院試に落ちた場合、就職はどうすればいい?

就活ノウハウ

院試に落ちた時の心理的ダメージは凄まじく、院試と就活を並行していなかった場合、院試に落ちた=ニートになると考えてしまっている方が多いです。

その理由は、院試の結果が出るのが1月〜2月で大学卒業直前となるからです。

しかし、実際のところ院試に落ちた=ニートというわけではなく、すぐに就活に気持ちを切り替えることで就職できる可能性は充分にあります。

そこで今回は、院試に落ちた人が就職するための方法や院試に落ちて休学することのデメリットについてご紹介していきます!

院試をこれから受ける方でもこの記事を読んで万が一に備えておきましょう。

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院試に落ちて休学した場合のデメリット

院試に落ちてしまった場合に一旦休学する学生が多いです。というのも一度大学を卒業してしまうと新卒として扱われることができないためです。

しかし、休学しても就活は無くなることはありません。一見、賢明に思える休学ですが、実は休学することでデメリットが出る場合もあります。

その中で代表的なデメリットを2点紹介します。

1.年齢的なデメリットがでてくる

まず考えられるのが年齢的なデメリットです。

大卒の新卒枠の条件は、大学に在学中というだけでなく現役で大学に入って就活する学生との年齢差が3年以内までの年齢制限があります。つまり、在学中であっても一定の年齢を超えてしまえば新卒として就活することが難しくなってきます。

そのため、二浪以上している方や留年、留学をした方は注意が必要です。

また、一年遅れるということは定年まで働いたとしても一年働く期間が短いということです。

せっかく働いてくれるなら会社は一年でも長い期間働いてくれる社員の方がいいですよね。

浪人や留学などの前向きな要因ならマイナスに捉えられることは少ないですが、留年や休学は新卒枠での就活ではマイナスイメージを持たれてしまう可能性があります。

2. 金銭的にも負担がかかる

休学でも大学に籍を置いていることになるので、普通の学費ほどではないですが休学費用が発生します。

費用は大学にもよりますが、年間で約10万円、半期で約5万円のところが多いです。

また、休学している間の生活費もかかるため金銭的負担は大きいです。

このように院試に落ちたからといって休学して来年度に就活を持ち越そうとしてもデメリットがあるため、休学はあまりおすすめできません。

院試に落ちた心理的ダメージが大きいのは分かりますが、切り替えて就活するのが得策です。

院試に落ちた場合、就活はどうなる?

では、院試と就活を並行して行なっていなかった学生が院卒に落ちた場合、就活でどのようにすればいいでしょうか。

既卒学生・第二新卒採用をしている企業を狙う

前述の通り、休学して新卒枠で就活する場合は年齢によるデメリットがあるため不利になる可能性があります。

そのため、既卒学生・第二新卒採用をしている企業を狙うことがポイントです。既卒学生・第二新卒採用では他の就活生と比べて年齢差がないため、年齢によるデメリットが少なく、就活の準備の時間も確保することができます。

そこで既卒学生・第二新卒採用をしているかどうかを調べるための方法を4つご紹介します。

①企業に直接問い合わせてみる

最も確実な方法は企業に既卒学生・第二新卒採用を行なっているかどうかを直接聞くことです。

企業の採用ホームページには、採用担当に問い合わせできる連絡先が記載されている場合が多いので直接問い合わせてみましょう。

ここでは、既卒学生・第二新卒採用の有無や選考フローについて確認しましょう。

②合同説明会に足を運ぶ

合同説明会では、採用担当者が会社説明を行っている場合が多いので既卒学生・第二新卒採用を行なっているかどうかを聞くチャンスです。

説明終了後の質疑応答の時にタイミングがなかったとしても次の会社説明の合間の時間に個別に質問することができる企業が多いので積極的に活用していきましょう。

企業に直接問い合わせる場合は既卒学生・第二新卒採用の有無や選考フローを聞くことになりますが、合同説明会では既卒学生・第二新卒枠で入社した方がどれくらいの割合がいるのか等電話やメールでは聞けなかった部分まで詳しく聞くことができることがあるので足を運ぶ価値ありです。

③セミナーやイベントにも参加

合同説明会と同じく、セミナーやイベントでも同様に社員の方に直接話を聞くことができる機会が設けられることが多いです。

合同説明会では短い質疑応答時間やあくまで次の説明会の合間に空いた時間で聞くことになります。

しかし、セミナーやイベントでは基本的に合同説明会より長い時間質疑応答の時間を設けられて、企業側が社員の方と話す機会を作ってくれるのでより聞きやすいです。

また、採用担当者だけでなく募集している職種で現役で働いている社員の方と話すことができることも多いので働くイメージを掴むことができたり、採用試験を突破した時のポイントなども情報収集できます。

さらに、他の社員を紹介していただいてOB訪問に繋げることができる可能性があるので情報収集だけでなく選考対策にも役立ちます。

ここまで既卒学生・第二新卒採用を企業が行っているか調べる方法をお伝えしましたが、他にも行うべきことがあります。

④就職エージェントに相談する

院試に落ちてしまったら、頭が真っ白になってしまうかもしれません。そんな時は、一人でやみくもに動くよりも、専門家に相談してみることで自分の状況を整理することができます。

アカリクの「就職エージェント」には、大学院に在籍したことのあるエージェントが相談を受け付けています。就職エージェントは、各企業の採用状況についても情報を持っており、イレギュラーな就職活動であっても対応できるかどうか、あなたの代わりに企業に掛け合ってくれる可能性があります。

また、長きにわたり大学院生の就職活動を見守ってきたエージェントにとっては、院試がうまくいかなかった学生の対応も経験があるかもしれません。困ったときは経験者を頼るのがベストと言えます。

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模擬面接や対策セミナーにも出よう

選考対策は自己流に行う学生が多いですが、模擬面接や対策セミナーへの参加など就活のプロから学ぶのが効率的でおすすめです。

院試に落ちる時期の1月〜2月は就活情報解禁直前のためこのような選考対策イベントが頻繁に行われる時期です。

既卒学生・第二新卒採用の情報を集めることと並行して選考対策イベントを積極的に活用していきましょう!

また、ES対策や面接対策を無料で個別に行ってくれる就活エージェントの利用もおすすめです。

就活エージェントは上記のような選考対策だけでなく、個人の能力や適性に合わせて求人情報も公開してくれるので院卒と就活を並行して行っておらず、右も左も分からないという学生にうってつけです!

遅れている自覚をもって挑む

最も重要なことはスタートが遅れているという自覚を持って挑むことです。

既卒・第二新卒採用であっても、多くの就活生は選考を経験していたり、実際に就職しています。

そのため、就活未経験の院試に落ちた学生は周囲と比べて遅れていると言わざるを得ません。

院試に落ちた心理的ダメージがあるのは分かりますが、切り替えて就活イベントが多い1月〜2月には就活を始めていきましょう。

院試に落ちたら気持ちを切り替えて就活しよう

今回は院試に落ちて休学することのデメリットや院試に落ちた際の就活のポイントについて解説しました。

▼最後に記事の内容をおさらいしましょう▼

1.院試に落ちて休学しても就活はなくならない

2.院試に落ちて休学すると年齢的・金銭的なデメリットが出てくるため得策とは言えない

3.院試に落ちて就活する時は既卒学生・第二新卒採用の情報を集めよう

4.1月〜2月にある選考対策イベントや就活エージェントを積極的に活用しよう

院試に落ちた=ニートと決めつけてしまうのはまだ早く、就職するためにすぐにでも出来ることが分かりましたね。

ぜひ、早めに気持ちを切り替えて、できることからやっていきましょう!

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アカリクリポーターズとは、大学院生としての経験や知識を「リポート」するライター集団です。全員大学院在籍経験があり、これまでの研究経験や知識を活かして、大学院生の皆様に役立つ情報をお届けしています。専門分野は工学・化学・生命科学・心理学・社会学等様々です。

【監修】アカリクお役立ちコンテンツ編集部
博士号所持者/博士課程在籍経験のある編集者が監修しています。

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