大学院生もバイトできる?大学院生におすすめのアルバイトも紹介

研究・大学生活

これから大学院に進学する予定の方も、現在大学院在学中の方も、大学院生の金銭事情は気になるのではないでしょうか。

大学院生の収入源には奨学金や日本学術振興会の特別研究員制度(以下、学振)など様々な制度がありますが、奨学金の場合は返済の必要があったり、学振の場合はそもそも採用されるハードルが高かったりと、奨学金や学振等の制度のみを頼りにするのは少々不安があります。

そこで本記事では、アルバイトに論点を絞ってお伝えしていきます。

研究活動で多忙な生活を送る大学院生は、平均してどのくらいアルバイトをしているのか?

大学院生がアルバイトをするメリットは何なのか?

また、どのような条件や職種でアルバイトを選ぶとよいのか?

このような疑問にこたえるべく、本記事では、大学院生の平均収入、大学院生がアルバイトをするメリット、そして大学院生におすすめのアルバイト10選をご紹介します。

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大学院生のアルバイト事情

まず初めに、この章では大学院生のアルバイト事情、つまり平均収入についてご紹介します。

全国大学生活協同組合連合会が2020年に行った調査によると、自宅から通う大学院生のアルバイト収入平均月額は29,800円、下宿する大学院生は26,800円で、平均は27,700円でした。

一方、同じ調査において、学部生のアルバイト収入平均は年間366,500円でした。

月額にすると約30,540円となります。

以上のことから、大学院生は、学部生と比較すると月3,000円ほど低いものの、アルバイトで月に3万円弱の収入を得ていることがわかります。

参考:全国大学生活協同組合連合会 全国院生委員会 (2021-06-15) 「第11回全国院生生活実態調査 概要報告

参考:独立行政法人日本学生支援機構 (2021-09-30) 「令和2年度学生生活調査結果 大学昼間部(速報値)

大学院生がアルバイトをするメリット

続いて、大学院生がアルバイトをするメリットについてご紹介します。

大学院生がアルバイトをすると、お金を得られるということはもちろん、研究室以外のコミュニティに所属できるというメリットがあります。

ここでは、「お金が得られる」、「研究室以外のコミュニティができる」という2つのメリットについて、それぞれ紹介します。

もちろん、アルバイトのシフトが入りすぎて研究の時間が取れなくなったり、アルバイトに熱中しすぎて体調を崩してしまったら本末転倒です。

アルバイトが研究の妨げになることはないよう、ほどほどに行いましょう。

お金が得られる

忙しい大学院生活を送るうえで、お金は何かと必要不可欠です。生活費はもちろん、ちょっとした息抜きをするのにもお金がかかります。

また、以下の記事にも紹介されていますが、金銭面での苦労から大学院進学を後悔するということもあります。

アルバイトでお金を得て、ちょっとした息抜きをしながら生活の質を保つことで、心に余裕を持った大宅院生活を送れるでしょう。

研究室以外のコミュニティが作れる

文系理系問わず、研究に充てる時間がどうしても長くなる大学院生は、ゼミや研究室のメンバー以外の人と会う時間が少なくなってしまう傾向にあります。

特に一人暮らしをしていたり、小規模な研究室に所属していたりすると、人間関係がかなり限られてしまいます。

研究活動や就職活動でストレスが溜まった際に、大学院の研究室以外でのコミュニティに所属しておくことが大事になってきます。

アルバイトで同僚とコミュニケーションをとることで、良い気分転換になることもあります。

大学院生のアルバイトにおすすめの条件

ここまで、大学院生のアルバイト事情と、大学院生がアルバイトをするメリットについてお伝えしてきました。

それでは、大学院生がアルバイトをするとしたら、どのような条件で選ぶとよいのでしょうか。

この章では、大学院生におすすめのアルバイトの条件を4つご紹介します。

シフトが自由・調整できる

不定期の実験や出張のため、固定シフトに入れないことの多い大学院生には、シフトが自由もしくは調整できるアルバイトがおすすめです。

また、研究活動の中で急なミーティング等の予定が入ることが多く、数週間先のシフト提出が難しい場合には、日程の調整が効く単発や派遣のアルバイトを選ぶとよいでしょう。

在宅でできる

研究室で過ごす時間が長く、アルバイト先への出勤時間も惜しいという場合、在宅でできるアルバイトを選ぶのも手です。

在宅でのアルバイトは、多くの場合働く時間や環境を自分で決めることができ、人目を気にせず快適に働けるというメリットもあります。

高時給

学部生と比べてアルバイトに時間を費やせない大学院生には、高時給のアルバイトを短時間行うこともおすすめです。

これまでに受験勉強・研究活動・趣味等で培ったスキルを活かし、短時間でサクッと稼いでしまいましょう。

体力を消耗しすぎない

平日の多くを研究活動に充てる必要のある大学院生が、体力をとてつもなく消耗するアルバイトをすることは推奨できません。

引っ越し作業などの力仕事や夜勤シフトのあるアルバイトは、疲れがたまり翌日の研究活動に影響を及ぼす恐れがあるため、避けるのが無難でしょう。

デスクワーク中心の仕事や、立ち仕事の中でも重いものの運搬や長距離移動を伴わない仕事を選ぶようにすると良いでしょう。

大学院生におすすめのアルバイト10選

前章では、大学院生がアルバイトを選ぶにあたっておすすめの条件についてお伝えしてきました。

ここからは、大学院生にお勧めのアルバイトの具体的な職種10選をご紹介します。

家庭教師

家庭教師は、高時給かつ短時間で働けるアルバイトです。

ちなみに筆者も、時給2,500円で家庭教師のアルバイトをしていた経験があります。

相手のご家庭との交渉次第になりますが、勤務時間の融通が効きやすいというメリットもあり、忙しい大学院生に向いているアルバイトといえるでしょう。

塾講師

塾講師も、時給が比較的高く短時間で働けるため、大学院生に人気のアルバイトの一つです。自らの勉強経験を活かして働けることに加え、生徒や他の塾講師仲間とのコミュニケーションが、良いリフレッシュにもなるでしょう。

また、授業単位でシフトを決められるため、時間の調整がしやすいという特徴もあります。

Webライティング

インターネット上のホームページやWebサイトに掲載する文章を執筆するアルバイトです。レポート作成などで文章を書くことに慣れている大学院生に向いているといえます。

在宅でできるアルバイトの募集も多く、勤務する上での移動時間をなくせるというメリットもあります。

Webライティングの仕事の多くはシフト制ではなく納期に間に合わせることが求められるため、スケジュール管理能力が問われますが、好きな時間に働くことができます。

Webライティングの報酬は、執筆した文字数で決まる(1文字あたり1円など)ことが多いため、いかに単価の高い仕事を受注できるかがカギとなります。

動画編集

YouTubeやTikTok等の動画サイトに掲載する前の動画を編集するアルバイトもあります。

趣味でYouTubeに編集した動画をアップしていたり、Premiere Proなどの動画編集ツールの操作に慣れていたりする場合に特におすすめです。

Webライティングと同様、好きな場所で好きな時間に働くことができる場合が多く、研究で忙しい大学院生に向いているアルバイトといえます。

プログラミング

プログラミング言語を用いた開発やシステムの運用に関わるアルバイトもあります。

在宅でできるものや、教室で小・中学生にプログラミングを教えるものなど様々な勤務形態があります。

プログラミングの知識を活かして比較的高時給で働くことができるため、情報系の大学院生をはじめとした、プログラミング学習経験のある人におすすめです。

また、プログラミングは未経験でも応募可能な場合もあります。

データ入力

PCを用いたデータの入力作業や、書き起こしなどのアルバイトです。

基本的なPCスキルがあれば、特別なスキルがなくても作業可能です。

こちらも好きな場所で好きな時間に働くことができる場合が多く、大学院生に適したアルバイトといえるでしょう。

TA(ティーチングアシスタント)

TAは、大学の授業を行う教員をサポートする大学院生向けの仕事です。

基本的に学内で行われるため、移動時間が短くて済むほか、自分自身の経験や知識を活かせるというメリットもあります。

TAの募集の採用人数は多くないため、採用までのハードルが高いこともありますが、応募してみる価値はあるでしょう。

TAについてより詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

TA以外の学内のアルバイト

研究活動で忙しい大学院生にとって、大学の図書館や学食、売店など、大学内で働けるアルバイトは移動時間を削減できるという点でおすすめです。

比較的募集が少なく、大学によっては時給があまり高くない傾向にあるため、自分の働きたいと考える条件に一致していると感じたら応募してみるとよいでしょう。

採点

小中学生を対象とした塾や通信教育のテストや、模擬試験等の採点をするアルバイトも大学院生におすすめです。

多くの場合、好きな教科を担当できるため、自分の得意分野を活かすことができます。

期間限定の募集も多く、大学院生にとっても働きやすいアルバイトといえます。

試験監督

大学学内で行われる大学入試や期末試験の試験監督もアルバイトが募集されることがあります。

また、TOEICなどの資格試験の試験監督を行うアルバイトもあります。

試験監督のアルバイトは会場の設営、答案用紙の配布・回収であったり、試験中に不正をしている受験者がいないかのチェックなどを行います。

試験なので緊張感を感じることもありますが、特別なスキル等は不要なアルバイトとなります。

限られた時間で稼ぐことができるため、平日は忙しく、休みの日にまとめてお金を稼ぎたいといった大学院生に向いています。

まとめ

この記事では、大学院生のアルバイト事情、大学院生がアルバイトをするメリット、そして大学院生にお勧めのアルバイトの条件・職種についてご紹介してきました。

これから大学院に進学する予定の方や、大学院在学中でアルバイトが気になっている方の参考になれば幸いです。

ただ、記事の途中でも少し触れましたが、アルバイトのし過ぎで研究の妨げになることがないよう、自分のスケジュールの忙しさを把握したうえでほどほどに働くようにしてくださいね。

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