就職活動を控えている理系学生・大学院生の中には、 「入りたい企業がわからない」「就職活動の軸が決まらない」 と悩みを抱える人も多いでしょう。
実際、日本の企業は2021年6月時点で約367万4000社もある(※引用:日経新聞)ため、その中から自分の行きたい企業を選ぶのは非常に大変です。
そこで当記事では、実際に大学院生・理系学生577名にアンケート調査を実施し、人気の業界や企業選びの軸を徹底解説!さらに、大学院生・理系学生に人気が高い企業ランキングを紹介します。詳しいランキングは以下の通りです。
この記事を読めば、人気企業や年収の高い企業がわかり、就職したい企業が見つかるはずです。また、後半では行きたい企業が見つかるおすすめの就職サイトも紹介しているため、あわせてチェックしてみてください!
大学院生・理系学生の就活での企業選びの軸は?
就職活動にあたり、どんな企業を受ければいいのか悩んでいる学生は多いでしょう。大学院生・理系学生に人気の企業ランキングを参考にするのも1つの手ですが、重要なのは自分の中に企業選びの軸を決めておくことです。
アカリクでは、23卒の大学院生・理系学生577名にアンケートを実施し、企業選びの軸を調査しました。アンケートによると、企業選びでは「事業内容」を最重要視している学生が51.5%もいます。
- 調査方法:大学院生・理系学生に特化した就活サイト「アカリク」会員のうち、2023年新卒理系学生577名(修士77.6%、博士22.4%)
- 調査期間:2021年10月1日〜10月8日
企業選びの際に2番目に重視する点は「給与」や「成長環境」で、企業環境を見て企業選びをしている学生が多いことがわかりました。
上記をふまえ、理系の大学院生・理系学生に人気の企業ランキングを見ていきましょう。
理系の大学院生が就職先に選ぶ!人気企業ランキングTOP30
アカリクでは、23卒の理系大学院生369人に「就職活動に関するアンケート調査」を実施しました。アンケートによると、理系の大学院生が民間就職先で希望する業界は、メーカー(機械系・食品・化粧品) やIT系の希望が多いことがわかります。
- 調査方法:大学院生・理系学生に特化した就活サイト「アカリク」会員のうち、2023年新卒理系学生369名(修士65.6%、博士24.9%、学部生9.2%)
- 調査期間:2022年3月1日〜4月8日
では、具体的にどのような企業が理系院生に人気があるのでしょうか?ここからは、理系大学院生に人気の企業ランキングTOP30を紹介します。
順位 | 理系大学院生に人気の企業 |
---|---|
1 | ソニー |
2 | 旭化成グループ |
3 | トヨタ自動車 |
4 | 日立製作所 |
5 | アクセンチュア |
6 | NTTデータ |
7 | 川崎重工業 |
8 | 味の素 |
9 | 野村総合研究所 |
10 | サントリーグループ |
11 | 富士フイルムグループ |
12 | 住友化学 |
13 | パナソニック |
14 | ホンダ |
15 | 富士通 |
16 | 三菱重工業 |
17 | デンソー |
18 | PwCコンサルティング |
19 | キリン |
20 | カネカ |
21 | 中外製薬 |
22 | 東京エレクトロングループ |
23 | 三菱ケミカル |
24 | 花王 |
25 | カゴメ |
26 | 島津製作所 |
27 | コーセー |
28 | 明治グループ(明治・Meiji Seika ファルマ) |
29 | 東海旅客鉄道 |
30 | NTTドコモ |
引用:キャリタス就活
※調査方法:就職情報サイト「キャリタス就活2023」会員のうち、調査対象大学に在籍する修士1年生を対象に実施。今回のランキングは、理系大学院生1,054名が回答。
理系の大学院生に人気の企業トップはソニーで、2年連続の1位を獲得しています。TOP10にはメーカー企業(身の回りのさまざまな製品を生産する企業)が6社、TOP30には16社ランクインし、理系の大学院生から人気が高いのがわかります。
次に人気が高いのは、コンサル・データ系の企業です。TOP30のうち4社ランクインしています。就職先が定まらない場合は、このTOP30から自分に合った企業を探してみるのもおすすめです。
理系学生が就職先に選ぶ!人気企業ランキングTOP30
次に、理系学生が就職先に選ぶ人気企業ランキングTOP30を紹介します。2021年10月20日~2022年3月15日の期間に、理系の大学3年生892名に調査したデータになります。今後の業界・企業選びの参考にしましょう。
順位 | 理系大学生に人気の企業 |
---|---|
1 | トヨタ自動車 |
2 | ソニー |
3 | NTTデータ |
4 | Sky |
5 | 富士通 |
6 | サントリーグループ |
7 | 三菱UFJ銀行 |
8 | 明治グループ |
9 | 伊藤忠商事 |
10 | 資生堂 |
11 | 日立製作所 |
12 | アクセンチュア |
13 | パナソニック |
14 | 楽天グループ |
15 | 大林組 |
16 | 鹿島建設 |
17 | 大成建設 |
18 | 野村総合研究所 |
19 | 日清食品グループ |
20 | 損害保険ジャパン |
21 | ホンダ |
22 | 清水建設 |
23 | 味の素 |
24 | 三菱電機 |
25 | 旭化成グループ |
26 | SCSK |
27 | 日本アイ・ビー・エム |
28 | 富士フイルムグループ |
29 | デンソー |
30 | 伊藤忠テクノソリューションズ |
引用:キャリタス就活
※調査方法:就職情報サイト「キャリタス就活2023」会員のうち、調査対象大学に在籍する修士1年生を対象に実施。今回のランキングは、理系大学生892名が回答。
理系の大学生に人気の企業トップはトヨタ自動車です。前年度は6位でしたが、コロナ禍で先行きが不透明な中、歴史ある安定した国内メーカーに注目が集まっているのかもしれません。
理系学生に人気の企業ランキングでも、TOP30のうち多くをメーカーが占めています。ついで、金融系、コンサル・データ系、ゼネコンや建設系の企業の人気が高い結果になりました。大学院生の人気企業ランキングと比べるとメーカーの割合が落ち、金融系やゼネコン志望の学生が増えていることがわかります。
メーカーの研究職や開発職に就職したい場合は、大学院に進み専門分野のスキルを高めるのは有利になりそうです。金融やゼネコンなどに就職したい場合は、大学3年生で就活をしても問題ないでしょう。
【国立・私立別】大学生に人気の就職先企業ランキング
続いては、国立・私立別の学生に人気が高い企業ランキングを紹介します。
国立大学の学生に人気の企業ランキング
国立大学の学生におすすめの人気企業ランキングは以下の通り。データは2021年10月20日~2022年3月15日のものです。
順位 | 企業 |
---|---|
1 | トヨタ自動車 |
2 | ソニー |
3 | 三菱商事 |
4 | 東海旅客鉄道 |
5 | 伊藤忠商事 |
6 | アクセンチュア |
7 | 野村総合研究所 |
8 | 三井物産 |
9 | 三菱UFJ銀行 |
10 | 旭化成グループ |
11 | サントリーグループ |
12 | 住友化学 |
13 | NTTデータ |
14 | PwCコンサルティング |
15 | 東京海上日動火災保険 |
16 | 三菱地所 |
17 | 三井住友海上火災保険 |
18 | 日立製作所 |
19 | 関西電力 |
20 | ホンダ |
引用:キャリタス就活
※調査方法:就職情報サイト「キャリタス就活2023」会員のうち、調査対象大学に在籍する修士1年生を対象に実施。有効回答数は大学生・大学院生合わせて5,298名。
※調査対象大学:北海道大学、東北大学、東京大学、名古屋大学、京都大学、大阪大学、九州大学、室蘭工業大学、小樽商科大学、北見工業大学、弘前大学、岩手大学、秋田大学、山形大学、福島大学、茨城大学、筑波大学、宇都宮大学、群馬大学、埼玉大学、千葉大学、東京外国語大学、東京学芸大学、東京農工大学、東京工業大学、お茶の水女子大学、電気通信大学、一橋大学、横浜国立大学、新潟大学、長岡技術科学大学、山梨大学、信州大学、富山大学、金沢大学、福井大学、岐阜大学、静岡大学、名古屋工業大学、豊橋技術科学大学、三重大学、滋賀大学、京都工芸繊維大学、神戸大学、和歌山大学、鳥取大学、島根大学、岡山大学、広島大学、山口大学、徳島大学、香川大学、愛媛大学、高知大学、九州工業大学、佐賀大学、長崎大学、熊本大学、大分大学、宮崎大学、鹿児島大学、琉球大学
国立大学の学生に人気の企業ランキング1位は、トヨタ自動車でした。金融やメーカー、商社など、さまざまなジャンルの企業がランキングに入っています。ソニーやアクセンチュア、三菱UFJ銀行などは大学院生・理系学生の人気企業ランキングでも順位が高く、激戦区となりそうです。私立大学の学生に人気のおすすめ企業ランキング
私立大学の学生におすすめの人気企業ランキングは以下の通りです。データは2021年10月20日~2022年3月15日のものです。
順位 | 企業 |
---|---|
1 | 損害保険ジャパン |
2 | 東京海上日動火災保険 |
3 | 三井住友海上火災保険 |
4 | 伊藤忠商事 |
5 | 三井住友銀行 |
6 | 三菱UFJ銀行 |
7 | みずほフィナンシャルグループ |
8 | 日本生命保険 |
9 | Sky |
10 | ジェーシービー |
11 | あいおいニッセイ同和損害保険 |
12 | 講談社 |
13 | 三井住友信託銀行 |
14 | りそなグループ |
15 | 第一生命保険 |
16 | 双日 |
17 | アクセンチュア |
18 | NTTデータ |
19 | 丸紅 |
20 | 三菱商事 |
引用:キャリタス就活
※調査方法:就職情報サイト「キャリタス就活2023」会員のうち、調査対象大学に在籍する修士1年生を対象に実施。有効回答数は大学生・大学院生合わせて5,298名。
※調査対象大学:早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、国際基督教大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、法政大学、中央大学、学習院大学、関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学、立命館アジア太平洋大学、成蹊大学、成城大学、明治学院大学、獨協大学、國學院大學、武蔵大学、日本大学、東洋大学、駒澤大学、専修大学、京都産業大学、近畿大学、甲南大学、龍谷大学、東北学院大学、南山大学、名城大学、愛知工業大学、大阪工業大学、福岡大学、西南学院大学、東京理科大学、芝浦工業大学、東京電機大学、工学院大学、東京都市大学、東京女子大学、日本女子大学、津田塾大学
私立大学の学生に人気の企業ランキング1位は、損害保険ジャパンです。損害保険会社は一般的に高給、安定のイメージがあり、学生人気が高いと言えます。
また、国立大学と比べると、金融系の企業が多数ランクインしています。TOP10には7社、全体で10社も金融系の企業が入っており、人気が高いことがわかります。他には商社やコンサルが多い一方、ものづくり企業の人気が低い傾向です。
【男女別】理系学生に人気の就職先企業ランキング
続いては、男性・女性別で理系学生に人気の企業ランキングを紹介します。男性と女性では企業選びの軸が違ってくるため、一つの基準として人気企業ランキングを参考にしてみましょう!
理系男子が就職したい人気企業ランキング
就職活動中の大学3年生と修士1年生を対象にした「理系の男子が就職したい人気企業ランキング」は以下の通りです。5,377名を対象にアンケート調査を実施し、就職希望企業先を志望順に8社まで記して点数をつけています。
順位 | 企業 |
---|---|
1 | 三菱商事 |
2 | 三井物産 |
3 | 伊藤忠商事 |
4 | 森ビル |
5 | 住友商事 |
6 | 丸紅 |
7 | 三菱UFJ銀行 |
8 | 三菱地所 |
9 | 三井不動産 |
10 | 東京海上日動火災保険 |
11 | NTT都市開発 |
12 | 日立製作所 |
13 | NTTデータ |
14 | 三井住友海上火災保険 |
15 | 三井住友銀行 |
16 | 野村總合研究所 |
17 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) |
18 | 双日 |
19 | 東海旅客鉄道(JR東海) |
20 | 大日本印刷 |
引用:PRTIMES
※調査方法:ダイヤモンド就活ナビ2023に会員登録している、就職活動中の大学3年生と修士1年生を対象に実施。有効回答数は5,377名。
※調査期間:2021年11月11日~2022年3月11日
理系男子が就職したい企業ランキングの1位は、総合商社の三菱商事です。総合商社はTOP10に5社ランクインしており、理系学生の活躍できる舞台があることが学生にも浸透してきています。近年、DX人材の育成を注力する企業が多く、総合商社もそのひとつです。
ついで、金融系企業が4社ランクインしています。金融系の企業は、理系の大学院生や大学生が就職したい企業ランキングでも順位が高く、理系学生から人気が高い業界と言えます。就職希望先が決まっていない理系の男子学生は、上記ランキングを参考にしてみてください。
理系女子が就職したい企業ランキング
就職活動中の大学3年生と修士1年生を対象にした「理系女子が就職したい人気企業ランキング」は以下の通りです。5,377名を対象にアンケート調査を実施し、就職希望企業先を志望順に8社まで記して点数をつけています。
順位 | 企業 |
---|---|
1 | 森ビル |
2 | 伊藤忠商事 |
3 | 三井物産 |
4 | NTT都市開発 |
5 | 三井不動産 |
6 | 大成建設 |
7 | 資生堂 |
8 | 丸紅 |
9 | 大日本印刷 |
10 | 味の素 |
11 | 凸版印刷 |
12 | 三菱地所 |
13 | 鹿島建設 |
14 | 三菱商事 |
15 | 清水建設 |
16 | 野村不動産 |
17 | 東急不動産 |
18 | 講談社 |
19 | 長瀬産業 |
20 | 東京建物 |
引用:PRTIMES
※調査方法:ダイヤモンド就活ナビ2023に会員登録している、就職活動中の大学3年生と修士1年生を対象に実施。有効回答数は5,377名。
※調査期間:2021年11月11日~2022年3月11日
理系女子が就職したい企業ランキングの1位は、都市開発企業の森ビルです。都市開発企業は理系女子に人気があり、TOP10に2社ランクインしました。
森ビルもNTT都市開発も女性の活躍推進を掲げています。森ビルは女性が一定基準の活躍をしていると認定される「えるぼし認定」や「くるみん認定」を、NTT都市開発は2023年までに女性管理職比率を10%以上とする目標があります。
また、化粧品メーカーである資生堂がランクインしているのも、男子との大きな違いです。理系女子には、化粧品のような女性向けのビジネスを行なっている企業もおすすめです。その他には総合商社やメーカー、印刷会社、金融などさまざまな業界の企業がランクインしています。
理系学生の就職人気企業:年収ランキング
続いては、理系学生に人気がある企業の年収ランキングを紹介します。2021年の四季報からデータを抜粋しています。
順位 | 企業 | 平均年収(万円) |
---|---|---|
1 | キーエンス | 1,751 |
2 | 三菱商事 | 1,678 |
3 | 伊藤忠商事 | 1,627 |
4 | 三井物産 | 1,482 |
5 | 三井不動産 | 1,273 |
6 | 野村総合研究所 | 1,225 |
7 | 東京エレクトロン | 1,179 |
8 | 鹿島建設 | 1,135 |
9 | サントリーグループ | 1,118 |
10 | 中外製薬 | 1,110 |
11 | アステラス製薬 | 1,051 |
12 | ソニーグループ | 1,044 |
13 | エーザイ | 1,042 |
14 | 大林組 | 1,032 |
15 | 味の素 | 997 |
16 | 大成建設 | 985 |
17 | 任天堂 | 971 |
18 | 清水建設 | 971 |
19 | 塩野義製薬 | 902 |
20 | 日立製作所 | 890 |
引用:東洋経済ONLINE
※調査方法:有価証券報告書の最新の公開データを元に集計
理系学生に人気の企業で平均年収がもっとも高いのは、キーエンスです。キーエンスの平均年収は、1,751万円とサラリーマンの中でもかなり高額な年収となっています。激務で有名ではありますが、働いた分のリターンもあると言えるでしょう。
ついで、三菱商事や伊藤忠商事などの総合商社、三井不動産のような不動産企業がランクイン。総合商社の平均年収は1,500万円を超えています。
また、製薬会社やメーカー、建設会社の平均年収も高くなっています。20位の日立製作所でも平均年収が890万円のため、年収1,000万円を目指すなら上記ランキングの会社への就職もおすすめです。
理系におすすめの優良企業の見分け方
理系学生・大学院生が、優良企業を見分けるためには、まずは特徴を理解することが大切です。紹介するポイントを押さえて就活の参考にしてください。
また、あくまで一般的な特徴であり、該当する企業が必ずしも優良企業とは限らないので注意してください。
福利厚生が充実している
優良企業では、社員への福利厚生が整っていることが多いです。ここでは、実際に存在する福利厚生を一部紹介します。
法定福利厚生 | 健康保険、介護保険、雇用保険、労災保険、厚生年金保険、子ども・子育て拠出金 |
---|---|
生活支援 | 家賃補助・住宅手当・社宅、社員食堂・食事補助、通勤手当、社員割引、 |
健康維持 | フィットネス施設またはジム法人会員、マッサージサービス、仮眠施設 |
育児・介護 | 育児・介護休暇、時短勤務制度、社内託児所 |
リフレッシュ | 社員旅行、保養所、社内部活動、旅行・レジャーの優待 |
休暇 | 特別休暇(結婚、誕生日、記念日、ボランティアなど) |
自己啓発 | 資格取得支援、通信教育、書籍購入補助 |
離職率が低い
優良企業の特徴として、その会社の離職率が低いことがあげられます。離職率が低いことは、すなわち働きやすい環境が整っていると理解することができ、急なリストラなどのリスクが低いことが特徴です。
ですが、離職率が低い会社は、人材が安定してベテラン社員が多くなるため、年功序列の風潮が大きい会社もあるため、若い年齢から活躍したい人にとっては、一概にはおすすめできない場合もあります。
理系学生におすすめの就職活動のコツ4選
続いては、理系学生におすすめな就職活動のコツを紹介します。近年は就職活動の早期化が進み、事前にどれだけ情報収集や準備をできるかが重要です。
以下の4つのポイントを押さえて、就職活動を成功させましょう。
- 大学の推薦応募で就活する
- 勉強以外の強みをアピールできるようにする
- インターンシップに参加する
- 理系専門の就活サイトで情報を集める
大学の推薦応募で就活する
大学の「推薦応募」は、大学(学校・研究室)に寄せられた推薦求人の中から応募企業を選び、学校側に書いてもらった推薦状を添えてエントリーする手法のこと。
学校や教授からの推薦なので、自由応募と比較して内定率が高い点がメリットです。また、研究職のような専門的な求人は、推薦のみの応募になる企業もあります。
ただし、推薦での求人は数が限られているため、基本的に学内で選抜や締切があります。行きたい企業の求人がある場合は、早めに応募するのがおすすめです。アカリクが調査したアンケートでは、2021年10月時点で約19.1%の大学院生・理系学生が推薦応募を利用したいと回答しています。
学校の推薦応募を利用したい理由としては、志望している企業が推薦枠にあることや、忙しい研究活動の合間に就職活動が進められるところをメリットとして考えている学生が多くいました。
勉強以外の強みをアピールできるようにする
理系の就活は、専門性が高ければ簡単に内定がもらえるイメージかもしれません。しかし、実際は組織で働くため、以下のような今まで勉強してきた専門以外の要素も求められます。
- コミュニケーションスキル
- 論理的思考力
- 課題設定力
こういったスキルは、他の人と関わることが多い「学会参加」や論理的に物事を考える必要がある「研究」によって磨かれます。実際に、大学院生・理系学生向けに調査したアンケートでは、「自分の専門性に加え、内定企業から評価されたスキル」として、論理的思考力が評価されたと感じた学生が多いことがわかりました。
インターンシップに参加する
23卒の大学院生・理系学生577名にアンケートを実施したところ、2021年10月時点で約7割の学生が「インターンシップに参加した」と回答しています。さらに、インターンシップに参加した学生のうち、1社のみの参加は2割以下と、複数社のインターンに参加している傾向です。
また、アンケートによると、理系学生の学部3年生・修士課程1年生の4〜6月頃から始める人が多く、就職活動は早期化していると言えます。大学院生・理系学生は時間に追われる生活になりがちな場合もありますが、意識的に自分の将来や進路を考える時間を設けるのがおすすめです。
理系専門の就活サイトで情報を集める
就職活動を成功させたいなら、情報の有無が重要です。2023卒の大学院生・理系学生577人を対象にした就職活動に関するアンケートでは、「就活のナビサイト」で情報収集した人がもっとも多いことがわかりました。
とくに、理系の職種を探す場合は、理系の情報に絞られた専門の就活サイトが向いています。
そのような理系専門の就活サイトの中でも、大学院生におすすめなのが「アカリク」です。17万人以上の大学院生・理系学生の就職活動をサポートしてきた就活サービスで、企業からのスカウトや分野特化のイベントも開催などのサービスを受けられます
また、大学院生の求人に限定されているため、情報の密度が濃く、限られた優良企業の求人が多い点がメリットです。
- 研究内容を入力すると平均14通の特別なスカウトが届く
- 分野別の特別イベントを多数開催
- 優良企業の求人が豊富
- 大学院出身のアドバイザーに相談可能
- 個別のES添削や面接対策を受けられる
これまで17万人以上の大学院生・理系学生の就活をサポートしてきた実績を持つので、自分が満足のいく就職活動をしたい方は、アカリクの利用がおすすめです。会員登録は無料で約3分で完了するので、まずはお気軽に会員登録してみましょう!
理系就職のランキングに関するよくある質問
最後に、理系就職のランキングに関する質問とその回答をまとめました。
理系学生・大学院生に人気の就職先は?
同じ理系であっても、大学生と大学院生では人気企業が異なります。
以下の表は、理系大学生に人気の企業と、理系大学院生にそれぞれ人気の企業トップ10をまとめたものです。
順位 | 理系大学生に人気の企業 | 理系大学院生に人気の企業 |
---|---|---|
1 | トヨタ自動車 | ソニー |
2 | ソニー | 旭化成グループ |
3 | NTTデータ | トヨタ自動車 |
4 | Sky | 日立製作所 |
5 | 富士通 | アクセンチュア |
6 | サントリーグループ | NTTデータ |
7 | 三菱UFJ銀行 | 川崎重工業 |
8 | 明治グループ | 味の素 |
9 | 伊藤忠商事 | 野村総合研究所 |
10 | 資生堂 | サントリーグループ |
引用:キャリタス就活
理系学生に人気の業界は?
理系学生の人気の業界は、大学生、大学院生ともに「メーカー」が1番人気です。23卒の理系大学院生369人を対象にした「就職活動に関するアンケート調査」によると、理系の大学院生が民間就職先で希望する業界は、メーカー(機械系・食品・化粧品) やIT系の希望が多い結果となりました。
- 調査方法:大学院生・理系学生に特化した就活サイト「アカリク」会員のうち、2023年新卒理系学生369名(修士65.6%、博士24.9%、学部生9.2%)
- 調査期間:2022年3月1日〜4月8日
文系と理系どっちが就職に有利といえる?
文系と理系では、最終的な内定率にはほとんど差はありません。しかし、内定取得の時期には差異があり、2023年卒の6月1日時点の内定率を見ると、文系が68.9%に対し、理系は82.5%と13.6%の開きがあります。つまり、理系の方が、就活をより有利に進めることができるとも言えます。
引用:就職みらい研究所
まとめ
今回は、大学院生・理系学生に人気な企業のランキングを紹介しました。下記のランキングで、気になるランキングがあればもう一度チェックしてみましょう!
ただし、ランキングだけでは行きたい企業が見つからない場合も多いでしょう。就職活動に悩み中の学生は、企業の情報を集めるのがおすすめです。
大学院生・理系学生の方で就活を成功させたい方は、アカリクに無料登録してみましょう!理系の大学院生に必要な情報がまとまっており、優良求人のスカウトや限定イベントなど、就活に役立つサービスが盛りだくさんです。