株式会社アカリクは大学院生、大学院出身者のみなさまが納得したキャリアを形成するお手伝いをし、社会に価値を創出していくことを使命としています。
このnoteでは先日2020年1月15日に開催した第1回「アカリク卒業生限定!アカリク座談会 in 東京」をレポートいたします。
アカリク座談会とは?
「アカリク座談会」は、過去にアカリクのサービスを利用して就職先を決めた方を対象とした交流企画です。「アカリクの卒業生」のみなさまの貴重な体験談やお考えを集めて、
・就職するかアカデミアに残るか悩んでいる大学院生
・これから就活をはじめる大学院生
・就活真っただ中のアカリク現役生
・転職等今後の仕事選びを考えている方
といった「自分のキャリア選択に悩んでいる方々」にキャリア形成を考える上でのポイントやノウハウを共有していきたいと考えています。
また、普段なかなかお会いできない方たちとの交流や情報交換もできる場にもしたいと考えていますので、当日は懇親会を用意しています。
(ゆくゆくはアカリク現役生とアカリク卒業生の交流も考えています!)
※なお、アカリク座談会はお名前や所属をすべて非公開にして進行いたします。お顔がわかるような写真は公開いたしません。
第1回「アカリク座談会」の様子
当日は趣旨説明のあと自己紹介タイム(ニックネームOK)があり、その後は3つのテーマで座談会を行いました。また、最後に希望者とお酒や軽食を囲みながら懇親会も行いました。
夜7時のスタートとはいえ、平日にもかかわらずご参加いただくことができました。
色々な意見やコメントが出ていましたが、ここでは一部を抜粋してご紹介いたします。※人物が特定されないように内容に修正を施していますがご容赦ください。
「皆さんは研究と就活って両立できましたか?」
海外へ2ヶ月くらい実験しに行く予定が入っていて、せっかく面接まで進んでいたのに、全部受けられなくなってしまいました。オンライン面接には対応できないと言われ、帰国してから二次募集を受けました。スケジュールを上手く組むことができれば良かったと今では思います。それからアカリクに相談したという感じです。
両立していないんです。研究室での関係性が最悪な状態になっていて、就職のことを隠して博士号を取ることに専念しました。あの時は両方狙っていたら、両方ともコケてしまうと思ったんです。結局4月になってからアカリクのエージェントサービスを使うようになって、それでやっと決まりました。
自分は戦略的に考えていたかなと思います。大学院に入ってすぐ就活の準備を始めていました。情報系だったので就活の情報が周りにいっぱいあふれていて、何か実績がある人は色々なところから声がかかると知っていたので、まずは実績作りをするところから始めました。それでインターンシップに参加して、比較的早めに内定を貰いました。研究は本当に死ぬほど苦労しましたけどね。
博士課程を中退して就職しました。博士の2年目に就活したので、研究発表と就活の調整は必要でしたが、比較的時間の融通は効いたっていうのはあります。時間の制約はあまり感じなかったですが、その代わり「選択肢があまり多くないよ」というのをいろいろなところで言われました。
「仕事と研究分野が一致していた方は、今の仕事にどのように研究が活かされていますか?」
新卒で入社したところはトップが研究畑の出身だったので、研究をやらせてもらえました。でも経営も研究室のノリでやってしまうところがあって、いわゆる「ブラック」な感じでした。そういうことがあるというのは知っておいたほうがいいですね。
3~6ヶ月くらいで担当する顧客企業が変わる仕事なので、そのたびに国会図書館で調べ物をしていますが、図書館の使い方を知っていたことは役立っていますね。感覚的に図書館を使い慣れていたので、調べ切ったかどうかは感覚で分かるんです。この図書館で必要な資料はこういう検索ワードを使って調べれば網羅できるっていうのが、感覚的に分かるので効率よく進みます。
研究テーマそのものは仕事に全く生かされていないですね。ただ、相手のニーズをしっかりヒアリングして、どうすれば相手が納得しするのかを戦略的に考えて、効果的な流れでプレゼンして、というビジネスにおけるプロセスは研究活動の基礎的な部分と重なっているので、自然と身に着けることができていました。そこに関しては、学部と院生と比較すると院生の方がやっぱり慣れているなっていうのは感じています。
「今後について何かお考えがあったりしますか?」
社会貢献というか博士キャリアの改善の為に動くとかが出来ればよいかなと思っています。
就活のテーマの一つが、途上国の経済発展に貢献したいという思いだったので、10年か15年ぐらいのスパンでそういう事業を興せるようになったらいいなっていうのがあります。
研究は多分合わないんだと思って研究から遠く離れたのですが、そのおかげで自分はモノを作ることが好きな人だったんだと気づきました。今の仕事はモノを作ってもらう仕事で自らモノづくりには一切関わらないので、自分の価値がどんどん下がっている気がして、今後について色々と考えています。
座談会を終えて〜アカリクより〜
皆さんのお話を伺っていて、自分でなく自分以外の人の為に何かしたい、という想いが随所で感じられました。そのために今の仕事でキャリアを積めるものがあったら積んで行きたいし、今の仕事で積めないとしてもお金を稼いで自分なりの社会貢献をやっていきたいと。それから実際に仕事をしていく中で、大学院で培ってきた経験の価値に気付いた、というお話もありました。大学院生や若手研究者の皆さんが持つ想いに寄り添い、そして皆さんが持っている経験の価値を社会に対しても説明していくことが、私たちの仕事なんだと再認識できました。(執行役員)
早くから情報収集を始めて就活が上手くいったという方もいれば、研究の都合で面接のスケジュール調整ができず涙をのんだ方もいる。「大学院生」とひとくくりにせず、学部生以上にそれぞれ異なる状況や課題があるということを強く意識していかなければならないと改めて思いました。また、皆さんが共通して仰っていたように、研究活動で培った基礎的な素養はビジネスでも生かされているという実体験を聞くことができ、非常に良い機会となりました。(マネージャー)
今後も定期開催します!<終了しています>
好評につき定期的に開催することに決まりました!
既に第2回・第3回の申し込みを受け付け開始しています。
アカリク卒業生限定!アカリク座談会 in 東京
【日程】第2回/2020年2⽉14⽇(金) 19:00〜21:30
第3回/2020年2⽉21⽇(金) 19:00〜21:30【会場】株式会社アカリク(アクセス)
当日はアカリクのサービスを通して就職先を決めた理由、就職した後の状況、よかったこと、もっとこうしておいた方がよかったこと等を、皆さんの後輩たちのために忌憚なくお話しいただければと思います。
「進路に悩む大学院生」や「キャリア選択で迷っているアカリク同窓生」を助けるお手伝いにご協力いただけませんか?
また、ご自身のお悩みを解決するきっかけ作りのためにご参加いただくことも、もちろん大歓迎です!
お申し込みお待ちしています!