内定者インタビュー
考えが変わった就職活動。可能性は無限大
IT系企業 内定
研究分野 物理系
修士課程
R. N.さん
就職活動を始めたのはいつからですか?
インターンシップなどはM1の6月ごろから、本選考は翌年の3月ごろから本格的に始動しました。
自分の所属する物理学科ではメーカー系を志望する人が多いと思っていたので、違う業界を早めに知りたいと考え、M1の夏休みや冬休みの期間中に3つの異なる業種のインターンシップに参加しました。 他にも自大の合同説明会(企業研究会?)に度々顔を出したりしていました。 研究等を中断して本格的に取り組んだのは3月中旬からです。
どのような軸で企業を見ていましたか?
私が企業の軸として考えていたのは、
1. 守るより攻める企業 (社会を変える可能性を持つ企業)
2. 人とコミュニケーションをとれる企業
3.新卒から入って打ち込めるだけの難しい課題に取り組んでいる企業
の3つです。
これらは自分の人生を振り返った時に大切にしていた価値観が基となっています。 私は過去のターニングポイントとなる場面では必ず向上心を持って行動しており、現状に甘んじることなく変化を好み、あえてそれまでと異なる環境に身を投じてきました。 そのため、企業を選ぶ際にも自分の価値観に準ずる経験ができるか否かが重要であると考え、これらの軸を設定しました。 他にも勤務地や給料等も総合的に判断し選考を受ける業界を決定しました。 軸に関しては人それぞれで悩むことも多いですが、自分自身の過去の経験がヒントになると思います。
就職活動と研究の両立はどのようにされましたか?
最終的にはあまり両立を意識せず、3月中旬からは研究を中断して就職活動に集中しました。
しかし、インターンシップに参加していた時は研究に重きを置きながらこっそり就職活動をしていました。 例えば土日に開催される説明会に行ったり、なるべく研究に支障が出ない(土日を含むものや、3日ほどで終わるもの、または日程が集中的でないものなど)インターンシップのみに参加していました。 本選考の時には教授にしっかり説明をして、就職活動に集中して取り組めるようにしました。 自分は器用な人間ではないので、一つに集中した方が本末転倒にならず結果的に良かったと振り返っています。
就職活動の中で、一番努力したことはどんなことがありましたか?
自己分析に最も力を入れました。
自己分析に不備があると企業へのアピールはもちろんのこと、志望する業界や企業を決めることすらできなくなってしまうと思います。私は自己分析を疎かにせず、何度も繰り返し行うことでより深く自分の本質を理解するよう努めました。 一番初めに自己分析をしたのはM1の夏、インターンシップの選考を受ける時でしたが、それ以降も様々な経験や面接を通して自己分析を繰り返し、志望する企業から内定を頂いた後にようやく自分の真の分析ができたと感じています。 今振り返るともっと早い段階で最終的な自己分析にたどり着いていたら、より濃密な就職活動が送れたと考えています。 この経験から、自己分析は早い段階から時間をかけるべきであり、就職活動中も繰り返し行うものであると思います。
どのような内容で企業へ自己アピールをしていましたか?
私はアピールポイントとして
- 物理学専攻として最先端の研究を行っていること
- 研究だけではなくサークル運営などにも力をいれていること
この二つをあげていました。
技術系の選考や企業では1.の研究に関することがメインで聞かれるのですが、自己分析を繰り返して得られた自分の思考の根幹となる2.の研究以外の活動もアピールしながら、本当の自分を知ってもらいたいと説明していきました。アピールする内容は一つの事柄のみを頑なに主張するのではなく、企業のことをしっかり分析し、その企業に対して何をアピールすべきかを意識しながら柔軟に説明しました。 当たり前の様にも思えますが意外と難しく、アピールすべき点をしっかり考えることは非常に大切だと思います。
内定先への決め手は何でしたか?
自分の軸と企業で経験できることがマッチしていたことが決め手でした。
就職活動開始当初に想定していたものとは全く異なる社風でしたが、就職活動を通して自己分析が深まることでそちらの方が自分に合っていると感じました。 他の内々定を頂いた企業さんにも懇親会などで社員の方と話をする機会を設けていただきましたが、その中でも内定を承諾した企業さんは特に今後のビジョンなどを掴むことができ、わくわくできた点が決め手となりました。 私は就職活動を通じて転職も考慮に入れたキャリアステップを考える様になったため、入社後に何ができるのかも強く意識しましたが、入社後に成長できる環境が整っていると感じた点も内定先を決める要因となりました。
就職活動の中で最も印象的なエピソードを聞かせてください。
技術系職種の最終面接で価値観が変わったことです。
ある企業の技術系職種の最終面接において、自分の能力(最終学歴や研究内容、使用しているプログラミング言語など)は重点的に質問された反面、自分の生い立ちなど、学業以外のことについては一切質問されませんでした。 私は自己分析を深くしていたせいか、5年程度の研究経験だけでなく自分の積み重ねてきた23年間の経験も一つの強みであると考えていたため、スキルや肩書きだけを評価されることに違和感を覚えてしまいました。 周りの風潮と固定観念から技術系職種に就職しようと考えていた自分にとって、改めて自分は何がやりたくて何になるべきかを考え直す良い機会となりました。
就職活動をしている大学院生へのメッセージをお願いします。
自分の可能性は限りなく広いです。
理系専攻や修士以上となると、どうしても自分の学んできた分野に絡まないと就職できないのではないか?と不安になったり、自然とその分野で就職をするものであるという思考に陥ってしまいます。 私自身もその様な感情を抱いていました。 しかし、それは全くの誤解です。理系専攻にも大学院生にも様々な道は拓けていて、アピール次第では専門外の業界にアクセスするチャンスを持っていると感じました。 そもそも私は大学出願の時点では専攻で就職先が決まると考えていませんでした。多くの方も同様ではないでしょうか。 ですので、もう一度自分を振り返ってみてください。自分が何に喜びを感じるのか?どんなことがしたいのか?そういったことをもう一度考えてみてください。 自分の学んできた大学・大学院の経験が大事であった人もいれば、中学時代の経験が根強く残っている人もいると思います。自分の経験を振り返ることが就職活動できっと役に立つと思います。 就職活動は自分のことを見直すとても貴重な機会ですので、大切に丁寧に過ごしてください。
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