今回は、アカリク就職エージェントでの面談をきっかけに、就職活動に対する不安が解消され、大手電機メーカーに内定されたFさんにお話を伺いました。
―――研究分野について教えてください
京都大学大学院の地球科学系研究室に所属し、流体力学をベースに環境問題やエネルギー問題に関連する領域を専門に研究していました。また、イギリスの大学への留学経験もあり、グローバルな視点で研究に取り組んでいました。
―――就職活動はいつ頃開始して、どのように進めていきましたか
本格的に開始したのは、博士課程4年目の論文最終提出締切の3ヶ月前頃です。博士課程進学当初から就職は意識しており、2年目後半にはオファー型サービスを一時利用しましたが、当時は「アカデミアでの努力が無意味になるのでは」という不安や、年齢・未就業への懸念から本格的な活動には至りませんでした。
転機となったのは、友人から紹介された大学院生に特化したアカリクのエージェントを利用しはじめてからです。当初は石油・地質系など自身の研究分野に直結する業界に絞っていましたが、エージェントから多くの企業の紹介を受けて視野が広がりました。知名度が高くなくても魅力的な技術を持つ企業や、環境問題に多角的に取り組む業界があることを知り、企業研究を進める中で就職活動自体を楽しめるようになりました。具体的には、企業のホームページで理念や経営方針を確認して、技術面だけでなく「志」が自分とマッチするかを重視しながら選考を進めました。
―――就職活動を通して、大変だったことや悩んだことについて教えてください
最大の悩みは「30歳で職務経験がない」ことでした。SNS等で「博士の民間就職は不利」という情報や、アカデミア特有の民間就職へのネガティブな風潮を目にし、これまでの研究が無駄になるのではないかという漠然とした不安がありました。
実際に、初めて利用した別のサービスのエージェントから「30歳未経験に紹介できる求人は無い」と断言されてしまい、自分の経験を否定されたように感じて深く落ち込み、一時活動を中断せざるを得ないほど精神的に追い詰められたこともありました。
―――印象に残っているエピソードについて教えてください
ある企業の選考で、博士研究以外の活動(自作ソフトウェア開発やアウトリーチ活動)を高く評価されたことです。研究室では「研究に集中すべき」と注意されて、ネガティブな感情を持っていた活動でしたが、企業からは「実行力がある」とポジティブに受けとめられました。
また、最初のエージェントに全否定された後、アカリクの担当者が私の経歴を評価してくれて、40社近くも紹介してくれたことも印象深い体験でした。自分を評価してくれる人や環境に出会えたことで、失いかけていた自信を取り戻すことができました。
―――最終的に何社エントリーし、どのような結果になりましたか
アカリクのエージェントから紹介された約40社から企業研究を経て8社に絞り込み、さらに自主応募で3社を追加して、合計11社ほどにエントリーしました。
最終的には、大手電機メーカー、警備保障会社、シミュレーション技術の研究開発企業の計3社から内定をいただきました。
―――入社を決めた企業はどのような企業ですか?また、そこに決めた「一番の理由」は何ですか?
入社を決めたのは大手電機メーカーです。
一番の理由は、同社が進めるビルのカーボンニュートラル化に関する業務が、私の専門分野である環境・エネルギー問題への貢献度が非常に高いと感じたからです。また、待遇面も満足でき、自身の英語力や数理・プログラミングスキルとのマッチングも最適だと判断しました。
―――これから就活をする後輩へ、一言アドバイスやメッセージをお願いします
アカデミアにいると「自分は社会に必要とされていない」と自信を失いがちですが、博士課程で培った挑戦力や実行力は社会で確実に求められています。自分の価値を正しく評価してくれて、肯定してくれるエージェントや企業は存在します。
否定されても諦めず、自分の経験を認めてくれる環境に出会うまで動き続けることが大切です。自信を持って前向きに取り組めば、必ず良い出会いがあると信じて頑張ってください。


