内定者インタビュー[化学工学系/博士課程から化学(日用品)メーカーへ]

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内定者インタビュー

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情報収集は積極的に。決め手は「縁」

化学メーカー(日用品) 内定

研究分野 化学工学系

博士課程

M. Hさん

就職活動を始めたのはいつからですか?

私は、12月頭に会社プレエントリーを書き始め、2月28日に内々定をいただき就職活動を終了しました。

私は博士課程に在籍しており、修了後の進路は企業就職を決めていました。博士の採用は経団連の規定に則らず、早期から始まると聞いていたので、3月以降の本格的な採用活動が始まる前に就活を終えることを目標に、11月頃からアンテナを張っていました。12月に入ったら、気になっていた会社がいくつか博士専用の採用ページをオープンしだしたので、プレエントリーをしました。1月から会社説明会、ES提出、ウェブテストが始まり、2月から面接が始まりました。計6社に本エントリーし、2月末に志望度の高い会社から内々定をいただき、就職活動を終了しました。

どのような軸で企業を見ていましたか?

私の企業選びの軸は、「自身がその企業で活躍しているビジョンが描けるかどうか」です。

博士進学を決めた学部4年時よりメーカーへ就職したいと思っていたので、業界研究や会社研究は興味本位で継続的に行っていました。その中で、「博士卒の私はモノづくり業界でどう活躍できるのか」を想像し、しっくり来た企業は志望度が高くなりました。
具体的には、第一に専攻のマッチング(専門知識・周辺知識が活かせそうな事業の有無)、第二に社風(自由闊達さ・社内技術交流の有無)を意識しました。また、プロセス研究を軸に幅広くモノづくりに携わりたいと思っていたので、それに対する考え方や、実際にそういう業務にあたっている方の話を聞くようにしていました。

就職活動と研究の両立はどのようにされましたか?

完璧な両立は難しいので、それぞれの効率化を図りました。

できることなら就職活動も研究も手を抜きたくないものです。しかしながら現実には完全なる両立は難しいので、それぞれの活動をより効率的に行うよう心がけました。就職活動では、会社を絞り、短期決戦で取り組むようにしました。普段から様々な企業を見ていたのが活きたと思います。
研究では、研究計画をしっかり立てるのはもちろん、意図的に指導教官とのディスカッションの予定を入れるようにしていました。就職活動中は、投稿論文の構成を考えたり学会準備を行ったりと研究で行うことが盛りだくさんでしたが、就職活動に必要な研究概要資料の作成など内容的に被っているところも多く、上手くやれたかなと思っています。

就職活動の中で、一番努力したことはどんなことがありましたか?

強いて言うならば、研究を含めた日常生活を保つように努めました。

就職活動をしていると、修了後にどんな世界が待っているのか、いろいろな想像が膨らみます。それはとても楽しいと同時に、不安も生まれてきます。キャリアビジョンを明確にするためにも将来構想を考えることは非常に重要です。
しかしながら、「それを実現するために今がある」ことを忘れずに、研究やプライベートともに、なるべく平常運転できるように努力しました。日常生活を通じて地に足のついた心持でいることは、就職活動でのES作成や面接において素の自分をなるべく出すためにも大事なのかなと思います。

どのような内容で企業へ自己アピールをしていましたか?

自身の専門性の強みを活かして何ができるか、その具体的な構想を持っている事をアピールしました。

よく博士課程が「進学したら企業への就職が難しい」と言われるのは、「博士=専門バカ=扱いにくい」というイメージがあるからだと思います。なので、「自身の専門に拘りはする(誇りを持つ)が、それに囚われずに仕事をしたい」ということを明確に伝えるようにしました。
その上で自己アピールを行う訳ですが、私という人材を「どのように使って」「どのように企業に貢献できるか」をなるべく具体的にイメージしてもらう必要があります。自分がその企業に研究職で入ったら何ができるか、将来は何をしてみたいかを、自分の専門知識を引き合いに出しながら説明するようにしました。

内定先への決め手は何でしたか?

内定先への決め手は、ずばり「縁」です。

内定をいただいた企業は、もともと志望度がかなり高い会社でした。インターネットで調べても博士課程の早期選考に関する情報は見つからず、選考は情報解禁の三月以降のみだと思っていました。
ところが、OBが学内で訪問会社説明会をしてくださったときに質問したら、「一週間後に博士早期選考の面接を行う」との返事がありました。すぐに人事の方にメールを差し上げたところ、〆切を過ぎていたにも拘らず対応していただけました。ギリギリのタイミングでしたが、面接実施日以前に情報を得られ、テンポよく内定獲得まで辿り着いたことから、強い「縁」を感じました。そのような経緯があり自然と「この会社で働いていこう」と決意し、内定をお受けすることとなりました。

就職活動の中で最も印象的なエピソードを聞かせてください。

内定をいただいた企業での面接が印象的でした。

面接では主に自身の研究に関することを話しました。面接が約50分あり、研究概要を5分で説明し、残りの約45分に質疑応答がありました。面接では学生一人に対し面接官の方が七人いらっしゃいました。うち六人は研究所長クラスの、しかも私と専門のバックグラウンドが同じ方々です。私の取り組んでいる研究テーマも企業の得意分野であったため、非常に緊張しましたが、「これはいいご意見をいただけるチャンスだ」と捉え、なるべく普段通りに、積極的なディスカッションができるよう心がけて臨みました。終わってみると、緊張で疲れと渇きがひどかったですが、一人の研究者として楽しい時間を過ごせました。

就職活動をしている大学院生へのメッセージをお願いします。

「運」と「縁」が決め手になる、そんな就活もいいと思います。

これは個人的な考えですが、完璧な就職活動は不可能です。自分にとって最適だと思う企業と出会えるのも、そこから内定をいただくのも難しいです。最良の道を選ぶためにできることはたくさんありますが、企業の比較研究は際限ありませんし、入社してみないと分からないことも多いです。なので、最後の決め手は「運」と「縁」でもいいのかなと思います。あと一つ言えるのは、情報収集は徹底的に行うことをお勧めします。
インターネットだけでなく、気になる企業には直接コンタクトを取りましょう。皆様の充実した、納得のいく就職活動をお祈りしております!

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