内定者インタビュー
今までの自分を振り返り、見つめ直す良い機会
リクルート系企業 内定
研究分野 生物系
博士課程
Y・Tさん
就職活動を始めたのはいつからですか?
私が就職活動を始めたのは、博士後期課程2年の1月からです。
就活関連のウェブサイトへの登録はあらかじめ済ませておきましたが、1月に入ってすぐの頃から説明会等の日程について調べ、参加登録を行っていきました。私は博士後期課程になるまで就職活動をした経験が無かったので、本来であればもっと早い時期から行動を開始するべきだったと痛感しました。
しかし、12月に学会があり、どうしても研究がいっぱいいっぱいになっており、学会準備や研究が一区切りするまでは、なかなか就職活動のことを考える余裕がなかったのが実際のところでした。3月にエントリーシートを出してから5月までの間に面接等を受けましたが内定が決まらず、研究関連で少し間が空いた8月より就活を再開し、9月に内定をいただきました。
どのような軸で企業を見ていましたか?
研究のみにとらわれず、広い視野を持つことを意識しました。
私が博士後期課程まで在籍しました理由は、修士の頃より行っている研究を自身の納得のいく形にしたかったからです。しかし、就職に関しては、研究分野のみに囚われず、広い視野を持って就職活動を行っていこうと考えていました。
最終的には、私自身が大学院で培ってきたものはどのようなものかということを考え、改めて自分を見つめ直した結果、コンサルティングに興味を持つようになりました。これまで行ってきたベンチャー企業との共同研究や学会発表、様々な人とディスカッションやプレゼンテーションを行い身に付けた対人スキルや、そして学生会の幹事として様々なイベントの企画・運営を行ってきた経験を活かしたいと考えたからです。
就職活動と研究の両立はどのようにされましたか?
なにより私自身にとって重要であったのが、徹底したスケジュール管理でした。
学位取得を目指して日々研究を行っていたので、研究を一度ストップして就職活動に専念することはできなかったため、いかにして就職活動に割く時間を確保するかということを意識していました。当時は、体力的にも精神的にも厳しくなっていましたが、時間管理は社会人として最も重要なことの1つと考えていたため、きっちりできる人間になりたいという想いが支えになっていたと思います。また、就職活動を通して仲良くなった方や、説明会や面接で別の大学院に進学した友人に久しぶりに会うことで、自分と同じ境遇で頑張っている人たちと話すことができたことも、大きな励みになっていたと思います。
就職活動の中で、一番努力したことはどんなことがありましたか?
これまでに私が培ってきたものはどのようなものか、ということをひたすら考えました。
理系大学院生として研究を行ってきましたが、研究というものは実験をひたすら行うだけのものではありません。研究を進めていく過程で実験以外にどのようなことを行ってきたのか、どのようなことに努力してきたのか、研究以外ではどのような活動をしてきたのか、改めて自分自身の学生生活を振り返り、自身の強みはなんだろうかと日々考えるように意識していました。
企業への自己アピールはどのような内容をしていましたか?
私が最も自己PRする上で重視していたことは、面接を受けている企業で働きたいという「熱意」を伝えることでした。
自分の強みやこれまでの経験で得たもの、入社後どのようなことをやっていきたいか等を話す際に、話し方や表情も意識しつつ、面接に臨んでいました。私は自己PRとは自身を売り込むだけでなく、いかにその企業で働きたいのかという思いを伝える場であると捉えており、その強い思いや熱意こそが、最もアピールすべき点なのではないかと考えていたからです。
内定先への決め手は何でしたか?
企業理念に強く共感したこと、そして私が培ってきたものを大いに活かすことができる企業だと感じたことが決め手となりました。
ベンチャーならではのチャレンジ精神や、研究系ではない職種であるからこそ新しいことに挑戦し続けられる、という思いもありました。また、非常にスムーズに話が進んだこと、面接中も笑顔で話し続けられたこと等も、自身と相性がとてもいい企業であると感じられたことが、内定先を決める後押しになったと思います。
就職活動の中で最も印象的なエピソードを聞かせてください。
面接で、私から質問する機会が非常に多かったことです。
企業によって差はありますが、質問がありますかと聞かれることが予想していた以上に多く、面接の場でたくさんの情報を得ることができました。ある程度想定はしていたので質問は用意していましたが、全て聞いてもさらに質問はあるかと聞かれたりすることも多々…。結果的に、面接の場で得られた情報が、自身の就職先を決める上での大きな判断材料になったことは間違いないです。全ての企業に当てはまるわけではありませんが、私の中では面接 = 社員の方と様々な話をする場、という印象が強く残りました。
就職活動をしている大学院生へのメッセージをお願いします。
就職活動では自身の専門性に囚われず、視野を広く持って自身の可能性を広げることが重要であると思います。
大学院とはより専門的な教育を受ける場ではありますが、専門的な内容をそのまま仕事にできる人はかなり限られてきます。大事ことは、自身の専門は何か?ではなく、今までに研究を通じて自分が培ってきたものは何か?ということであると、私は思います。今まで〇〇という研究をやってきたから××という仕事に就きたい、と考えてしまう気持ちは私もよくわかりますし、就職活動を始めたばかりの頃は、私もそのように考えていたこともありました。しかし、今まで〇〇という研究をやってきたから××という仕事に就きたい、と言うような考え方では視野は狭くなり、自身の可能性を潰してしまいかねないと思います。
就職活動を行うにあたって、今までのことを振り返り自身を見つめ直すことで、本当の意味で自分自身にあった仕事を見つけられるようになると思います。そうして、やりたいこと、やってみたいことが決まり、面接に辿りついたら、自分の想いや熱意を存分にアピールして、内定を勝ち取れるように頑張っていってください。
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