研究室で過ごす時間を快適に!便利なグッズを紹介

研究・大学生活

就活関連の話題を中心に取り上げているアカリクコラムですが、今回は少し趣向を変えて大学院生の皆さんに向けて研究室生活を快適に、効率的に進められるグッズやツールをご紹介します。

分野や研究室によってデスク周りの環境は大きく異なると思いますので、参考までにご覧ください。みなさんの研究生活を豊かにする一助になれば幸いです。

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デスクに常備しておくと便利な事務用品

研究生活で最も長い時間を過ごすのはデスクではないでしょうか。

快適なデスク環境は作業の進捗にも影響し、ひいては研究成果にも繋がってくると思います。

まずはデスクに常備しておくと作業が捗る事務用品をご紹介します。

ボールペン🖊

論文の執筆のほとんどはコンピュータを用いることになると思いますが、研究を行っていくうえでボールペンは欠かせません。

例えば、実験ノートを作成する際にはボールペンは必須と言えるでしょう。

実験ノートの書き方や流儀は分野によってかなり違いがあるかと思います。

分野によっては試薬で溶けたりしない鉛筆を使うようにと指導されることもあると聞いたことがありますが、筆者は水に濡れたりしても消えないように、耐水性のペンで書き込むようにと指導されてきました。

ちなみに、耐水性となると油性ボールペンが思い浮かぶと思いますが、実は油性・水性は耐水性とは別なのだそうです。

参考:三菱鉛筆株式会社「油性と水性、染料と顔料の違いは何か

また、筆者は左利きということもあり、筆圧が強くなりがちなタイプです。

油性よりも書き心地の軽い水性インクのほうがスムーズに書けるため、顔料インクの水性ボールペンを愛用しています。

個人的にお気に入りなのは三菱鉛筆のSigno 307です。

インクが出過ぎてダマになることも少ないので、気に入っています。

書き味は個人の好みがあるので、ご自分にあったものを探してみるのも楽しいかもしれません。

はさみ✂

グラフや表などの実験データをノートに貼る際にはさみもよく使うので、気に入ったものがあると作業が捗ります。

最近は刃の形状が工夫されているもの、テープを切ったときに糊がくっつかないようにコーティングされているものなど、色々な商品が出ています。

特に左利きの人は、一度左利き用のはさみを使ってみてはいかがでしょうか。

筆者は最近になって初めて左利き用を使ったところ「右利きの人はこんなに切りやすいのか」と衝撃を受けました。

定規📏

主に論文の図面を作るときや研究試料の設計など、ちょっと長さを測りたいときにデスクにあると便利です。

筆者は少し前に話題になったコクヨの「本当の定規」という製品を使っています。

参考:本当の定規 (KOKUYO)

本当の定規|コクヨ ステーショナリー
コクヨデザインアワードで商品化した「本当 の定規」。一般的な定規のように「太さがある線」ではなく、 幾何 学の定義でいうところの線=「太さがない線」で目盛りを表現しま した。 等間隔に並べた面と面との間に生まれる「境界線」で位置を 示し、 より正確な長さをはかることができます。

長さの目盛りが線ではなく交互に塗り分けられていて、線の太さによる曖昧さがないという画期的な商品です。

「本当の定規」のこの発想が好きなので気に入って使っていますが、デスクで使う分には精度もそこまで必要ではないように思うので、なんでも良いと思います。

一方で、金属製のものさしであれば、ペンのインクなどで汚れても簡単にエタノールなどで洗浄でき、目盛りも消えにくいので長く使いたいのであれば樹脂製よりも金属製をおすすめします。

蛍光ペン

論文執筆の際など、意外と使うのが蛍光ペンです。

目が疲れるので個人的にはあまり好きではないのですが、指導教員や共著者との打ち合わせの際に論文の重要な箇所をハイライトしておいたり、コピーの原本にメモしたりと、苦手な割には活躍しています。

こだわりの品は特にありません。研究室に転がっていたり、学会の参加賞でもらったようなものを使っています。

付箋

研究生活では様々なタスクが溜まりがちですよね。

授業の課題や学会発表の期限など、うっかりによる期限切れを防ぐために使っていました。

ただ長く貼ってあると見慣れてしまって気に留めなくなってしまうため意味を成さなかったり、デスクが散らかることもあるので最近はあまり使っていません。

この辺りは相性があるように思います。

ペン立て・引き出し用の仕切り

デスクを整理するためのグッズは研究室で用意がなかったとしても自分で用意することをおすすめします。

デスクが散らかってしまうと、必要なものを探すのにも時間が掛かり、作業効率が落ちてしまいます。

使ったものは毎回元の位置に戻す癖をつけると、デスクが散らかりにくいと思いますが、特に引き出しの中を整頓するためのトレイや仕切り、ペン立てなどは安価に片付けがしやすい環境を整備できるのでおすすめです。

研究生活を快適にするグッズ

以下では、研究室での時間を快適に過ごすためのグッズをご紹介します。

研究活動の中の作業そのものに使うようなものではありませんが、快適に作業ができればそれだけ作業効率も上がるはずです。

ブランケットや上着、草履といった温度調節に役立つグッズ

スペースの限られる研究室では座席によって体感温度が異なり、全員がちょうど良い温度に保つのはなかなか難しいですよね。

また、最近は感染症対策として窓が開け放たれ、冬場は特に寒く感じることが多くなっているのではないでしょうか。

そのような場合に膝かけや上着を常備しておくと体温調節ができて便利です。

真冬はあまりに寒いので、筆者の場合は膝かけや上着に加えて、電源を繋ぐと発熱する電熱ジャケットも愛用しています。

また、夏場は逆に足元が涼しくなるように草履を履いています。

実験室に行くたびに履き替えるのが少々億劫ですが、足が蒸れるとストレスなんですよね。

他の空調対策としては、研究室に加湿器やハンドクリームを持ち込んで空気の乾燥対策を取るのもよいでしょう。

常備薬

持病で携行する必要がある場合はもちろん、龍角散や栄養剤など、体の不調を感じたらすぐに服用できると安心です。

ほかにも、研究室で用意がなければ突発的なケガに備えて応急処置ができるよう、絆創膏やガーゼなどを入れた救急箱も用意しておくと安心ですね。

USB延長ケーブル

PCのUSB端子は延長ケーブルを使うと可動域が広がります。

最近はオンラインの学会も多くなっており、USBマイクを使う際や、電熱ジャケットの電源を取ったりする際にUSB延長ケーブルを使っています。

また、デスクトップPCを使用している場合、USB延長ケーブルを使えば背面にあるUSB端子へのアクセスがしやすくなります。

マグカップや急須

研究室での研究活動は長時間になりがちですが、飲み物があると作業がはかどります。

ちょっとしたリフレッシュにもなりますし、定期的な水分補給は感染症対策にも有効なようです。

筆者はマグカップだけでなく、急須を持ち込んで本格的にお茶を煎れています。

体温調節という観点から見ても、温かい飲み物は身体を温めてくれるのでおすすめです。

歯磨きセット

筆者は昼食後、口の中が気持ち悪いときには歯を磨いています。

また、研究で行き詰ったときは歯を磨くと気分転換にもなります。

最近はデスクで立てて乾燥できるタイプの歯磨きセットが発売されており、気軽に歯磨きができるのでおすすめです。

その他周辺機器

サブディスプレイやスピーカーなどを研究室の自席に置くことができると研究活動が捗ります。

特に昨今ではオンライン上での学会発表が増えていることから、画面を広く使ったり、映像や音声を入力したりするための道具は重要性が増しているように思います。

他に筆者が私費で買い足したものを挙げてみると、電話の子機、Bluetoothのアンテナ、メカニカルキーボードなどがあります。

コンピュータ作業では入出力端末がコンピュータと人間の接点になりますから、少しでも良いものを用意すると快適に作業ができるようになります。

まとめ

今回は研究を快適に、そして効率的に進めるためにおすすめの便利グッズをご紹介しました。

読者の皆さんの研究生活のお役に立てば幸いです。

ただ、色々と買いそろえるのは楽しいのですが、モノが増えるとデスクが散らかりがちなので注意してくださいね。

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