大学院生・理系学生に特化した就活サイト「アカリク」の24卒ユーザーの方に内定者インタビューを実施しました。今回は、三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社に内定した修士課程学生の方のインタビューをお届けします。
大学院生向け自己分析ツール「アカリク診断」の結果と自身の研究や就職活動の両立などについてもお話しいただいていますので、コンサルティング職志望の方や修士課程在籍中の方はぜひご覧ください。
- 卒年:2024年
- 在籍:修士課程在学中
- 専攻:建築・土木系
- 地域:関東
- 内定先:三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社
- 職種:コンサルタント
実際の就活スケジュール
2022年9月 | 就職活動を開始。キャリアセンターの就活講座を受講し、自己分析を行う。 夏のインターンでは2社に参加。 |
2022年12月 | 冬季インターンシップに7社参加(そのうちコンサルティング業界は4社) |
2023年3月 | 内定先である三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社の内定を獲得。就職活動を終了。 |
内定承諾の経緯
三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社の政策研究部門の内定を承諾しました。就職活動を開始したのは修士1年の9月頃で、大学のキャリアセンターの就活講座を受講し、自分のやりたいことや強み・弱みなどを整理しはじめました。企業の説明会に参加しはじめたのもこの時期です。あまり業界や職種は絞らずに幅広く見ていました。
夏のインターンシップ時期には、1DAYのインターンに2社参加する程度でした。
自己分析を行う際に、「戦略就活メソッド」という本を活用しました。それまでは、就活を終えた先輩などから自己分析の手法を教えていただいて試していたのですが、なかなか上手くいきませんでした。この本では自己分析の細かい手法から、表としてまとめる方法などが書かれていて、参考にすることでうまく整理できるようになりました。
また、様々な企業の説明会に参加してみて、自分に合うか合わないかを判断していくことで、徐々に就活の軸が決まっていきました。
コンサルティング業界は選考の時期が早かったので、はじめは面接の練習になればと思い受けていました。しかし、選考を進めていくうちに徐々に興味が強くなっていきました。ESには、研究で得た経験を絡めて志望動機を書いていたのですが、コンサル分野の書類選考が通りやすく、自然とコンサルの企業の選考が多くなっていきました。
冬季インターン時期には7社のインターンに参加し、そのうちコンサルティング業界の企業は4社でした。冬季インターンでの経験を通じて、志望業界をコンサルティング業界に絞りました。
ESを書く際は、研究内容についてはあまり重きを置かず、研究するにあたってどのような力を得たのか、どのような点に気を付けていたかといった点を書くように心がけていました。研究内容が仕事に直結しない場合でも、研究で得られた「経験」を仕事にいかに活かせるかという「再現性」についてアピールできると思います。
私の場合は、特に計画性をアピールしました。研究室は自主的に動かなければいけない環境で、大学院に進学する時点で研究テーマを決めてどのように進めていくかを計画する必要がありました。進捗が計画通りに行かないこともあるので、それをどのように改善したのか、また研究に限らず自分の計画性を体現するようなエピソードを書くなどしました。
内定先からは3月に内定を頂きました。初めての内定でしたが、第1志望だったので就職活動を終了しました。
研究と就職活動の両立
学部時代、進学せずに就職する友人が多く、進学することで周囲よりも就職が遅れることに不安がありました。そのため就活の情報は早い段階から集めていました。しかし、進学後は研究をしっかりしようと思うと、就活まで手が回らなくなってしまい、バランスをとることにとても苦労しました。
秋頃からは両立することをこころがけるようになり、できるだけ空き時間を見つけて、学校にいながら1時間程度のオンライン説明会に積極的に参加するようにしました。
秋冬のインターンシップは、平日の3~4日間のものが多く、授業と被ってしまって参加を諦めた企業が多くありました。私の場合、3月に就活を終えることができたので、選考が授業や夏の大きい学会とが被らなかったことは幸いでした。研究室の同期は、授業と選考が被ることも多くて両立が大変そうでした。
アカリクを使ったきっかけ・感想
就職活動を開始した頃は研究職を視野にいれており、Web検索で研究職の求人を扱うアカリクを見つけて登録しました。登録する際はプロフィールの研究内容をしっかりと記入することを心がけ、登録後は幅広く企業を検索して興味がある企業には気になるボタンを押していました。
冬頃には、エンタメ系の企業からスカウトを受け、個別面談を受けました。名前はよく知っている企業だったのですが、スカウトの内容を読んでみると知らない事業を展開しており、興味が湧きました。その頃は、業界をコンサルティング系に絞っていましたが、面白そうな事業内容だったこともあり、視野を広げてみようかなと面談を受けました。このように、アカリクのスカウトを通じて、名前を知っている企業であったとしても意外な発見ができるいい機会になりました。
アカリク診断を使った感想
10分程度で回答でき、所要時間が短かったので使いやすかったです。強みは「人生構築力」と「探求分析力」という診断結果でした。私が実際に就活でアピールしていた計画性と、人生構築力は一致している点が多くありました。また、探求分析力についても大学院生として研究を進めてきた経験と紐づいており、納得できました。
私は、大学院に進学したことで自分の考え方が変わったと感じる部分があります。私の強みである探求分析力は、大学院で研究を進める中で培われた力だと思います。
診断結果の画面では、アピールポイントとして具体例が5つ出ており、皆さんも自分の強みとして就活に使えるものが見つかると思います。
伸びしろは「環境適合力」という結果でした。就活で自分の弱みを聞かれた際に、あまりマイナスなことは言いづらく、どのように答えるかよく悩んでいました。環境適合力については、本当に自分でも弱みと感じている点だったのですが、弱みではなくて伸びしろとして、克服するための具体的な方法をアクション例として記載されていたので、もっと早く知っておきたかったです。伸びしろという表現も良く、面接で弱みを聞かれた際も、ネガティブに回答するのではなく伸びしろとして前向きに回答できたら良かったと思います。
就活生の皆さんへのメッセージ
情報を早めに集めるのが重要です。インターンの参加やES作成は時間がかかってしまいますが、オンライン説明会では、動画を視聴するような感覚で気軽に参加できるので、スキマ時間を有効活用できます。オンラインだからこそ、多くの説明会に参加し様々な情報を得れたのは良かったと思います。忙しい中でも、無理なくできるので、皆さんにもおすすめしたいです。
また、やりたいことを絞りすぎないことも大事だと思います。学部生の後輩の就活を見ていると、やりたいことが絞りきれないまま進めるケースが多い印象を受けます。
一方で、大学院生になると、研究テーマに関わる仕事だけに絞る人が多いです。そうなってしまうと、研究職・技術職は採用枠が少ないので、上手くいかずに苦労してしまいます。
ですから、自分の研究分野だけに閉じこもってしまわず、その枠を広げられそうな分野を考えると良いのではないでしょうか。研究内容が直接は活かせなくても、応用できそうな分野を探すなどして、視野を広げるという考えが必要なのではないかなと思います。