内定者インタビュー[生物・農学系/修士課程からIT・電気メーカーへ]

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内定者インタビュー

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IT・電気メーカー 内定

研究分野  生物・農学系

修士課程

Yさん

就職活動を始めたのはいつからですか?

修士1年の6月です。

理系学生はインターンシップへの参加が重要なので、まずは複数社のプログラムの説明を受けられるインターンシップセミナーに参加しました。この時期の参加者は就活に対する意識が高い人が多いので、少しずつ自分を就活モードに切り替えていくには良い刺激になりました。振り返ってみると就職活動は情報戦なので、漠然と不安を抱いているよりは早いうちに動いて不安を解消してよかったと思っています。

ちなみにインターンについては、ビジネス企画立案等を行うdiscussion形式のプログラムに二つ参加しました。(IT・電気メーカーの一週間のプログラムとマンション管理のベンチャー企業の1dayインターシップ)に参加しました。最初はなんとなく応募して受けたインターンシップでしたが、実は前者の企業が私の内定先になりました。業界にとらわれずに参加してみると、新たな出会いがあるかもしれません。

どのような軸で企業を見ていましたか?

最終的には、科学や技術に携われる企業という軸で見ていました。

初めのうちは専攻分野に近い研究職(食品、製薬等)を第一志望としていたのですが、アカリクのスタッフの方々のアドバイスや12月以降の企業説明会などを通して、視野を広く持つ意識で活動するようになり、考え方が変化していきました。

2月以降の企業が最も活動的な時期は想像以上に短いものなので、12月以降は興味の有無に関わらず沢山の企業と職種を知っておくことが大切だと思いました。早い時期から視野を広くして活動したことによって、自分のやりたいことが明確になっていきました。

就職活動と研究の両立はどのようにされましたか?

私の研究室は先生が就職活動に対して理解があったので、就職活動の本番時期(3月から4月)に専念することができました。いま振り返ると恵まれていた反面、就活に専念しすぎたかなという思いもあります。

研究では就活で必要になる多くの要素を養うことができると思うので、特に就活本番前は焦りすぎずに研究活動を頑張った方が良いと思います。いわゆる就活テクニックを磨いて小手先のことをやるよりも、自分の研究に専念すべきだと感じました。そうすることが結果的に志望動機の形成に役に立つものだからです。

また、論理性を鍛える等、より成長した姿で就活に臨むことができることにもなると思います。

就職活動の中で、一番努力したことはどんなことがありましたか?

当たり前のことのようですが、面接官に良い印象を持ってもらうことを意識しました。

初めのうちは等身大の自分を知ってもらおうと、良い面悪い面、偽らざる自分を伝えようと思っていましたが、それは就職活動という場では違うと思います。面接でネガティブなことは極力ポジティブな表現に言い換えるように、常に自分を前向きにとらえて自分を売り込むということが必要だと感じました。

また、面接ではしゃべり方や外見が合否の大部分を決めてしまうので、第三者に確認してもらったり鏡を見たりビデオを撮ったりして自分を客観的に観察して改善できるところはしたほうがいいと思います。

どのような内容で企業へ自己アピールをしていましたか?

研究を立ち上げた話と学部時代の部活の話です。

自己アピールは一人よがりにならないように、人に沢山聞いてもらった方がいいと思います。

特に、大学院生が話すであろう研究内容は難しくなりがちです。

学会のように研究内容を正確に伝えるということではなく、いかに面白い研究をやっているように見せられるかということが評価されていると思います。極論ですが、よほど近い研究内容を行っている企業でない限り、研究内容は正確に伝えなくてもいいと思います。

それよりも、研究が世の中にどう役に立つかを大きな視野をもって誰にでも代わりやすく伝えることが大切だと思います。

誰に話すかということを意識して伝える内容を考えるということは、一生必要なスキルだと思いました。

内定先への決め手は何でしたか?

インターシップや説明会に参加して好印象を受けたことや企業の方向性が自分のやりたいことと重なったこと、教育等の体制がしっかりしていると思ったことです。

私は、最終的には学校推薦を利用して専門分野(生物系)とは少々異なるIT・電気メーカーの総合職に内定しました。最終的には推薦を利用したのですが、それまで多くの業界の企業を見て受けたことによって、この進路選択をすることを決めることができたと思います。

最初は絶対に専門分野の研究職に就きたいという気持ちで始めた就職活動でしたが、多くの業界を見ることによって、自分のやりたい事や向いていることは本当に研究職なのか?という疑問が湧いてきました。私は、それよりは、広いくくりで科学や技術に関わり、新しいものを生み出すことをしたいのではないかということに気づき、今の選択をするに至りました。

就職活動の中で最も印象的なエピソードを聞かせてください。

とある選考会で、ディベートが課題だった時に、口下手な私はあまり目立った意見を発表することができませんでした。

しかし、なぜか次の選考に進むことができました。次回選考時に面接官に理由を伺ったところ、最終的に班内で意見をまとめる時に、率先して意見集約していたことを評価したと教えていただきました。結果的にご縁はありませんでしたが、課題が上手く出来なくとも個人をしっかり見てくれる企業なんだなと思い、良い印象を持ちました。

就職活動をしている大学院生へのメッセージをお願いします。

とにかく自信を持って臨んでください。

私は就職活動が長引くほど自信を失っていきました。しかし、企業は自信がない人を欲しいとは決して考えません。周りをみて早期に内定を獲得した人は、自信を持って行動したり、発言したりする人が大半でした。社会に出る前の就活生ができることは、やる気を見せることだと思います。絶対に入って活躍する、自分を取らなくては損をしますよ、というある意味で思い込みが必要だと思います。自信がないと思ってらっしゃる方も、今の自分にとらわれすぎず未来の活躍している自分に想いをはせてもらえるとよいと思います。また自信をもつためにも沢山受けて早いうちに内定を一つでも獲得するというのはよいことだと思いました。

就職活動は辛いと感じる方が大半だと思いますが、悪いことばかりではありません。以前よりニュースに興味を持てるようになるなど社会に対する視野が広がったり、自分と正面から向き合った結果、以前より客観的に見れるようになったり、多くの成長が得られることと思います。体調だけには気を付けて、自暴自棄にならずに頑張ってください!

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