内定者インタビュー[経済学系/修士課程からアミューズメント系企業へ]

インタビュー

内定者インタビュー

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自分を作らず、隠さず

アミューズメント系企業 内定

研究分野 経済学系

修士課程

Fさん

就職活動の開始時期を教えてください。

情報を収集し始めたのは、修士1年の11月です。公務員志望の方は6月から始めていましたが、私は民間志望でしたので少し遅めの秋から始めました。

インターンには2社参加しました。1社は夏休みが終わってから参加し、もう1社は選考もかねて現場を知るためのインターンとなりました。

企業が集まる合同説明会やOB・OG訪問には行きませんでした。私自身が興味を持ったところだけを選択し、就職ナビを使って50社にエントリーをしました。

個別企業説明会には、12月半ば以降に、30~40社ほどの興味あるものに参加しました。最後に参加したのは2月半ばです。最終的には、その中で特に行きたいところ6社に絞り、1月位にエントリーシートを提出しました。

エントリーシートの提出時期、また内定確定時期や内定獲得数を教えてください。

エントリーを提出したのは1月です。エントリーシートを提出した6社のうち4社通り、その月に選考面接が始まりました。結果は、4社全てから内定をいただいたのですが、1社は内定前に辞退しました。内定をいただいた時期は、3社のうち2社は2月半ば、1社は3月末です。

なぜ研究の道ではなく、民間就職をしようと思いましたか。

将来アカデミックの世界に戻る場合のことも考えて、一度は社会を見ておきたいと思ったからです。

実際にベンチャー企業を研究している大学院教授たちは、一度民間の世界を経験してからアカデミックの世界にお戻りになっている方々が多いのです。

私もいつかアカデミックの世界に戻った場合のことを想定して、一度は視野を広げて社会経験をしておこうと、民間就職を決意いたしました。

就職活動に際し、同期や先生に相談はしましたか。

特に就職活動で悩むこともなく、相談もしませんでした。また、自己分析もやりませんでした。

私は、今まで接客業のアルバイトでリーダーを担当したり、様々な社交場に行って話が上手な方達と交流したりと、各方面でのいろいろな経験をしてきました。

そういった多くの方と関わることで、自分の事は十分に知ることができましたし、コミュニケーション術も身につけることができました。そのため、私の場合は改めて自分を見つめたり、分析をする必要性を感じなかったのです。

もし、コミュニケーションに自信がない方がいましたら、話が上手な方々と積極的に交流することをおすすめします。自分を高めることもできますし、自分自身のこともよく見えてくるはずです。

どんな就職活動ツールを使って就職活動をしましたか。

私はアカリクと別の企業紹介会社に登録して就職活動をしました。

また、それらとは別に私自身が興味を持った会社に直接連絡をとって話を聞きに行きました。直接、興味を持った会社に行くと、一対一で経営者とお話しすることができ、とても濃い話をする事ができたのでお勧めできます。私はその場で意気投合した経営者と今でも連絡をとったりしています。

研究内容を簡単に教えてください。

経済地理学を研究しており、主に立地論を学んでいます。製造業・商業など諸産業の立地や集積の形成などが、おもな研究課題となります。

例えばコンビニエンスストアやチェーン店の配置などで立地論が用いられ、その店があるべきところに立地しているか、成功している要因は何なのか、ということを研究・調査しています。特に最近は、僻地で新しい事業を展開しているベンチャー企業が増えてきている点に注目し、実際に現場へ足を運び、なぜ大学や産業施設のないような不便な僻地で仕事が成り立っているのか、成功しているのか、ということを調査しています。

内定者の会社での仕事内容は?

アミューズメント機器の版権を扱っている会社です。その中で、各種映像コンテンツの版権を扱っているのですが、関連ソフトの権利を取得してアミューズメント機器メーカーに提案しています。他にも、さまざまな分野でも新しいエンタテインメントを提供しています。各分野のトップクリエイターとのコラボレーションにより、ゲームやアニメーションをはじめとして、多方面の新ジャンルでの実現、展開を行なっております。

新卒採用者は、後々面接を重ねていくことで、適性ごとに営業や企画などの部門に分かれて配属されるそうです。

どんな業種を志望しましたか?

特に業種のこだわりはなく、いろいろな業界に目を向けてはいましたが、結果的にベンチャー企業を多く志望していました。私の周囲にベンチャー企業を起業した先輩が多かった影響もあって、ベンチャー企業への憧れが大きかったからです。自分で起業することも考えましたが、まずは企業に入社して勉強して力をつけてみたいと思いました。

説明会には大手企業にも行きましたが、自分がやりたい仕事はできそうにないと感じたので、人を伸ばしてくれそうな成長期にあるベンチャーを選びました。

面接や試験に向けてどのように準備しましたか?

SPIは1回だけ受けました。対策としては、1冊の問題集を2週間ほどかけて解きました。

また、企業研究として各企業のIR情報をみるように心がけました。IR情報というのは、例えば次年度計画のような、就活生用のHPよりも詳しい企業内容が書いてあります。しっかりと読み解くことで、面接時に他の就活生と大きく差をつけられました。

面接対策はしていません。対策をしてもかえって“自分を作った”ということが面接官に伝わってしまうのではないかと思ったからです。面接では、自然体で自分らしさを前面に出しました。

実際に受けた試験や面接についてエピソードをお聞かせください。

内定を頂いた会社での面接で、自分の趣味の話で盛り上がったことがあります。

履歴書等で趣味や特技を記入する欄があったら、とにかく何でも隠さず書いておいたほうが良いと思います。特に趣味についての話は、得意分野なので話しやすいですし、面接官を自分のペースに引き込むことができます。多少突っ込んで聞かれても自信を持って答えることができますし、一度面接官の気持ちを捕えてしまえば、対等に勝負ができます。

また、趣味の話をすることを通して、相手に自分の性格や想いもじっくり知ってもらえますし、効率よく自分を印象づける利点もあります。

就職活動全体を通して、よかったこと・嬉しかったこと、嫌だった・きつかったことなど

きつかったことは、企業説明会の内容がどこも薄いわりに時間が長すぎたことです。しかも良い事しか言わない傾向にあるので、現実味が伝わってきませんでした。もう少し将来のビジョンを強く語ってほしかったです。

良かったことは、いろいろな人と話せたことです。院生は引きこもりになりがちで、外界との接触が少ない傾向にありますので、セミナーでのグループワークなどの就職活動を通して、切磋琢磨できる多くの仲間を作ることが出来たのは大変刺激になりました。学べる仲間、相談できる相手と仲良くなれると自分も成長できるので良かったと思います。

就職活動をしている大学院生へのメッセージをお願いします。

1つ目に、視野を広げて活動すると良いと思います。多くの方は、自分はどういう方面に適しているか、自分の本質は何か、ということすら漠然としている状態だと思います。そういう状態で「自分はこの業界に向いている」と思い込んで、ある一種の業界に絞ってこだわり続けてしまうと、自分の能力の可能性を塞いでしまう危険性があります。できる限り視野を広く持って、いろいろな業種・職種に目を向けて、自分の適性、本質を知ることが大切だと思います。

2つ目は、面接時には「自分を作らず、隠さず」が重要です。面接は自分を伝える場です。自分の得意分野や話しやすい趣味の話題をできる限り用意して、面接官を自分のペースに引き込む勢いをもって臨むことが大切です。委縮せずに、包み隠さず面接に臨みましょう。

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