「理系だけど文系就職も気になっている」
「興味のある分野が文系職種だけど理系でも就職できる?」
就活していると、今まで視野に入れていなかった職種や業界を知れるため、文系職種に興味を持っている理系学生も多いのではないでしょうか?
結論から述べると、文系就職の理系のニーズは、実は高まっている傾向にあります。
文系職種でも、理系ならではの専門性を活かせる企業が多いため、就職先の選択肢の1つとして検討しても良いでしょう。
本記事では、理系学生が文系就職するメリット・デメリットについて徹底解説していきます。
記事を読めば、就職先の視野を広げるきっかけになるでしょう。
理系の文系就職は有利?実はニーズが高まっている
そもそも文系就職とは、理系学生が「文系職種」に就職することを言います。具体例として、金融系やコンサルティング業界、営業職などが挙げられます。
「理系学生が文系就職するのはもったいない」という意見もありますが、実は文系職種でも理系ならではの強みを活かせる企業は多いです。
近年では、職種や業界に関係なく「IT化」が進んでいるため、データやテクノロジーを扱える人材をどの企業も必要としています。
そのため、研究を通して養われた「論理的思考力」や「統計・分析力」などのスキルが、文系職種で重宝されるケースは多いです。
上記の点から、文系職種で「理系のニーズが高まっている」ため、就職先の選択肢として検討してみるのも良いでしょう。
理系が文系就職するメリット
本章では、理系が文系就職するメリットについて紹介していきます。
- 理系ならではの専門性を活かせる
- 論理的思考力がすでに身についている
- 文系就活者との差別化が図れる
理系が文系就職するメリットを理解しておくことで、就活において「自分のアピールできる強み」を再確認できるでしょう。
理系ならではの専門性を活かせる
理系の強みと言えば、「理系ならではの専門性が活かせる」ことでしょう。
実際に、大学院生・理系学生の就職をサポートする企業「アカリク」の理系学生を対象としたアンケート調査(2022年7月実施)では、7割の学生が内定企業の選考で「自分の専門性が評価された」と答えています。
- 調査方法:大学院生・理系学生に特化した就活サイト「アカリク」会員のうち、2023年新卒の理系学生168名(修士在学中75.3%、博士在学中19.3%、学部在学中5.4%)
- 調査期間:2022年7月8日~7月15日
「理系の専門性は理系職種でしか活かせない」と思われる方もいますが、文系職種でも専門性を活かせるケースが多いです。
たとえば、理系学生が「自分の専門とする分野の技術営業職」に就いた場合、技術や製品に関する知識や理解が深いため、顧客の疑問や悩みを解決しやすいです。
上記のような「専門性を活かせる文系職種」は多く存在するため、強みを活かしながら自分の興味のある分野で働けるでしょう。
論理的思考力が身についている
理系出身者は、研究を通して「論理的思考力」が養われているケースが多いです。論理的思考力は、どの業界に就職しても役立つスキルのため、就職した後も自分の武器になり得ます。
実際に、アカリクが理系学生を対象に行ったアンケート調査(2022年7月実施)では、内定先から「論理的思考力」を評価された学生が多数いることがわかっています。
論理的思考力があると、物事を順序立てて説明したり、根拠と結論を論理的に繋いだりできるため、文系職種においても欠かせないスキルです。
とくにコンサルティング業界では、問題や課題に対して迅速に対応する能力が求められるため、それらを論理的に対処できる人材は重宝されます。
上記の点からも、論理的思考力がすでに備わっている理系学生は、文系職種においても比較的有利に就活ができると伺えます。
文系就活者との差別化が図れる
「文系職種」に分類される企業は、その名のとおり「文系出身者の割合が圧倒的に多い」ことから、そのように呼ばれています。そのため、文系職種に理系学生が応募すると、それだけで文系就活生よりも印象が残りやすくなります。
また、面接時に文系とは異なる「研究内容」や「研究中心の学生生活」をアピールできるため、差別化を図りやすいのが特徴です。
前述したとおり、理系の専門性やスキルを求めている文系職種は多いため、理系出身である自分の強みをしっかりと伝えられれば、良い評価を受けやすいでしょう。
理系が文系就職するデメリット
「理系が文系就職するメリット」で説明したとおり、基本的に理系が文系就職で不利になることはほとんどありません。
とはいえ、就活するにあたって「デメリット」と感じるケースはあるため、事前に確認しておきましょう。
- 研究と就活の両立が難しい
- 情報交換がしにくく準備不足になる
- 推薦応募を活用できる企業が少ない
メリットだけでなく、「理系が文系就職するデメリット」も理解しておくことで、後悔なく就活を進められるでしょう。
研究と就活の両立が難しい
理系学生は就活と研究を並行して進めることが多いため、就活だけに時間を割けないのが現状です。そのため、理系学生は文系学生よりも求人のエントリー数が少なくなってしまうケースが多いです。
実際に、マイナビが2021年卒の学生を対象に行った調査では、エントリーシートの提出社数は文系男子が「19.1」だったのに対して、理系男子は「12.7」という結果になりました。
参考元:マイナビ 2021年卒 学生就職モニター調査 8月の活動状況
上記の点から、理系学生は少ないエントリー数でも確実に内定が取れるように「効率的な就活」をしていく必要があると伺えます。
情報交換がしにくく準備不足になる
理系学生が文系就職するというのは「少数派」であり、理系出身者の多くは「研究職」や「専門職」に進む人が多いです。
実際に、アカリクが理系学生を対象に行ったアンケート調査(2022年7月実施)では、就職先として「メーカー」や「IT系」を希望する学生が多数いることがわかっています。
文系就職する割合が少ないゆえに、情報交換をする機会が少なく、準備不足に陥るケースがあります。
準備不足となると、企業選びや面接対策がしにくくなるため、「就活情報サイト」などを利用して、こまめに情報収集することが大切になります。
推薦応募を活用できる企業が少ない
理系出身者が就活する際、「自由応募」以外に「推薦応募」を利用して内定を獲得することもできます。推薦応募とは、学校で用意されている推薦枠の中から企業を選んで応募する就活方法を指します。
前述したとおり、理系は研究と両立しながら就活を進める必要があるため、推薦応募を利用することで就活の手間が省けるのは大きな強みでしょう。
しかし、文系就職では推薦応募を活用できないケースが多いため、忙しい理系にとってはデメリットと感じる場合もあります。
とはいえ、推薦応募には制約があったり希望する職種がなかったりするため、理系就職であっても「利用しない人」が多いです。
実際に、アカリクが理系学生を対象に行ったアンケート調査(2022年7月実施)では、推薦応募を利用した学生は約2割と少ない結果になりました。
上記の点から、推薦応募をそこまで重要視する必要はありません。
しかし、自由応募のほうが推薦応募よりも「就活に割く時間が増える」ことは確実なので、効率的に就活が進められるように工夫しましょう。
理系と相性がいい文系職種・業界3選
本章では、「理系と相性がいい文系職種・業界」を紹介していきます。
- コンサルティング業界
- メーカーの技術営業職
- 金融業界
上記の文系職種は、理系ならではの専門性やスキルを活かせる職種のため、理系のニーズが高いです。
実際に、アカリクが理系学生を対象に行ったアンケート調査(2022年7月実施)では、本章で紹介する「理系と相性がいい文系職種」に内定をもらった理系学生が何割か見られます。
上記の点からも、あなたに合う就職先が見つかるかもしれないので、参考にしてください。
1.コンサルティング業界
理系におすすめの文系職種の1つ目は「コンサルティング業界」です。
コンサルティング業界で、理系ならではの強みを活かしながら、コンサルタントとして働く理系出身者は多くいます。
コンサルタントは、顧客の抱える問題に対して、課題を論理的に順序立てて解決に導く業務です。
理系学生には、すでにコンサルタントに必須となる「論理的思考力」の基礎が備わっているため、比較的早い段階から成果や結果を出せる可能性が高いです。
2.メーカーの技術営業職
理系におすすめの文系職種の2つ目は「メーカーの技術営業職」です。
自分が専門とするメーカーや製品の営業職であれば、顧客にわかりやすく説明できるだけでなく、疑問や悩みを解決しやすくなります。
そういった面から、メーカー企業側も理系出身者を積極的に採用しているケースが多く、理系ならではの強みを評価されやすい環境と言えます。
3.金融業界
理系におすすめの文系職種の3つ目は「金融業界」です。
近年、金融業界ではIT化が進んでいることもあり、数値の情報処理能力や分析スキルが求められるようになっています。
研究を通して、上記のスキルが身についている理系学生にとっては、自分の学んだスキルを実践しやすい職種でしょう。
また、銀行や保険など、どの金融業界においても常に大きなお金を動かしながら業務を進めることになるため、迅速で正確な判断力が求められます。
上記の点においても、論理的思考力や分析能力が備わっている理系学生は、比較的評価されやすいと伺えます。
理系就活生が文系就職に成功するための3つのポイント
「理系が文系就職するデメリット」でもお伝えしたとおり、理系は研究と並行して就活を進める必要があるため、効率良く就活の準備をしておく必要があります。
理系就活生が文系就職に成功するためのポイントは下記3つです。
- 理系出身の強みを面接時にアピールする
- 文系就職したい理由を明確にしておく
- スカウト型就活サイトを活用して効率良く就活を進める
上記3つのポイントをおさえて就活すれば、忙しい理系就活生でも「文系就職の内定に成功」する可能性が高くなるでしょう。
理系出身の強みを面接時にアピールする
面接時に「理系出身ならではの強み」をアピールできるように準備しておきましょう。
理系と文系では、学ぶ分野が異なるため、研究活動やゼミ内容を伝えることで、文系就活生との差別化が図れます。
研究内容だけでなく、研究を通して得た「スキル」や「経験」も面接時に伝えられれば、ポジティブな評価を受けやすくなるでしょう。
文系就職したい理由を明確にしておく
理系が文系就職する割合が低いため、面接時には高確率で「理系出身なのに文系就職した理由」を聞かれます。
その際に、明確な理由を伝えられずに、曖昧に答えてしまうとマイナスの評価に繋がってしまうこともあります。
あなたが前向きな気持ちで志望していることを伝えられるように、理由を明確にしておくことが大切です。
具体例として、「企業の取り組みに自分の専門性が活かせられるから」「自分の強みとやりたいことにマッチしているから」などをアピールできると良いです。
そのためには、「自己分析」や「企業研究」などを行っておく必要があるため、事前に準備をしておきましょう。
スカウト型就活サイトを活用して効率良く就活を進める
理系学生は、就活だけに時間を割けないため、より効率的な就活が求められます。理系学生が効率的に就活する方法として、「スカウト型就活サイト」の利用がおすすめです。
スカウト型就活サイトとは、企業から就活生に向けて「スカウトメールが届くスタイル」のサービスを指します。
一度プロフィールを登録しておけば、あとは企業からのオファーを待つだけになるため、忙しい理系学生でも、効率的に就活を進められるでしょう。
実際に、アカリクが理系学生を対象に行ったアンケート調査(2022年7月実施)では、就活サイトのスカウトサービスを利用する学生が多いことがわかります。
上記の結果からも、忙しい理系学生こそ「スカウト型就活サイト」を利用しているのが伺えます。
理系学生におすすめのスカウト型就活サイトは「アカリク」です。
アカリクは、大学院生・理系学生に特化したスカウト型就活サイトです。
登録後に「研究内容の登録だけ」しておけば、その研究内容を見た企業からスカウトメールが届くため、忙しい理系大学院生でも効率的に就活を進められます。
アカリクでは、理系職種だけでなく「金融」や「コンサルティング」といった文系職種の求人も取り揃えているため、文系就職を視野に入れている人にもおすすめです。
登録は無料で、5分で簡単に手続きが完了するため、まずは試してみてはいかがでしょうか?
理系の文系就職へのニーズは高まっている
本記事では、理系学生が文系就職するメリット・デメリットについて解説しました。
文系職種でも「コンサルティング業界」や「メーカーの技術営業職」など、理系出身者が活躍できる職種は多く存在するため、就職先の候補に入れてみても良いでしょう。
とはいえ、理系学生は就活と研究を並行して進めることが多いため、効率の良い就活方法が求められます。
理系学生が効率的に就活する方法として「スカウト型就活サイト」の利用をおすすめします。理系学生におすすめのスカウト型就活サイトは、理系に特化した「アカリク」です。
登録後に「研究内容の登録だけ」しておけば、その研究内容を見た企業からスカウトメールが届くため、忙しい理系大学院生でも効率的に就活を進められます。
また、アカリクでは、スカウトサービスだけでなく「就活に役立つ情報を発信」しており、就活が終わるまで役立つ情報サイトとなっています。5分で簡単に「無料登録」の手続きが完了するため、今日からアカリクを利用してみてはいかがでしょうか?