NTTデータ |
| 7 | 野村グループ |
| 8 | 日本航空(JAL) |
| 9 | 味の素 |
| 10 | 全日本空輸(ANA) |
| 11 | 三菱商事 |
| 12 | 三井物産 |
| 13 | Sky |
| 14 | パナソニック |
| 15 | サントリーグループ |
| 16 | 住友商事 |
| 17 | ソニーミュージックグループ |
| 18 | 任天堂 |
| 19 | ロッテ |
| 20 | 三井不動産 |
参照元:キャリタス就活
※調査方法:就職情報サイト「キャリタス就活」会員のうち、調査対象大学に在籍する大学3年生および修士3年生を対象に実施。
※調査対象大学:明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学、関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学
私立大学の学生の総合ランキングでは、伊藤忠商事や三菱UFJ銀行、みずほフィナンシャルグループなどの商社・金融が上位を占めています。NTTデータやSkyなどのIT系も健闘しており、DXや社会インフラへの関心も根強い傾向です。メーカーやエンタメ系企業もランクインしており、安定性・ブランド力・社会的意義を重視した就職先選びが目立ちます。
【男女別】理系学生に人気の就職先企業ランキング

続いては、男性・女性別で理系学生に人気の企業ランキングを紹介します。男性と女性では企業選びの軸が違ってくるため、一つの基準として人気企業ランキングを参考にしてみましょう!
理系男子が就職したい人気企業ランキング
就職活動中の大学3年生と修士1年生を対象にした「理系の男子が就職したい人気企業ランキング」は次のとおりです。
| 順位 | 企業 |
|---|---|
| 1 | 伊藤忠商事 |
| 2 | 丸紅 |
| 3 | 三井物産 |
| 4 | 住友商事 |
| 5 | 三菱商事 |
| 6 | 森ビル |
| 7 | 三菱UFJ銀行 |
| 8 | 大和証券グループ |
| 9 | 三井住友海上火災保険 |
| 10 | 三菱UFJ信託銀行 |
| 11 | ベネッセコーポレーション |
| 12 | 日本生命保険 |
| 13 | あいおいニッセイ同和損害保険 |
| 14 | 講談社 |
| 15 | アビームコンサルティング |
| 16 | みずほフィナンシャルグループ |
| 17 | 第一生命保険 |
| 18 | 三井住友銀行 |
| 19 | 双日 |
| 20 | 明治安田生命保険 |
※調査方法:ダイヤモンド就活ナビ2026に会員登録している就職活動中の国公立大学92大学・私立大学20大学の大学3年生と修士1年生を対象に実施。
※調査期間:2024年5月16日~9月26日
理系男子が就職したい企業は、伊藤忠商事や丸紅、三井物産といった総合商社が上位を占め、理系学生の間でも「商社志向」が強まっているとわかります。また、銀行や保険、証券などの金融業界も多くランクインしており、「安定性」や「スケールの大きなビジネス」に携わりたい学生が多いことがうかがえます。
ITやコンサル、不動産・メディアなども上位にランクインしていることから、研究開発に限定せず、データ活用や事業開発で価値を出したい「文理融合型」のキャリア志向が強まっているといえるでしょう。
理系女子が就職したい企業ランキング
就職活動中の大学3年生と修士1年生を対象にした「理系女子が就職したい人気企業ランキング」は、次のとおりです。
| 順位 | 企業 |
|---|---|
| 1 | 丸紅 |
| 2 | 森ビル |
| 3 | 伊藤忠商事 |
| 4 | 住友商事 |
| 5 | 三菱地所 |
| 6 | NTT都市開発 |
| 7 | 三井不動産 |
| 8 | 東急不動産 |
| 9 | ベネッセコーポレーション |
| 10 | アビームコンサルティング |
| 11 | 東京建物 |
| 12 | 森トラスト |
| 13 | 博報堂・博報堂DYメディアパートナーズ |
| 14 | 味の素 |
| 15 | 三井物産 |
| 16 | 野村不動産 |
| 17 | 森永製菓 |
| 18 | 大林組 |
| 19 | 野村総合研究所 |
| 20 | 日本放送協会(NHK) |
※調査方法:ダイヤモンド就活ナビ2026に会員登録している、就職活動中の国公立大学92大学・私立大学20大学の大学3年生と修士1年生を対象に実施。
※調査期間:2024年5月16日~9月26日
理系女子が就職したい企業ランキングでは、丸紅や伊藤忠商事などの総合商社に加え、森ビルや三菱地所、NTT都市開発などの不動産業界が多数ランクインしているのが特徴です。
不動産関連では、森ビルが2位に入っており、都市開発やまちづくりといった大規模なプロジェクトに関心をもつ理系学生が多いことが伺えます。また、アビームコンサルティングや野村総合研究所などのコンサルやIT系、味の素や森永製菓といった食品メーカー、博報堂やNHKといったメディア業界にも人気が広がっており、理系人材の活躍の場が多様化していることが理解できるでしょう。
理系学生の就職人気企業:年収ランキング

続いては、理系学生に人気がある企業ランキングの情報をベースとして、年収の高い企業の情報をまとめました。なお、年収のデータは、各企業の有価証券報告書のデータを抜粋しています。
| 順位 | 企業 | 平均年収(万円) |
|---|---|---|
| 1 | 三菱商事 | 2,033 |
| 2 | 三井物産 | 1,996 |
| 3 | 伊藤忠商事 | 1,804 |
| 4 | 住友商事 | 1,744 |
| 5 | 丸紅 | 1,708 |
| 6 | 野村総合研究所 | 1,321 |
| 7 | サントリーグループ | 1,221 |
| 8 | 富士フイルムグループ | 1,124 |
| 9 | ソニーグループ | 1,118 |
| 10 | 味の素 | 1,036 |
| 11 | トヨタ自動車 | 982 |
| 12 | 任天堂 | 966 |
| 13 | 日本電気(NEC) | 963 |
| 14 | パナソニック | 956 |
| 15 | 日立製作所 | 936 |
| 16 | 富士通 | 929 |
| 17 | NTTデータ | 923 |
| 18 | 三菱UFJ銀行 | 856 |
| 19 | Sky | 781 |
| 20 | アクセンチュア | 不明 |
引用:キャリタス就活
※調査方法:有価証券報告書の最新の公開データを元に集計
理系学生に人気の企業で平均年収が高いのは、総合商社が上位を独占しており、年収1,700〜2,000万円超の高待遇が目立ちます。近年、理系学生の間でも商社人気が高まっている背景には、このような高収入に加えて、グローバルな活躍の場やダイナミックなビジネスへの関心があると考えられています。
また、野村総合研究所や富士フイルム、ソニー、味の素などの研究開発型企業やIT系、製造業でも年収1,000万円前後と比較的高い水準にあり、技術職としての専門性を活かしながら高収入を目指せる環境が整っているといえるでしょう。
一方で、NTTデータやSkyなど人気上位のIT系企業では、給与水準はやや落ち着いているものの、やりがいや働きやすさ、成長環境を重視する学生が志望する傾向も見受けられます。
理系におすすめの優良企業の見分け方
理系学生・大学院生が、優良企業を見分けるためには、まずは特徴を理解することが大切です。紹介するポイントを押さえて就活の参考にしてください。
また、あくまで一般的な特徴であり、該当する企業が必ずしも優良企業とは限らないので注意してください。
福利厚生が充実している
優良企業では、社員への福利厚生が整っていることが多いです。ここでは、実際に存在する福利厚生を一部紹介します。
| 法定福利厚生 | 健康保険、介護保険、雇用保険、労災保険、厚生年金保険、子ども・子育て拠出金 |
|---|---|
| 生活支援 | 家賃補助・住宅手当・社宅、社員食堂・食事補助、通勤手当、社員割引、 |
| 健康維持 | フィットネス施設またはジム法人会員、マッサージサービス、仮眠施設 |
| 育児・介護 | 育児・介護休暇、時短勤務制度、社内託児所 |
| リフレッシュ | 社員旅行、保養所、社内部活動、旅行・レジャーの優待 |
| 休暇 | 特別休暇(結婚、誕生日、記念日、ボランティアなど) |
| 自己啓発 | 資格取得支援、通信教育、書籍購入補助 |
離職率が低い
優良企業の特徴として、その会社の離職率が低いことがあげられます。離職率が低いことは、すなわち働きやすい環境が整っていると理解することができ、急なリストラなどのリスクが低いことが特徴です。
ですが、離職率が低い会社は、人材が安定してベテラン社員が多くなるため、年功序列の風潮が大きい会社もあるため、若い年齢から活躍したい人にとっては、一概にはおすすめできない場合もあります。
理系学生におすすめの就職活動のコツ4選

続いては、理系学生におすすめな就職活動のコツを紹介します。近年は就職活動の早期化が進み、事前にどれだけ情報収集や準備をできるかが重要です。
以下の4つのポイントを押さえて、就職活動を成功させましょう。
- 大学の推薦応募で就活する
- 勉強以外の強みをアピールできるようにする
- インターンシップに参加する
- 理系専門の就活サイトで情報を集める
大学の推薦応募で就活する
大学の「推薦応募」は、大学(学校・研究室)に寄せられた推薦求人の中から応募企業を選び、学校側に書いてもらった推薦状を添えてエントリーする手法のこと。
学校や教授からの推薦なので、自由応募と比較して内定率が高い点がメリットです。また、研究職のような専門的な求人は、推薦のみの応募になる企業もあります。
ただし、推薦での求人は数が限られているため、基本的に学内で選抜や締切があります。行きたい企業の求人がある場合は、早めに応募するのがおすすめです。アカリクが調査したアンケートでは、2021年10月時点で約19.1%の大学院生・理系学生が推薦応募を利用したいと回答しています。

学校の推薦応募を利用したい理由としては、志望している企業が推薦枠にあることや、忙しい研究活動の合間に就職活動が進められるところをメリットとして考えている学生が多くいました。
勉強以外の強みをアピールできるようにする
理系の就活は、専門性が高ければ簡単に内定がもらえるイメージかもしれません。しかし、実際は組織で働くため、以下のような今まで勉強してきた専門以外の要素も求められます。
- コミュニケーションスキル
- 論理的思考力
- 課題設定力
こういったスキルは、他の人と関わることが多い「学会参加」や論理的に物事を考える必要がある「研究」によって磨かれます。実際に、大学院生・理系学生向けに調査したアンケートでは、「自分の専門性に加え、内定企業から評価されたスキル」として、論理的思考力が評価されたと感じた学生が多いことがわかりました。

インターンシップに参加する
23卒の大学院生・理系学生577名にアンケートを実施したところ、2021年10月時点で約7割の学生が「インターンシップに参加した」と回答しています。さらに、インターンシップに参加した学生のうち、1社のみの参加は2割以下と、複数社のインターンに参加している傾向です。

また、アンケートによると、理系学生の学部3年生・修士課程1年生の4〜6月頃から始める人が多く、就職活動は早期化していると言えます。大学院生・理系学生は時間に追われる生活になりがちな場合もありますが、意識的に自分の将来や進路を考える時間を設けるのがおすすめです。

理系専門の就活サイトで情報を集める
就職活動を成功させたいなら、情報の有無が重要です。2023卒の大学院生・理系学生577人を対象にした就職活動に関するアンケートでは、「就活のナビサイト」で情報収集した人がもっとも多いことがわかりました。

とくに、理系の職種を探す場合は、理系の情報に絞られた専門の就活サイトが向いています。
そのような理系専門の就活サイトの中でも、大学院生におすすめなのが「アカリク」です。17万人以上の大学院生・理系学生の就職活動をサポートしてきた就活サービスで、企業からのスカウトや分野特化のイベントも開催などのサービスを受けられます
また、大学院生の求人に限定されているため、情報の密度が濃く、限られた優良企業の求人が多い点がメリットです。
- 研究内容を入力すると平均14通の特別なスカウトが届く
- 分野別の特別イベントを多数開催
- 優良企業の求人が豊富
- 大学院出身のアドバイザーに相談可能
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これまで17万人以上の大学院生・理系学生の就活をサポートしてきた実績を持つので、自分が満足のいく就職活動をしたい方は、アカリクの利用がおすすめです。会員登録は無料で約3分で完了するので、まずはお気軽に会員登録してみましょう!
理系就職のランキングに関するよくある質問
最後に、理系就職のランキングに関する質問とその回答をまとめました。
理系学生に人気の就職先は?
理系大学生に人気の企業トップ10は、次のとおりです。
| 順位 | 理系大学生に人気の企業 |
|---|---|
| 1 | NTTデータ |
| 2 | ソニーグループ |
| 3 | トヨタ自動車 |
| 4 | Sky |
| 5 | 伊藤忠商事 |
| 6 | 味の素 |
| 7 | 日立製作所 |
| 8 | パナソニック |
| 9 | 三菱商事 |
| 10 | サントリーグループ |
引用:キャリタス就活
理系学生に人気の業界は?
理系学生の人気の業界は、大学生、大学院生ともに「メーカー」が1番人気です。23卒の理系大学院生369人を対象にした「就職活動に関するアンケート調査」によると、理系の大学院生が民間就職先で希望する業界は、メーカー(機械系・食品・化粧品) やIT系の希望が多い結果となりました。

- 調査方法:大学院生・理系学生に特化した就活サイト「アカリク」会員のうち、2023年新卒理系学生369名(修士65.6%、博士24.9%、学部生9.2%)
- 調査期間:2022年3月1日〜4月8日
文系と理系どっちが就職に有利といえる?
文系と理系では、最終的な内定率にはほとんど差はありません。しかし、内定取得の時期には差異があり、2023年卒の6月1日時点の内定率を見ると、文系が68.9%に対し、理系は82.5%と13.6%の開きがあります。つまり、理系の方が、就活をより有利に進めることができるとも言えます。
引用:就職みらい研究所
まとめ
今回は、大学院生・理系学生に人気な企業のランキングを紹介しました。下記のランキングで、気になるランキングがあればもう一度チェックしてみましょう!
ただし、ランキングだけでは行きたい企業が見つからない場合も多いでしょう。就職活動に悩み中の学生は、企業の情報を集めるのがおすすめです。
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