大学院出身社員インタビュー【法務省】

インタビュー
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大学院時代の研究内容を教えてください

大学院では、主に虐待を研究テーマに取り組んでいました。虐待を受けた子どもは、自信の欠如、感情をコントロールする力の不足、不注意や多動の問題、力関係で対人関係を捉える傾向など、様々な心理特性を有していることが指摘されています。これら心理特性を、子どもが呈する行動面の特徴から把握できるようにするためのチェックリストの作成や、どのような虐待を受けた場合に、特にどのような傾向が顕著なのかを明らかにする研究などを、大学院の研究グループで行っていました。
また、修士論文では、虐待を行う保護者の心理特性について、自身も被虐待経験のある場合とそうでない場合の特徴の違いや、自身の被虐待経験についての捉え方が現在に及ぼす影響等について研究しました。

現在の仕事に就いてから、少年鑑別所で数多くの非行少年と面接を行いましたが、非行少年の中には、被虐待的な環境で育ってきた者が少なくありません。非行少年の有する心理特性と、被虐待児の有する心理特性に重なる部分が大きいことを感じることも多く、彼らを理解する上で、大学院で学んだ知識が大いに役立っています。

就職活動はどのようにされたかお教えください

心理の専門性を活かし、人と関わる仕事がしたいという思いから、法務省の心理技官(国家公務員I種採用試験「人間科学I」区分、現在の総合職試験「人間科学」区分)や家庭裁判所調査官になりたいと考え、就職志望先を心理系の公務員に絞って、M1の秋頃から勉強を始めました。
今振り返ると、試験の過去問題集を解くなど、試験に合格するための知識を身に付けることももちろん重要でしたが、養護施設の被虐待児を対象としたキャンプにボランティアで参加したり、定時制高校のハートケアサポーターのアルバイトを修士の2年間続けたりするなど、大学院生の間に臨床経験を積んでいたことも良かったなと思います。採用面接で、そのあたりの経験から学んだことを尋ねられることも多かったですし、今の仕事にも生きているなと感じます。

また、大学院の先輩で、心理系の公務員に就職した人が多くいましたので、先輩方に色々とお話を伺う中で、就職後のイメージが膨らんでモチベーションを高めることもできたことも良かったと思います。私が学生の頃はあまりありませんでしたが、今は、少年鑑別所や少年院でインターンシップを実施していたり、学生の施設参観や説明会を行っていたりするなど、法務省側の広報も盛んになっていますので、そうしたイベントにアンテナを張って、積極的に参加してみることも手かもしれません。

現在はどのような業務を行っていますか?

今年の4月から、現在の本省勤務に異動になり、主に少年鑑別所に関する行政的な仕事をしています。例えば、少年鑑別所で使用する心理検査やアセスメントツールの開発・改訂や、少年院における教育プログラムの効果検証業務、保護局や家庭裁判所など関係機関との連絡・調整、国会対応のほか、心理技官の採用や研修にも携わるなど、幅広い業務を行っています。

現在の部署に異動してくる前は、少年鑑別所で心理技官として鑑別業務を行っていました。鑑別業務とは、審判を受ける前の非行少年に対して、その少年はどんな少年で、なぜ非行に及んでしまったのか、今後どのような働き掛けをすれば非行をせずに済むのかといったことを明らかにする仕事です。面接や心理検査、行動観察等を通じて、少年と真正面から向き合い、理解しようとする鑑別の仕事は、非常に奥深くやりがいのあるものです。少年鑑別所にいる約1か月という短期間の間で驚くほど成長する少年の姿を見たり、不遇で過酷な環境の中、彼らなりに懸命に生きてきた少年の人生に触れたりする中で、自分自身が考えさせられ、成長することも多かったように思います。

また、3年間、人事院に出向する機会もあり、そこでは主に、公務員試験の心理学の問題を作成する仕事に携わっていました。大学の先生方に御協力いただきながら、何度も検討を重ねて試験問題を作成していく作業は面白く、その中で、自分の専門である臨床心理学以外の心理学の分野についても理解を深められたことは、視野を広げる上で有意義だったと感じています。

業務のやりがいや、大変なことをお教えください

法務省矯正局に総合職(心理)として採用されると、現場勤務はもちろん、行政的な仕事や研究職など、幅広い業務にチャレンジできること、そして、どの職務であっても、心理の専門性を活かすことができることが、大きな魅力だと思います。もちろん、新しい仕事や人間関係になじむことの大変さはありますが、それ以上に、たくさんの人と出会い、視野を広げられること、それぞれの職場で学んだことを次の職場で生かせることなど、得るものの方が大きいように思います。

現在の仕事で言えば、全国の少年鑑別所を管轄し、施策立案など大きな方向性を示していくポジションになりますが、そこでは、実際に少年鑑別所の現場で勤務した体験が欠かせません。現場で働いていたときに感じた問題点や課題を少しでも解消し、現場が働きやすい体制作りができればと考えて勤務しています。「こういうガイドラインを作ってほしい。」など、現場からの要望に応じて仕事をするときは、特にやりがいを感じます。

また、「矯正は人で成り立っている」と言われますが、これまで勤務してきたどの職場も、本当に温かく魅力的な人達が多く、仕事で困ったときにアドバイスや励ましをもらったり、さりげなく気遣っていただいたりすることが多くありました。心理学が専門だけに、女性職員の割合も高く、ワークライフバランスや人生設計などについて女性の先輩に相談に乗ってもらうこともでき、そういう意味でも恵まれているなと感じます。

大学院生へのメッセージをお願いします

就職活動、お疲れ様です。きっと、悩んだり不安に思うことばかりだと思いますが、今のうちに大いに悩むことが大切だと思います。自分が本当にしたいことは何か、それにマッチする仕事は何なのか、悩んで出した末の結論であれば、実際に就職してから多少つらいことがあっても、何とか乗り越えられるように思います。

また、学生の間にたくさんの経験をして、人とのつながりを築き、心を柔らかくしておくことも大切です。現在の職場で職員の採用に関わることがありますが、やはり、「一緒に働きたいな」と思えるような「人としての魅力」や、今後の伸び代を感じられる意欲や素直さを持っている人が最終的に採用に至っているように思います。そうした「人間力」は、日々の豊かな体験の中で自然と培われ、採用面接の中にも自然とにじみ出てくるものなのだと思います。焦らず、仲間と励まし合いながらしなやかに就職活動を乗り切ってくださいね。

そして、非行や犯罪に興味のある方、人と深く関わる仕事に就きたいと考えている方、心理の専門性を活かしたいと考えている方。ぜひ一度、法務省矯正局の心理技官の仕事に興味を持っていただければうれしいです。意欲や熱意のある方と、一緒に仕事ができることを楽しみにしています!

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