内定者インタビュー
視野を広く持って!
大手シンクタンク 内定
研究分野 生物・農学系
博士課程
なぜ研究者ではなく、就職をしようと思ったのか?
個別のプレーヤーとしてではなく、もっと広い観点で研究成果を社会へ還元していこうと考えたからです。博士課程2年の時に、留学サポートを利用してドイツの研究所に3カ月間くらい滞在していました。
目的は、研究者としての知識や英語の語学力をあげるため、自分は研究者としてやっていきたいのかを確かめるためでした。帰国後、もっと広い世界で、例えば製薬や特許、政策を通し、社会に貢献することが出来るのではないかと考えるようになりました。
また、修士課程の時にも就職活動をためしに行っており、大学に残る以外にも道があると気づいていました。自分の知的好奇心を満たすためだけの研究ではなく、専門性を活かして社会に還元していくために、研究者ではなく就職という道を選びました。
就職活動に際し、同期や先生に相談しましたか?
「大学に残った方がいいよ」と勧められる事はわかっていたので、先生には相談しませんでした。「内定が出ました」と報告したときが最初です。同期の博士学生の半分くらいは就職活動を行っていました。同期とは飲みに行った程度です。
どんなツールを使って就職活動をしましたか?
就活サイトや企業紹介サービスを活用しました。博士学生の就職情報を集めるために、一通り話を聞きに行ったりしていました。また、就職四季報で「博士採用実績あり」と書かれている企業にコンタクトを取り就職活動を進める方法もあると思います。
どんな業界を志望しましたか?
シンクタンク、コンサルタント、特許事務所です。第一志望がシンクタンクでした。
面接や試験に向けてどのように準備しましたか?
■エントリーシート
企業の方が、スラスラと読める文章になるように工夫しました。簡単な単語、短い文章で細かくぎっしりと書かないようにしました。
■筆記試験対策
筆記試験対策をしっかり行いました。対策本を1冊購入し、3回は問題を繰り返し解いていました。
■面接
面接では、自分の研究を分かりやすく伝えるように心がけました。グループディスカッションには、普段の研究室でのゼミを思い出しながら臨みました。
また、博士課程に在籍しているだけの事はあると思ってもらえるように、いくつか工夫をしました。例えば、面接官の言うことに考察を加えて質問をしたり、グループディスカッションではまとめ役になったりしていました。グループディスカッションでは、文系の学生の人が自己紹介など話慣れしている印象があったので落ち着くよう心がけていました。
実際に受けた試験や面接についてのエピソードをお聞かせください
最終面接の準備として、大きな紙に研究内容から志望動機にいたる流れを書きだし、流れ図を作りました。これを自分の専門とは関係のない業界に勤めている奥さんに内容を何度もチェックしてもらい、とにかくわかりやすくなるように練り上げました。
分かりにくい用語は例え話を用いるなどして、面接官に伝わるように興味を湧かせるように噛み砕いて説明出来るようにしました。これを何度も口に出して暗記し、口も慣らしました。
就職活動を通して、よかった・嬉しかったこと、嫌だった・きつかったことなど
普段、あまり行く機会のない会社に行けた事が楽しかったです。大学に残ると決めた人たちは研究に集中できるので、成果をどんどん出していました。私は大学に残らないと決めていたので、選考試験に落ちるたびに将来が不安になりました。
就職活動をしている大学院生へのメッセージをお願いします。
博士の学生には、学部生や修士学生にはない強みがあります。それは、実験技術、思考力、知識量、英語力、文章力、人生経験などです。 唯一の弱点は自分の専門にはまって視野が狭くなっているところだと思います。視野を広く持って自信を持って頑張ってください。
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