他の職種より給料が高いイメージがある研究職。
しかし「実際の年収は思ったより低いのではないか?」「研究職はやめておけと言われたことがある……」など、研究職の年収について疑問に思っている人もいると思います。
そこで今回は、大学院生&理系学生に特化した就活サイト「アカリク」のアカリクリポーターズが、理系の大学院生や博士号を取る予定の人向けに、研究職の年収の実態を徹底的に解説します。
記事のなかには研究職の年収ランキングも載せているので、気になっている人はぜひ最後までチェックしてくださいね。
※本稿に記載の求人情報は2025年10月末時点で各社のウェブページで公開されているものです。
研究職の平均年収と一般職の平均年収の差は?
研究職の平均年収は、一般職よりも若干高めの傾向にあります。具体的な数字を比較してみましょう。
研究職の平均年収は550万円が相場
国税庁の調査によると、研究職の平均年収はおよそ549万3,0003円です。企業によって待遇は変わる可能性がありますが、一般的な研究職の年収相場は500万前後となっています。
国税庁「令和6年分 民間給与実態統計調査(第15表 業種別及び勤続年数別の給与所得者数・給与額)」
日本人の平均年収は478万円程度
研究職の平均年収に対して、日本人の平均年収は478万円です。比較すると、研究職のほうが70万円近くも高いことがわかりますね。研究職は理系の大学院卒であることが条件だったり、専門的な知識が必要とされたりします。その分、他の職種に比べて給与水準は高いと予想されます。
研究職の年収・給与を比較するポイント
研究職の年収は一般的な職種よりは高いです。とはいえ、すべての研究職の待遇がいいとは限りません。研究職のなかには製薬、生物、電子など扱う分野もさまざまです。年収を左右する構成要素をそれぞれみていきましょう。
研究職の年収・給料の構成要素とは
研究職の年収は基本給や能力給などの固定給、賞与、各種手当などから構成されます。また副収入が入るような仕事があれば、本業以外の収入も見込めるかもしれません。内訳を1つずつ解説します。
基本給・能力給
研究職の基本給・能力給は、本人のスキルや年齢によって変わります。たとえば大卒ならば月給25万前後、研究で成果を出したことがある人なら、能力給を加算してもらえる可能性が高いでしょう。
勤続して研究職としてのキャリアを積み重ねていくことで、基本給と固定給は徐々に上がっていきます。
賞与(ボーナス)
研究職の賞与は一般的な会社員と同じように、年2回もらえるケースが多いです。1回あたりの金額は40万から50万円程度。ただ、会社の業績や規模によって増減する可能性があります。基本給と同じように、年齢が上がるにつれてボーナス金額も増えると考えていいでしょう。
他の各種手当はあるのか
会社によっては、基本給と賞与以外の手当をもらえるケースもあります。たとえば住宅手当、交通費の支給、時間外手当、出張手当などです。福利厚生が充実しているところであれば、これらを補填してもらえるので安心です。
副収入はあるのか・副業は可能か
研究職は、書籍の監修やメディアの出演、セミナーの講演料などの副収入を得られるケースがあります。会社によってはこういった兼業が認められるかもしれません。
また副業が可能かどうかは会社の規定によるため、問題ないか事前に確認することをおすすめします。本業で得た知識をブログなどの副業に活かせば、さらなる収入増になります。専門的な職種ならではのメリットといえるでしょう。
研究職での就職を「やめておけ」と言われる理由は?
研究職はやめておけ、と聞いたことがある人もいると思います。なぜ周りの人にそう言われるのか、研究職のつらい部分をまとめてみました。
研究職のデメリットは主に3つあり、1つ目は、一度研究職に就くと他の業界や業種への転職が難しくなることです。研究職で積んだ経験は専門性が高く、特定の技術やスキルだけに頼って転職しようとすると難易度が高くなります。
2つ目は、研究テーマが突如なくなってしまうリスクがあること。大学では1つの研究テーマにじっくり取り組んでいられますが、会社は利益を追わなければいけません。企業の戦略に合っていないものや、採算性がないと判断されると、途中でも研究が打ち切られてしまうのです。
3つ目は、仕事の専門性が極めて高いことです。特に大企業の研究職は、学生のうちに高い成果を出した人も多く「ついていけない」と悩む人が多くいます。どんなに優秀でも、周りと自分を比べてしまい「ついていけない」と感じ、短期間でやめてしまう人もいるようです。
大学・大学院で研究に取り組み、卒業・修了後も仕事として研究に取り組みたいと考えているのであれば、これらのポイントを知っておき、自分が研究に楽しさを感じている部分がその企業や職種で満たされるかどうかを考えてみると良いでしょう。
研究職参考企業(五十音順)
研究職のなかでも特に年収が高い企業の初任給を調査しました。理系の研究職を新卒採用している大手参考企業を5つほどご紹介します。
なお、食品会社や製薬会社の研究職についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
住友化学
化学メーカーや製薬会社として知名度の高い住友化学です。2024年3月に大学院博士後期課程修了予定では35万2,000円と高い数字を出しています。
NEC
近年DXに力を入れている電子機器メーカーのNECです。修士課程修了の初任給は31万4,400円、博士課程修了で37万9,400円となっています。ボーナスは年2回で、ファミリー休暇やキャリアデザイン休暇などの制度をはじめ、各種福利厚生制度が整っています。
また、ジョブ型採用も実施しており、2022年10月時点ではデータサイエンティストの募集が行われています。
参考: NEC Corporation「新卒採用」
富士フイルム
富士フイルムは化学系材料や機器システムを扱う企業です。技術系総合職における修士課程修了の初任給は32万3,900円、博士課程修了だと34万7,900円です。世帯手当や休日出勤手当、新幹線通勤補助手当などの福利厚生が充実しているのもポイントです。
参考:富士フイルム「新卒採用情報」
ライオン
歯磨き粉などのものづくりで有名なライオンです。修士課程修了の初任給は28万3,440円、博士課程修了では31万2,755円になります。特筆すべきは賞与の回数です。ライオンのボーナス支給タイミングは年3回もあるため、通常年に1回から2回の他企業に比べると年収が高くなると期待できるでしょう。
【職位別】年収1000万も狙える研究職の平均年収
企業における研究職は、主任研究員、課長、部長といった昇進に伴って収入金額が変動します。各職位の年収がどの程度なのか詳しく見てみましょう。
| 職位 | 推定年収 |
| 研究員 | 300万円~400万円 |
| 主任研究員 | 400万~500万円 |
| 課長 | 500万円~600万円 |
| 部長 | 700万円~1,000万円以上 |
研究員の年収
研究員は一般的な企業でいう平社員と同じ立場です。新卒で入社すると、まずは研究員からスタートします。ベテランの研究員の先輩たちにアドバイスをもらって、より良い製品作りや新製品の開発を手がけるのが主な仕事内容です。
一般の研究員は研究職のなかでも位が低いため、年収は300万円から400万円程度です。年収を上げるためには、成果を積んだり職位を上げたりする必要があります。周りとのギャップを感じ「ついていけない」と思う人が出てくるのもこの段階です。
企業での主任研究員の年収
主任研究員は管理職ではないものの研究員のなかでベテランであったり、一定の成果を上げたりして就任できる職位です。一般企業でいうと係長レベルになり、企業によっては管理職扱いになることもあります。
主任研究員の年収は400万から500万円程度です。勤続5年から10年ほどの中堅社員になると主任研究員に昇進し、研究チームのまとめを任されるようになるのもこの段階です。
企業での課長の年収
研究員を続けて30代から40代くらいになると、課長になる人が増えてきます。課長は研究の第一線からは離れ、課全体の研究の進捗管理と、部下のマネジメントをするのが主な仕事となることが一般的です。
課長になると、年収は500万円から600万円ほどになります。会社の上層部に認められれば、大規模研究の開発職を任されることもあるでしょう。優秀な人であれば、競合他社からスカウトをもらうこともあるかもしれません。
企業での部長の場合の年収
40代以降になると研究職のなかでも、部長になる人が出てきます。年収は700万円から、多いと1,000万円以上も見込めます。仕事の裁量権も大きくなり、関わるプロジェクトは複数にまたがります。
また学会に出席したり、他の研究所とのやり取りをする機会も増えるでしょう。マネージャーとしての能力が評価されれば、追加の能力給がもらえることも考えられます。
研究職のキャリアパスの種類
研究職と一言でいっても、その後のキャリアパスは人によって大きく異なります。専門知識を磨き続ける「技術職」としての道もあれば、チームをまとめて研究を推進する「管理職」としての道もあります。
ここでは、それぞれのキャリアパスの特徴や必要とされるスキルを詳しくみていきましょう。
技術職
研究職における「技術職」は、特定の専門分野に特化し、研究を追求していくキャリアパスです。
企業では、研究員として入社後も第一線で研究を続け、成果を積み重ねるスペシャリストとして活躍します。たとえば、材料やバイオ、電子、AIなどの分野で論文発表や特許取得を通じて実績を積み重ねることが、客観的な評価につながります。
学生のうちは、研究成果を形に残す意識を持ち、英語論文や学会発表などを経験しておくとよいでしょう。また、AI解析やシミュレーションなど、新しい研究手法に触れておくことも、専門性を高めるために有効です。こうした先端技術を理解しておくことで、研究の幅が広がり、将来的に企業で求められる研究開発力の強化にもつながるでしょう。
技術職は、研究が好きな方や専門的な知識を深めたい方に向いている一方で、専門特化ゆえに異分野転向が難しい側面もあります。そのため、早い段階から将来のキャリアパスを意識し、自分がどの分野で強みを発揮したいのかを明確にすることが大切です。そのうえで、選んだ分野に関する知識やスキルを、継続的に磨いていきましょう。
管理職
研究職としてキャリアを積むなかで、チームや部門をまとめる「管理職」への道を選ぶ方もいます。管理職は、研究員を統率しながら研究方針の決定や予算の管理、人材育成などを担い、研究成果を企業のビジネス成果へと結びつける橋渡しのような役割を担います。
現場での研究に加え、経営的な視点や市場の変化を読み取る力が求められます。学生のうちは、ゼミや研究室でのグループ活動などを通じて、メンバーをまとめたりスケジュールを調整したりする経験を積んでおくとよいでしょう。
管理職は責任が大きい分、チームを導くやりがいや達成感を得られるのが魅力です。一方で、現場の研究に携わる時間が減る傾向もあるため、「研究を突き詰めたいのか」「人や組織をマネジメントしたいのか」といった自分の志向を早めに見極めることが大切です。自分に合った方向性を明確にしておくことで、より納得感のあるキャリアを選択できるでしょう。
研究職で年収を上げるためにできること
研究職として働くうえで、年収を上げるためには、ただ成果を出すだけでなく、日々の研究姿勢やスキルの積み重ねも欠かせません。学生のうちから意識して行動しておくことで、将来的に評価されやすくなり、昇進や報酬アップのチャンスを広げられるでしょう。
研究職を目指す学生が今の段階で取り組めることは、次のとおりです。
研究職で年収を上げるためにできること
- 研究成果を積み重ねて「実績」をつくる
- 英語・データ分析など汎用スキルを磨く
- 学外での共同研究やインターンに参加する
- 自分の研究テーマを「社会課題」と結びつけて考える
- 情報発信・プレゼンテーション力を高める
それぞれの内容を詳しくみていきましょう。
研究成果を積み重ねて「実績」をつくる
研究職では、成果を「形」として残すことが評価につながります。学生のうちは、論文や学会での発表、共同研究などに積極的に取り組み、小さな成果を一つずつ積み上げていくことが大切です。成果の量だけでなく、課題にどう向き合い、どのような工夫をしたのかといったプロセスも評価の対象になります。
また、研究内容を自分の言葉で整理し、第三者にわかりやすく伝えられるようにしておくことも重要です。たとえ小さなテーマだったとしても、研究の意義や成果を説明できれば、就職活動の場でも大きなアピールポイントになります。こうした経験の積み重ねが、研究者としての成長や将来的な年収アップへとつながっていくでしょう。
英語・データ分析など汎用スキルを磨く
研究職では、専門知識だけでなく、英語力やデータ分析力といった「汎用スキル」も高く評価されます。
研究職では、英語論文を読んだり、海外の研究者とやり取りしたりする機会が多いため、英語の基礎力を早めに身につけておくと安心です。
また、PythonやRといったデータ分析ツールは、あらゆる理系分野で活用されています。授業やオンライン教材を利用して実践的に学ぶことで、研究の精度を高めるだけでなく、就職後の応用力にもつながります。専門知識以外の汎用スキルを学生のうちに磨いておくと、研究の質を高めるだけでなく、将来的なキャリアの幅も大きく広がるでしょう。
学外での共同研究やインターンに参加する
大学外での共同研究やインターンシップに参加することは、研究職を志す学生にとって大きな成長の機会となるでしょう。実際の研究現場に触れることで、大学の研究との違いや、成果を社会に還元するプロセスを学べます。
現場では、限られた時間のなかで課題を解決する力や、異なる分野に精通する方たちと協力するコミュニケーション力が求められます。こうした経験は、就職活動でのアピール材料になるだけでなく、自分の研究テーマを見直すきっかけにもなります。興味のある企業や研究機関のインターン情報は、早めにチェックしておきましょう。
自分の研究テーマを「社会課題」と結びつけて考える
研究の目的を「社会課題の解決」と結びつけて考えることは、研究職としての価値を高めるうえで欠かせない視点です。
環境問題やエネルギー、医療、AI倫理など、社会が抱える課題と自分の研究テーマを関連づけて説明できると、研究の意義や方向性がより明確になります。
学生のうちは、「自分の研究が誰の役に立つのか」「どんな社会的価値を生み出せるのか」を考える習慣を持つことが大切です。こうした姿勢は、学会や就職活動でのアピールにもつながり、研究を社会に貢献する仕事として伝えられるようになります。
このように、研究を社会課題と結びつけて考える力は、将来のキャリアや年収アップにも大きな強みになるでしょう。
情報発信・プレゼンテーション力を高める
どれほど優れた研究成果を出しても、それをわかりやすく伝えられなければ正しく評価されません。研究職では、論文や学会発表、社内外での報告会など、成果を発信する機会が多く、プレゼンテーション能力は、研究成果を正しく評価してもらうために不可欠なスキルです。
学生のうちは、学会発表やゼミ発表の場を積極的に活用し、専門的な内容を相手に合わせて伝える力を磨くのがおすすめです。また、SNSや研究ブログなどを通じて情報発信の練習をするのも効果的です。自分の研究を明確に説明できる力は、研究職としての信頼につながり、将来的なキャリアアップにも役立つでしょう。
高収入が見込める職種や勤務先
研究職でどの程度の年収が見込めるのか、具体的な数字を知りたい人もいると思います。実際に研究職として働いた場合に、目指せる最高年収をシュミレーションしてみましょう。
JAXAで働く場合の研究職の年収
宇宙研究を行っているJAXAの初任給は、博士課程修了が30万1,100円、修士課程修了が26万1,300円となっています。
JAXAにおける研究職の平均給与は920万円ほどで、本部長の平均年収は1,305万円、課長だとおよそ1,149万円、主任研究員だと892万円、研究員だと626万円ほどのようです。
平均年収が500万円といわれる研究職のなかでも、かなり年収が高い部類であることがわかりますね。管理職になると年収1,000万円以上も目指せます。
参考:JAXA「国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構の役職員の報酬・給与等について」
参考: JAXA新卒採用サイト「募集要項」
地方独立行政法人鳥取県産業技術センターで働く場合の研究職の年収
地方独立行政法人鳥取県産業技術センターは、鳥取県を拠点にして有機素材や食品開発、生物研究を行っている独立行政法人です。令和2年度の給与等状況報告書によると、研究職の平均給与月額は39万9,174円です。
給与金額は県の規定に応じて変動し、修士課程修了なら初任給は22万9,400円、博士課程修了なら25万3,200円です。また管理職になると手当がもらえるようになり、毎月5万円から6万円ほどが追加支給されます。
参考:鳥取県「令和6年度 経営状況報告書及び給与等状況報告書」
NECで働く場合の年収
電子機器メーカーのNECも、研究職として就職すると高い年収を得ることが期待できます。NECは研究員の採用に力を入れており、新卒採用でも年収1,000万を稼ぐことが可能な制度を確立しています。
2025年6月に公表された有価証券報告書によると、NECの平均年間給与はおよそ963万円となっており、研究職として活躍できれば、管理職に就かずともそれ以上の高収入を得られる可能性が高いといえるでしょう。
参考:NEC Corporation「2024年度有価証券報告書」
大学の付属のセンターで働く研究職の年収
民間企業には所属せず、大学付属のセンターで働くという選択肢もあります。大学の種類や学科によって待遇は変わるため、一律にどのくらいというのは難しいところです。ただ目安としては、助教、講師、准教授なら400万~600万円ほどです。
キャリアアップして教授になると、最大で1,000万円近くの収入が見込めます。
大学の場合はポストが空くのを辛抱強く待つ必要があり、成果が出れば必ず昇進できるとは限りません。また最近では年俸制のところも多く、ボーナスや退職金はもらえない可能性があります。
研究職の年収の決まるポイントは?
研究職の年収は、研究成果以外にもさまざまな要素が組み合わさって決まります。どんな点がポイントとなるのか、各項目をみてみましょう。
専攻分野
まず1つ目のポイントとなるのは専攻分野です。研究者と一言でいっても、化学、生物、製薬会社など色々な種類があります。そのなかでも特にAIや人工知能など、これから全世界的に伸びていく分野の研究職はニーズが高いです。
その分報酬も高く設定されており、各メーカーはこぞって採用人数を増やしています。世界でも最先端の技術開発をしているような企業に太刀打ちできる分野は、研究職のねらい目といえるでしょう。
研究職を志望している大学院生は多くいると思いますが、なかでも薬学部から製薬会社の研究職につくのは狭き門といわれています。詳しくはこちらの記事で解説しています。
最終学歴
修士課程修了なのか、博士課程修了なのかで研究職の初任給は大きく変わってきます。博士課程修了だと基本給が30万円ほどに設定されている企業がありますが、修士課程修了の場合は20万円台前半のところも多いです。
ただ食品や日用品メーカーは博士と修士の区別をしておらず、一律で採用するケースもあります。純粋な研究よりも、既存技術を組み合わせた商品開発に重きを置かれる傾向があり、学位ではなく個々の適性を重視しているようです。
語学力
研究職は海外の論文を読んだり、海外の研究所とのやり取りをすることもしばしば。そのため、募集要項では一定の語学力を求めている企業も増えています。研究をより深く進めるためには、グローバル規模で最新の情報を収集する力も必要です。
海外と英語でやり取りができれば、研究開発の一助となるでしょう。場合によっては自身の研究を英語で論じる必要も出てきます。そうなったときに対応できる語学力があると、収入を上げられる可能性は大いにあります。
海外企業勤務歴
海外の企業で研究をやっていた経歴があると、収入を上げるポイントになり得ます。海外の企業は日本の化学メーカーや製薬会社と競合することも多く、他の国の知見を持っている人は重宝されるからです。海外企業の勤務歴があることをアピールすれば、能力給が加算される可能性は高いです。
研究業績
研究業績は研究者としての自分自身の能力を示す客観的な根拠になります。研究職を目指すのであれば、論文投稿や国内外の学会、会議での発表実績を積んでおくと有利です。
また、他大学や企業との共同研究実績も研究員としての大きなアドバンテージです。実際の仕事内容と似た経験をしていたり、研究開発のスピード感をわかっていたりするからです。
また共同研究を経験したことで、他の組織に知り合いがいるメリットもあります。知見が深い人の下で学んだ実績があれば、即戦力として能力給を上げてもらうことも期待できます。
働き方で変わる研究職の年収
研究職には正社員やアルバイト、期間限定雇用などさまざまな形態があります。雇用形態による年収の違いを解説します。
正社員の年収
研究職の正社員の年収は、前述したように平均500万円程度です。管理職になればより高い報酬を得られて、研究員として実力を上げていけます。民間企業であれば手当や退職金がもらえるのが正社員の一番のメリットでしょう。
ただ、大企業などの研究員は優秀な人材が多く、そのなかで管理職になれるのはほんの一握りです。キャリアアップして活躍するには、人一倍の努力を重ね続ける必要があります。また時期によっては残業が多かったり、高い専門知識が求められたりすることも。正社員ならではの責任の重さを経験するかもしれません。
アルバイトや期間限定雇用年収
研究職には派遣やアルバイトとしての雇用形態もあります。派遣だと時給1,500円、アルバイトだと時給1,000円程度のところが多いようです。年収だと若手の正社員と同じ程度か、少し低めの200万円から300万円台となりそうです。
アルバイトや派遣は採用時の条件が比較的易しく、経験が少なくとも仕事に就きやすいメリットがあります。
働く時間も融通が利くため、ワークライフバランスを両立させやすいでしょう。ただし賞与や手当の支給はなく、正社員と比べると収入が不安定なのがネックといえます。
研究職に就くか悩んでいる人へ
研究職の年収を知りたい人に向けて、実際の金額や高収入が見込める企業、収入を上げるポイントなどを解説しました。
研究職は他の職種に比べると待遇がよく、頑張りによっては高い年収を得られる仕事です。
実際に研究職を採用している大手企業では、年収1,000万以上を見込めるところが複数あります。
研究職での昇進は一筋縄ではいかず、語学力や共同研究実績などの高いスキルが必要です。
研究職には正社員や派遣、アルバイトなどさまざまな形態があるため、自分に合った雇用形態で仕事を始めてみるのも1つの手です。
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