仮面座談会 Season3 Vol.5

インタビュー

仮面座談会「就活・仕事編」の最終回となる5回目は、出席してくださった4人の院生が、就活の中で感じている不安や疑問を話し合い、お互いの知恵やノウハウを交換し合います。

会計さん(男性) 修士課程1年
知能システムさん(男性) 修士課程1年
生物・食品さん(男性) 修士課程1年
総合化学さん(女性) 修士課程1年

アカリクA(男性) 人文社会科学博士
アカリクB(女性)  生命科学系博士

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自己PRを再度考える

アカリクA:今回は、みなさんがそれぞれ就活について不安に思っていること、情報交換したいと思っていること、身近に聞く人がいなくて困っていることなどを話し合えればと思います。
お一人ずつ、聞いてみたいことがあったらおっしゃってください。

会計さん:では、私から。来週、一次面接だとお話ししましたよね。それで、自己PRをもう一度見直しているんですが、皆さんどんな風に自分をアピールしていますか?

生物・食品さん:私は1回目でもお話ししましたが、表現力の点ですね。ラジオ放送をやっていて、表現力を磨いてきましたということ。
それから趣味のダンスから得た「コミュニケーション力」ですね。人と一緒に何かに取り組んで成し遂げるのが好きだという、協働に長けているということ。
さらに、研究はもちろんです。タンパク質2種類について研究していましたからタンパク質については良く理解しているし、多種多様な実験道具を使用できます、という感じでしょうか。

知能システムさん:私がエントリーシートの自己PRによく書くのは「失敗したことを反省して成功に導くのが得意」ということです。
第4回でも話しましたが学部1年の時に数学の単位を落としてしまったんです。これではいけないと、自分の実力だけでテストの点を取る方法を編み出しました。そして、4年までの間に必要な単位すべてを取り切ったということですね。
でも「最初から単位を落とさなければ良かったのに」といわれるかも知れないので、自己PRにしていいのかどうなのか迷っています。

会計さん:だけど、苦手を克服して最終的に結果を出したんですからいいのではないでしょうか。

アカリクA:そうですね。エントリーシートでPRする場合に良いと思いますよ。面接ではもう少し踏み込んで、例えばどのようなことを編み出したかなどの具体的な話をするともっと良いですね。

総合化学さん:私は周囲から「理系は誰もが研究しているから研究を押してもダメだ」と聞いていたので、自己PRでは自分なりに人間性の部分をいうようにしています。
たとえば即断即決で「これだ!」と思ったアルバイトを始めたことがあるんですが、その話を軸にして行動力がありますというようにしたりしていますね。

会計さん:なるほど、皆さんありがとうございました。私は今まで、スキル面でのアピールを中心に考えていましたが、自分について語る部分が抜けていたことが、皆さんの話を聞いて分かりました。

就活をしていて不安になることは?

生物・食品さん:私は、就活をしてみて人生で初めて、得体の知れない試験を受けさせられているかのような心境になっています。今まではテストなら点数が良ければ上という明快さがありましたが、就活は基準が分からない。みんなそれぞれいいものを持っているのに、この人は合格、この人は不合格になるという、その選別の基準が見えない。

就活は勉強と違って、できなかったらそれで終わりにできませんよね。単位を落としたら一回リセットして、じゃあ来年がんばろうとなりますが、就職できないと「え、この後の人生どうするの?」となってしまうので、受かるまで終わりがないという不安があります。

会計さん:それも分かりますが、私は全てが数字で評価されるテストよりも基準が不明確な方が得意なんです。勉強よりもコミュニケーションで勝負できる方が動きやすいですね(笑)。私が不安なのは、私は会計とデータ解析の両方ができるけど、どちらか一方に特化してやってきた人と比べるとそれぞれの力は下かもしれないということです。いろいろできることは強みなのかもしれませんが、もしかするとどっちつかずの弱みになってしまうのかな…と。
就活でいろんな人の話を聞いていると、理系の人達は「この研究を専門にやってました!」と言えるから羨ましいと思うこともありますが、こういう弱い気持ちは見せないようにしないといけないなと考えています。

生物・食品さん:いろいろ不安は多いですよね。就活は確かに大変ですが、社会に出ること自体にはワクワクしています。会社で成果を出さなければならないということは自分の働きがそのまま会社の利益・不利益につながることでもありますよね。
院で取り組んでいる研究は、将来的にどこかで役立つかもしれないんですが、今すぐには絶対誰の役にも立たないんです。でも、会社に入ったら自分がやったことがすべて会社や社会の利益・不利益にフィードバックされていく。今の研究よりも、社会への影響も目に見えて成果として実感できるのではないか?と思うと、楽しみですよ。

すべての人脈を駆使して企業の人から話を聞こう

知能システムさん:私は、企業情報をどうやって取得すればいいのか迷っています。四季報で企業研究をしたり、合同説明会に出たりしていますが、みなさんはどうしていますか。

生物・食品さん:合同説明会はどうなんでしょうね?個人的には、企業単独の説明会の方がいいように思いますが。
説明会よりも有効だなと実感しているのは、興味を持った企業に入っている人に話を聞くことですよ。企業との相性が一番分かります。「うちの会社に入りたいなら、こういう風に話をするといい」と、アドバイスも聞き出せますよ。

会計さん:そうですね。私もいろんなつてを頼って興味のある企業の社員の話を聞いています。大学の先輩が働いている企業の場合は先輩を頼りますし、友人のつてを頼って興味のある企業の社員さんを紹介してもらって直接訪問しています。

生物・食品さん:確かに先輩を頼るのはいいと思いますね。ただ、自分の先輩にどんな人がいるかは探さないと分からないですから、私はOB名簿を見て探しています。学生課にある名簿だけではなく、サークルの名簿など見ると「こんな会社に行っている先輩がいるんだ!」という発見が結構ありました。

会計さん:私は1つ上の先輩が大手企業の財務部にいることが分かったので、連絡を取りました。その企業はグループ会社が多く、先輩を通じて「グループ会社のこういう部署の人に話を聞きたいのですが紹介してください」とちょっと無理にお願いして会わせてもらったりしていますね。

生物・食品さん:先輩以外だと、親が興味のある会社の人と知り合いということもあったりします。

会計さん:今までに出会った人は全部人脈になりますよ。研究室内だけではなく、高校の友達、学部時代の友達、サークル、親、親戚、当たってみるといろいろなつながりが見つかります。使える人脈はすべて使った方がいいです。私が企業の人から直接話を聞けたのは全部人脈のおかげです。私の実感としては、会社の実情を知るためには、そこで働いている社員さんと会うのが一番ですね。

企業研究はどんな方法が有効か

総合化学さん:やはり人と会って話を聞くのがいいのでしょうね。皆さんは人と会う以外に企業研究はどうしていますか?私は業界研究はそろそろいいかなと思っていますが、企業研究の方法はまだ模索していて、何かいい方法があったら知りたいです。

アカリクA:総合化学さん:は化学メーカーで特に建材を扱っている企業と、CRO業界(医薬品開発支援会社)にも興味があるということですよね?

総合化学さん:はい。特にCROは専門分野ではないため、化学系の学部では説明会も開かれず、どんな企業があるのか、探し方が分かりません。

知能システムさん:アカリクを使えばいいのでは?(笑)

アカリクA:ありがとうございます(笑)、化学系のメーカーだとBtoBの企業も多いですね。BtoBの企業はHPもないこともあるので、探し方が分からないかもしれませんが、そういうメーカーを調べるときに役立つものの一つとして挙げられるのが経済産業省の「グローバルニッチトップ100選」です。
名前を聞いたことがない企業でも、トップの技術力を持っている企業の情報がありますので、ここで社名を見て企業を調べるという方法がありますね。

総合化学さん:私は日本試薬協会など、薬学系の業界団体のサイトから企業名をリサーチして、各社のHPを見に行ったりしています。これでは深い企業研究にならないかな?と思っていたんですが、どうでしょうか。

アカリクA:いや、とてもいいと思いますよ。まず、企業を知らなければどうしようもないですから。業界団体のサイトもいいですし、後は大手メーカーのサイトの「提携先・取引先」をチェックするのも有効です。BtoBの企業はそういうところに名前が出ています。それに、大手と取引関係があるという事実も分かりますしね。

アカリクB:今日こうしてご縁ができたので、私たち2人でもいいですが、当社のコンサルタントに相談していただくのも良いですね。アカリクを始め、様々な情報を、うまく利用してみてくださいね。

いかがでしたでしょうか。自己PRや業界研究、大学院の経験の活用、人脈の使い方など、就活中や就活前の院生の皆さんのお役に立てる情報の多い座談会になったのではないでしょうか。アカリクは大学院生の皆さんの就職活動を応援しています!

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