【理系就活生必見】自動車メーカーが求める人材・スキルとは?就職難易度・職種・年収・将来性も解説!

メーカー

自動車業界は、就活において不動の人気が集まる業界です。

本記事では、自動車メーカーへの就職を目指す理系大学院生に向けて、自動車業界の就職難易度や職種、年収などの情報をお伝えします。

また、自動車業界の最新動向や将来性を踏まえ、自動車メーカーが求める人材・スキルについて詳しく解説します。

有意義な就職活動にするために、是非本記事を活用してみてください。

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【日本の自動車メーカーTOP3】就職難易度・メーカーの特徴・年収

自動車メーカーは日本の基幹産業であり、学生からも顧客志向の企業として評価されているため、就職の難易度は非常に高いです。

ただし、留学や起業など、学生時代における特殊な経験は必須ではなく、自身のキャリアパスと企業が求める人材像がマッチすることが最も重要です。

日本は世界でも有数の自動車生産国であり、輸出国でもあります。

TOEICスコアは絶対に必要というわけではありませんが、企業によっては社内公用語が英語という場合もあります。730点程度のスコアが理想的ですが、選考を受ける段階では外国語が流暢である必要はありません。

日本には多くの自動車メーカーがありますが、そのTOP3はトヨタ自動車、本田技研工業、日産自動車です。自動車業界を取り巻く就職活動の現状について、日本の自動車メーカーTOP3について、メーカーの特徴・年収を解説します。

トヨタ自動車

世界的な販売印象の高さから「世界のトヨタ」と呼ばれるほどその業績は目覚ましいものがあります。

2019年、その販売台数合計は過去最高を更新しましたが、ドイツのフォルクスワーゲンに引き離されました。しかし、2020年前半にはフォルクスワーゲンを抜いて首位に立ちました。

トヨタ自動車の大きな特徴は、「お客様にご注文いただいたクルマを、より早くお届けするために、最も短い時間で効率的に造る」ことを目的としたトヨタ生産方式に代表されるように、優れたクルマづくりに特化した統一的な企業文化にあるといわれています。

[平均年収]857万円

参考:トヨタ自動車(7203)の株価・業績・比較銘柄 | 会社四季報オンライン (toyokeizai.net)
トヨタ生産方式|トヨタ自動車株式会社 公式企業サイト

ホンダ(本田技研工業)

ホンダは、「お客様に、そして世界に喜びと感動を提供する」という使命を掲げています。

創業当初は自転車の補助エンジンの生産を行っており、その後、四輪車の開発、さらにはカーナビゲーションシステムの先駆的な開発にも成功しました。

国内自動車販売台数ではトヨタ自動車の後塵を拝していますが、国内自動車メーカーの中では類を見ない、多様な事業ポートフォリオと「モビリティ」と呼ばれる企業文化が特徴です。

[平均年収]778万円

参考:ホンダ(7267)の株価・業績・比較銘柄 | 会社四季報オンライン (toyokeizai.net)

日産自動車

日産自動車は、1933年に日本で初めて設立された自動車メーカーで、日本の産業を復興させるという創業者の思いが込められています。

日産自動車の特徴は、ミニバンやSUVから、エタノール燃料の環境対応車まで、幅広い車種を展開していることです。

また、FIA世界耐久選手権やFIAフォーミュラE選手権など、モータースポーツにも積極的に取り組んでいます。

[平均年収]811万円

参考:日産自動車(7201)の株価・業績・比較銘柄 | 会社四季報オンライン (toyokeizai.net)

自動車業界の最新動向・将来性

自動車産業は常に進化を続けており、企業が競争力を維持するためには、常に最先端の技術をキャッチアップする必要があります。

就職活動においても、最新の動向をウォッチすることは大変重要な視点となります。

ここでは、自動車業界の最新動向と今後の展望について、CASE、環境規制、空飛ぶクルマのトピックに焦点を当てて解説します。

CASEとは

CASEとは、Connected, Autonomous, Shared & Services and Electricの頭文字をとったもので、未来の自動車技術を表現する言葉です。

Connectedはコネクテッドカーのことで、他の車両やインフラと通信し、安全性、効率性、利便性を高める機能を持った車両を指します。

Autonomousは自動運転車のことで、人間の介入なしに安全に移動する機能をもつ車です。

Sharedはシェアードモビリティのことで、UberやLyftなどのライドシェアサービスの利用を指します。

Electricは電気自動車のことです。電気自動車とは、ゼロエミッションの電気モーターを動力源とする自動車を指します。

これらの技術はすべて、自動車産業に革命をもたらすと期待されています。

環境規制

多くの国で、運輸部門からの排出を削減するために、より厳しい環境規制が導入され始めています。

これらの規制は、生産に使用される材料から自動車の動力源となる燃料の種類に至るまで、自動車のバリューチェーン全体に影響を及ぼしています。

さらに、電気自動車やハイブリッド車は、低排出ガスであることから、ますます人気が高まっています。

企業が変化する規制に対応するため、これらの技術は今後も進化を続けていくことでしょう。

空飛ぶクルマ

自動車業界で近年注目されているトピックのひとつに、空飛ぶクルマがあります。

この技術はまだ初期段階にありますが、多くの自動車メーカーが垂直に離着陸する車の開発に取り組んでいます。

空飛ぶクルマの実現は100年に一度の空の産業革命ともいわれ、実現までにはまだまだ多くの規制や技術的なハードルを越えなければならないのも現状です。

こういった産業の転換期には新たなイノベーションが生まれやすいともいわれていますので、これから社会に出る理系大学院生の皆さんの挑戦するフィールドとして、自動車業界はとても魅力的に映ることでしょう。

自動車メーカーは理系大学院生におすすめ

自動車メーカーは理系大学院生におすすめの就職先です。ここからは理系大学院生の就職先としての自動車メーカーについて解説していきます。

理系総合職に就く場合が多い

理系院生が自動車メーカーに就職する場合、大学や大学院で得た知識や情報を生かし、技術系の仕事に就く傾向が多くなっています。

理系総合職の特徴として、生産、自動車工学、技術開発、品質管理など、さまざまな分野で経験を積み、工場長や部長などの管理職への道も期待されます。

理系大学院修了の就活生に人気

自動車メーカー理系の技術職を目指す人の多くが大学院に進学しています。

なぜ進学する人が多いのでしょうか。

それは、自動車分野の専門的な仕事には、より高度な専門性が要求されるからです。

エンジン、ブレーキ、アクセル、操縦性、走行性、快適性など、クルマの仕組みを理解することはもちろん、最近では環境保全や安全性など、より高い性能が求められるようになりました。

エンジンを例にとると、ガソリンやディーゼルといった従来の燃料から、より燃費に有利なハイブリッド車へのシフトが進んでいます。しかし、エコロジーの面では、従来型燃料(ガソリン車やディーゼル車)の走行が世界的に規制されつつあります。

そのため、水素燃料や電気自動車などの次世代自動車の開発、事故を未然に防ぐための安全装置や自動運転などの最新技術の理解など、より高度な知識が求められています。

自動車メーカーへの就職は、理系職種を対象とした採用サイトなどから早めに詳細を入手することをおすすめします。

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採用人数は多いが倍率も高め

自動車メーカーは学生の就職先として人気が高く、毎年応募が殺到するため、募集人数は多いものの採用倍率は高くなる傾向にあります。

採用側である企業としても、技術、知識、経験などを総合的に判断する必要があり、競争率が高くなります。

他の応募と差をつけるために、ボランティア活動や課外プロジェクトに積極的に参加する応募者も珍しくありません。

ただ、やみくもにこういった研究以外の活動を増やすよりは、自身の研究に真摯に取り組み、業績や経験を積む方が採用時に評価されることもあります。

自動車メーカーが求める人材・スキル

自動車メーカーに就職する際に、企業が求める人材やスキルについて紹介します。自動車メーカーには、自動車をはじめとする自動車製品を円滑かつ効率的に製造するために、適切な資格やスキルを持った人材が必要です。

自動車メーカーが求める人材やスキルは以下の通りです。

  • 機械系・電気系・情報系の知識
  • コミュニケーション能力
  • 技術者倫理・地球環境に配慮し、常に新しい技術に興味をもつ姿勢

機械系・電気系・情報系の知識

自動車の総合技術職には、理系の中でも主に機械系、電気系、情報系の知識を持つ人材が求められています。

技術的に高度で燃費の良い自動車を作るためには、これらの分野で正しい知識を持った人材が必要であり、例えば、エンジンや自動車の設計、エンジン制御システムや電子制御システムの開発、燃費の最適化などには高度な専門性が求められます。

また、工業デザイン、製造工程など、設計の基本を理解している人材も求められています。

コミュニケーション能力

自動車メーカーでは、機械や電気に関する知識を必要とする職種が多いですが、コミュニケーション能力を必要とする職種もあります。

エンジニアチームや顧客と効率的かつ効果的にコミュニケーションをとることができる人材は比較的少なく、重宝される存在です。

また、自動車に関する問い合わせや問題発生時にお客様を効果的にサポートするために、カスタマーサービス部門でもコミュニケーションスキルが必要となります。

技術者倫理・地球環境に配慮し、常に新しい技術に興味をもつ姿勢

自動車メーカーが求める人材には、機械・電気系の知識、コミュニケーション能力に加え、技術者倫理を理解していることも求められます。

時代の潮流もあり、自動車を作り、生産する上で、環境に配慮し、燃費の良い車、排出ガスのない車をつくることや、安全性・倫理観の重要性を理解している人材が評価されます。

自動車メーカー就職には最新の自動車業界動向を常にキャッチ|まとめ

本記事でご紹介したように、自動車メーカーは、機械系、電気系、情報系の知識を持ち、コミュニケーション能力のある人材を求めています。

また、地球環境への配慮や技術者倫理を理解し、常に新しい技術に関心を持つ人材も必要です。自動車を正しく安全に製造するために、これらの責任を担える人材が企業には必要なのです。さらに自動車業界の最新の動向には常にアンテナを向け、世の中の動きを予測して、就職活動を有利に進めましょう。

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アカリクリポーターズとは、大学院生としての経験や知識を「リポート」するライター集団です。全員大学院在籍経験があり、これまでの研究経験や知識を活かして、大学院生の皆様に役立つ情報をお届けしています。専門分野は工学・化学・生命科学・心理学・社会学等様々です。

【監修】アカリクお役立ちコンテンツ編集部
博士号所持者/博士課程在籍経験のある編集者が監修しています。

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