【大日本住友製薬株式会社(現:住友ファーマ)】研究者として戦略を立てられる社員が活躍-大切なのは何よりも研究が好きなこと

研究者として戦略を立てられる社員が活躍ーー大切なのは何よりも研究が好きなことインタビュー

2005年、大日本製薬株式会社と住友製薬株式会社が合併し、「大日本住友製薬株式会社(現:住友ファーマ)」を設立。医薬品事業を中核事業として展開。精神神経領域・がん領域・再生細胞医薬分野の3つを重点領域としている。日本のみならず海外への進出を強化しており、北米を中心に中国等のアジアへの進出も展開中。現在の海外売上比率は約65%を占め、グローバルな新薬の研究開発に全力を注ぐとともに、顧客視点に立った医薬品の情報提供活動を行っている。(インタビュー当時)

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福田さんのコミュニケーション能力と自律心の高さを評価

採用担当の板倉さんと、アカリクのサービスご利用がきっかけで入社された福田さんのお2人にお話を伺いました。

―――福田さんの第一印象と内定を出された理由を教えてください。

板倉:福田さんと初めてお会いしたのはアカリクの博士など対象の合同説明会です。彼女の研究分野は当社の重点領域とは若干異なっていたので、エントリーいただいた理由は何だろうと興味津々でした。エントリーシートを実際読んだ印象は、理路整然と書かれていてとても分かりやすく、物事の捉え方が非常に面白い方だなと感じた記憶があります。志望理由のほか大学院での研究内容も書かれており、研究に関する戦略の立て方がうまく、しっかりと考えて研究されてきた方なのだと思いました。最終面接でも、こちらが一聞いたら十返ってくるというくらい会話が弾み、コミュニケーション能力の高さを感じましたね。それに加えて、自律心が高い印象もあり、自分の部署だけではなくて他の部署と一緒に仕事をやってくれる方だと感じ、採用が決まりました。

――― 福田さんは入社して2年目ということですが、入社後の活躍はいかがですか?

板倉:入社1年目から福田さんは社内のポスター発表に参加し、同期とともにテーマを提案するなど積極的かつチャレンジ精神を持って活躍しています。このように1年目から臆することなくどんどん提案できるというのは非常に喜ばしく、採用して良かったと思います。余談ですが、発表会前にエレベーター内で同期と二人でああでもない、こうでもないと白熱した議論をしていたらしく、その話を伝え聞いて、頼もしいなと感じました。研究職全体でも女性の活躍が目立ち、分野によっては女性の割合が半分を占めることもあります。

アカリクのイベントに参加して入社を決意

―――大日本住友製薬(現:住友ファーマ)に入社するまでの就職活動の状況はいかがでしたか?

福田:もともと関西の会社を受けるつもりはありませんでした笑。東京出身で大学院の修士から静岡県に住んでいましたので、就職するならば関東圏の会社に入るつもりでした。たまたま就職活動中、東京で開かれたアカリクの博士など対象の合同説明会に参加したところ、登壇する板倉さんのスピーチを聞いて「この会社は気になるぞ!」と思ったのです。会社説明会というと、一般的に「うちの会社はこんな会社です」あるいは「お給料はこれくらいで研究ができますよ」などと、その会社自身のことをアピールするものだと考えていましたが、板倉さんのお話は「どうしたら自分に合う会社に出会えるか」といった私たち就活生に向けた応援メッセージのように感じました。

私は自身の研究分野を踏まえ、農薬や食品関連の会社をメインに就職活動していたのですが、アカリクの合同説明会を通じて製薬会社の大日本住友製薬(現:住友ファーマ)を知り、研究分野を問わず採用してくれることなども伺って「この会社はしっかりと博士の私たちの頑張りを見てくれるはず」と期待感を持ち、迷わずエントリーしたのです。アカリクのイベントに参加しなかったら、大日本住友製薬(現:住友ファーマ)には出会えなかったと本当に感謝しています。特にアカリクは理系の博士やポスドクなどに限定した説明会を開催するなど、大学院生以上の就活生にとって、チャンスの多いイベントを打ち出していると思いました。

―――入社を決めた理由を教えてください。

福田:大日本住友製薬(現:住友ファーマ)に決めた理由の一つは、面接などを通じてしっかりと研究ができる土壌があるなと感じたからです。例えば、私が学んできた研究の話や、研究への想いについて、面接官の方々が集中して聞いてくださったことがとても印象的でした。そこで、研究が非常に好きな方がたくさん集まっている会社だと感じ、私も大日本住友製薬(現:住友ファーマ)で「研究してみたい!」と思ったのです。

さらに、入社したいと思ったもう一つの理由は、大日本住友製薬(現:住友ファーマ)が重点領域としている精神神経領域への研究に興味を持ったからです。この領域では治療法が確立していない疾患も多く、その未知の領域に積極的にアプローチしている大日本住友製薬(現:住友ファーマ)のチャレンジングな精神に共感しました。また今後の製薬業界で最も求められる領域だと思いました。

自由度の高い環境で分野の違う研究にもチャレンジ

―――現在の研究内容は主に精神神経領域ということですね。これまでと領域の違う分野で戸惑いはありませんでしたか?

福田:私は大学院で卵子がどのように発生するのかという生殖領域の研究をしていました。確かに入社当時は、知識の面でも自分がやってきた研究とは違うので戸惑いの部分もありました。でも実験の際に、私の学んできた領域と同じような考え方で応用できる部分があることに気付いて、今では精神神経領域の研究も慣れてきました。この同じような考え方というのは、例えば一つの実験を行うときに結果を検証するために設定した比較対象の基準となるコントロールをいかに正しくとるかというものです。どの実験分野であっても正しいコントロールをとるのは非常に大事で、それをとった上で比較するという作業に関してはどの分野も共通していることが分かりました。

ただ、同じ考え方ではあるものの、私がやっていた実験手法がそのまま使えるわけではありません。そこでその手法を部分的に応用してみることによって、違う視点からより良い実験ができるよう努めています。現在取り組んでいる研究テーマでも、意外にも自分が大学で学んできたことが会社で活かせていると実感しています。

―――ビジネスとしての研究とアカデミアでの研究の違いについて感じていることを教えてください。

福田:そもそも会社に入って研究するようになったら、アカデミアほどは自由に研究できないのではないかと思っていました。実際、入社してみると意外とやりたい研究にチャレンジできる環境が揃っていて、自由度が高いと感じました。ただ、製薬会社では、最終的には作り上げた薬が動物に効くかどうかではなく、人に効くかどうかということを踏まえて研究を進めなければなりません。そういう意味では今までより少し視野が広くなったと感じます。普段は、培養細胞あるいは動物を用いる実験がメインであるものの、人への効果を想定しながら実験を行わなければならないので、先を見据えて実験計画を立てることが難しいと感じます。製薬会社の研究者として、自分が創ったものをいかにして人に使える薬にしていくかという戦略を立てること、さらに対象となる疾患の患者さんがどれくらいいらっしゃって、どういう点で困っているのかをしっかりと把握することが重要だと考えています。

また、アカデミアでの研究は世の中の真理の追究であって、世の中に対して知識の蓄積を作るというものです。しかし、会社で働くとなると、蓄積された知識を活かして、最終的には世の中の役に立つ商品を作らなければなりません。アカデミアで研究していたころとは全く方向性は違いますが、世の中の役に立つ薬を創っていくという点で研究にやりがいを感じています。

自分の専門にとらわれず、「やりたいこと」を優先して就活を

―――現在就職活動中の学生に向けてメッセージをお願いいたします。

福田:私のように他の分野から応募した博士出身の人が大日本住友製薬(現:住友ファーマ)では活躍しています。だからこそ、自分の専門にとらわれず「何をやってみたいのか」、「どんな会社で働きたいか」と考えて就活に励んでいただけたらと思います。大日本住友製薬(現:住友ファーマ)は学生時代に取り組んできた研究を活かしながら、新しい分野にチャレンジできる環境があります。研究好きで議論がしっかりできる方であれば、ぜひ応募を検討してみてくださいね。

―――今後の採用方法について教えてください。

板倉:2020年前半はコロナ禍の状況を踏まえ、修士の新卒採用では全てWeb上のオンライン選考を実施しました。われわれとしては対面でお会いしたいというのが希望ではありますが、今後も対面が難しい状況であればオンライン選考が中心となる可能性があります。ただ、全体の新卒採用人数は例年通りを予定しており、今の状況だからこそ、製薬会社の社会的使命として、優秀な方を積極的に採用していきたいと考えております。現在はオンライン説明会などがメインではありますが、これからもアカリクのイベントを通じていろいろな学生とお会いしたいです。

※インタビュイーのご所属先、記事内容はインタビュー当時のものになります。

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