修論や卒論の謝辞には何を書けばいい?基本的な書き方や例文を紹介

アカリクコラム
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卒業論文や修士論文、博士論文などの学位論文では、最後に「謝辞」を入れて、指導教官などお世話になった人たちへの感謝を述べることが一般的です。

特に大学院生は、修士課程であれば2年間、博士課程であれば3年以上の研究の集大成として、学部生の頃よりも丁寧で簡潔な、より完成度の高い謝辞を書けるように、本記事を通して改めて謝辞の書き方や例文を確認してみましょう。

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謝辞とは

謝辞とは、論文執筆にあたって協力してくれた人たちへの感謝を簡潔に述べるものです。

詳しくは次の章で述べますが、学位論文を完成させるには、研究のアイデアをくださった方や研究を進める際にアドバイスをくださった方、論文を添削してくださった方など、思い返せば多方面から協力をしてもらっていたはずです。

謝辞はそうした方へ改めて感謝を伝える機会であると同時に、文字に残すことで、後に論文を読む人にも、誰が論文執筆に協力していたのかが伝わる機会でもあります。

さらに、奨学金や研究費、資料の提供などで企業や組織のお世話になった場合、謝辞がその証明になる、という実務的な側面もあります。

謝辞の基本的な書き方

ここからは、謝辞の文字数はどれくらいか、誰に対して感謝するのか、どのページに載せるのか、など謝辞の基本的な書き方を見ていきましょう。

文字数はどれくらいか・どこに記載するのか

謝辞の文字数は基本的に決まりはありません。

しかし、あまりに長すぎる謝辞はかえって読みにくいため、分量としては1ページから、長くても1ページ半に収まるように書きましょう。

謝辞を記載する場所は、結論より後ろに、参考文献や付録の前後に載せるのが一般的です。

大学院や大学によって異なるので、先輩の論文などで確認してみましょう。

誰に対して感謝を述べるのか

まず、主指導教官へのお礼を必ず述べます。

その際、論文執筆以外にも、研究の着想や実験・調査など様々な場面でお世話になったことへの感謝を伝えましょう。

その後は、原則として地位が上位の人から順にお礼を書いていきます。

副教官や中間・最終審査の担当教員には、助言や指導をしてくれたことに対して、また共同研究者や同じ研究室のメンバーなどには、助言や指導などに対して、感謝を述べるといいでしょう。

また、同じ立場で複数の人に謝辞する場合は、組織の遠い人から書いていきます。

例えば、同じ「先生」という立場の複数の人から助言をもらった場合、他大学であったり他専攻の先生の名前を先に書き、後から同じ大学であったり同専攻の先生の名前を書きます。

加えて、心理学や社会学のような人を対象とする研究の場合は、実験参加者や調査協力者にも協力してくれたことへのお礼を述べると良いでしょう。

さらに、奨学金や研究費など研究の助成金を出してくれた団体や、研究に協力してくれた企業がある場合も、きちんと言及して支援への感謝の意を伝えましょう。特に奨学金や研究費などは、謝辞への記載を義務付けられている場合があるので、必ず確認しておきましょう。

参考:okada-lab「「謝辞」の書き方|科学技術論文の書き方
参考:ロンカツ「【卒論】謝辞が3分で出来上がる書き方【例文・テンプレ提供】

謝辞の基本的な表現

ここからは、実際に謝辞を書くために、個人名の書き方や感謝の表現など、すべての例文に共通する基本的な表現について見ていきましょう。

個人名の書き方

謝辞では、お世話になった個々人に感謝を述べていきますが、その際に失礼がないように、個人名の書き方についてのルールや注意点を確認しましょう。

まず、基本的に謝辞では「様」ではなく「氏」が用いられます。

もし相手に所属や肩書きがある場合は、それらを併記します。

その際には、所属名や肩書を再確認し、間違いのないように注意しましょう。

例えば、X大学Y学部Z学科のA教授の場合は、「X大学Y学部Z学科 A教授」となります。

A先生が教授ではなくて准教授の場合は、「A准教授」となります。

指導教員をはじめとする大学の先生たちは、必ずしも全員が教授であるとは限りません。

また、所属が大学院ではなく大学の学部である場合や、その逆もあり得ます。

株式会社xのy部に所属する研究員Bさんの場合は、「株式会社x・y部研究員B氏」となります。

B氏が博士号取得者であった場合は、肩書を反映して「B博士」にしましょう。

企業や研究所などは、あまり馴染みのない組織名や所属名が多く、名称を間違う可能性が高くなります。

もし間違えてしまうと、失礼に当たるばかりか、二度と協力を得られなくなる場合もあります。

特に外部の先生や共同研究先に関しては、間違えて失礼にならないように、研究室のホームページや、いただいた名刺、ホームページなどの情報を再確認して、慎重に書きましょう。

参考:okada-lab「「謝辞」の書き方|科学技術論文の書き方

感謝を伝える表現

謝辞は感謝を伝える場であるため、感謝の表現をいくつか持っていないと、同じ言葉の繰り返しになってしまいます。

より完成度の高い謝辞を書くために、感謝を伝える語彙をいくつか持っておくとよいでしょう。

謝辞でよく使われる表現には、以下のものがあります

  • 感謝する
  • 深謝(しんしゃ)する
  • 感謝の意を表する
  • 深謝の意を表する
  • 誠意を表する

深謝というのは、感謝や謝罪の気持ちをより深めた言葉です。「とても」などの副詞が必要ないくらい深い気持ちが伝わる言葉なので、謝辞では指導教員などに用いられることがあります。

また、学部生の卒業論文などで、上記の言葉だと少し堅苦しい場合は、もう少し易しい言葉を用いてもよいでしょう。

例えば、以下のような表現があります。

  • ありがとうございました
  • お礼申し上げる

このように、感謝の言葉は多様にあります。

色々な感謝の表現を用いて、学位論文の謝辞を書いてみましょう。

参考:Oggi.jp「『深謝』の意味や使い方とは? 陳謝との違い・類語・英語表現もご紹介

参考:okada-lab「「謝辞」の書き方|科学技術論文の書き方

謝辞の具体例

最後に、実際にテンプレートとしても使える、謝辞の例文についていくつか紹介していきます。

ここでは、1段落にまとめた場合の謝辞、それぞれに対して1行ずつ書いた謝辞、堅苦しさを避けた表現を用いた謝辞の3つの例を挙げます。

例文1:1段落にまとめた例

本研究の遂行にあたり、指導教官として終始多大なご指導を賜った、X大学Y学部Z学科教授 A先生に深謝致します。同学科教授 B先生、並びに同学科准教授 C先生には、本論文の作成にあたり、副査として適切なご助言を賜りました。ここに深謝の意を表します。多数の資料を提供頂いた株式会社x・y部研究員B氏に感謝いたします。最後に、a研究室の皆様には、本研究の遂行にあたり多大なご助言、ご協力頂きました。ここに感謝の意を表します。

例文2:個々に改行した例

本論文の作成にあたり、多くの方々にご指導ご鞭撻を賜りました。

指導教官のX大学Y学部Z学科 A教授には終始適切なご指導を賜りました。ここに深謝の意を表します。

同学科教授 B先生、並びに同学科准教授 C先生には、本論文の作成にあたり、副査として適切なご助言を賜りました。感謝申し上げます。

株式会社x・y部研究員B氏には、多くのデータを提供頂きました。厚く御礼申し上げます。

本研究の遂行にあたり、快く実験に参加頂いた皆様に、感謝いたします。

最後に、a研究室の皆様には、本研究の遂行にあたり多大なご助言、ご協力頂きました。ここに誠意の意を表します。

例文3:堅苦しさを避けた表現を用いた例

本研究を進めるにあたり、X大学Y学部Z学科 A教授には、指導教員として終始熱心なご指導を頂きました。心から感謝いたします。また、終始温かいご助言を頂いた同学科B助手、C助手にも大変お世話になりました。お礼申し上げます。

最後に、a研究室の皆様には、本論文の執筆にあたり多くのご助言、激励を頂きました。本当にありがとうございました。

謝辞は必要?必要ではない?

謝辞は、必要だと決まっているわけではないし、無いと学位論文が通らないということはありません。いくら長い謝辞を書いても、評価につながることもありません。

しかし、必要でないとは言えません。

「謝辞とは」の章でも述べたように、お世話になった指導教員達への礼儀として、謝辞があるに越したことはありません。

さらに、奨学金や研究費、資料の提供などを特定の企業や団体から受けた場合は、その証明にもなることから必ず書きましょう。

まとめ

学位論文の執筆をしていると、本文に手一杯で謝辞まで完成度を高める余裕があまりないかもしれません。

しかし、普段なかなか伝えることのできなかった感謝の気持ちを形として残すためにも、簡潔で丁寧な謝辞が書けるに越したことはありません。

本記事が、謝辞を書く際の手助けになることを願っております。

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