内定者インタビュー
扉を開けて外に出よう
IT企業 内定
研究分野 経済学系
博士課程
Sさん
なぜ研究者ではなく、就職をしようと思ったのか?
就職活動を始めたのは、友人から某シンクタンクの中途採用の応募に誘われたのがきっかけです。
そのころ、私にはこのままでは知的生産者としての自分は自己満足に終始するのではないか、という悩みがあって、その一方で人とのかかわりの中で自分が生み出す価値を確認できる仕事に携わってみたい、という考えがあったんです。
就職活動期間は?
咋年4月から今年5月初旬までの1年1ヶ月です。
就職活動に際し、同期や先生に相談したか?
周囲の友人には話しましたが、事前に相談はしませんでした。
指導教官に先立って、「就職活動をしようと思います」と報告した程度です。
何を使って就職活動をしたか?
まずインターネットで、あらゆる就職サイトに手当たり次第に登録しました。
そしてその情報をもとに合同・個別の企業説明会をはしごして、人事担当者の方に直接お話を伺いに行きました。自分の状況(年齢、在学年数など)を説明して応募が可能かどうか伺うと、ほとんどの場合親切に対応していただけました。
人に直接会って話を聞くことは、非常に重要だと思いますね。
どの業界を志望したか?
最初はシンクタンク業界を志望しました。
しかし自己のモチベーションの所在がはっきりするにしたがって、むしろ志望業界は芋づる式に広がりました。志望したのは商社、コンサル、メーカー、リースなどです。
試験や面接で一番出題が多かったものは?
多かったというか、試験でいつも「あちゃー」と思ったのは、暗号問題の類でした。
慣れだけでは私は対応できなかったです。訓練しないとできないのかな。面接では、いつもではなかったですが、年齢に関してはやはり聞かれました。自身の年齢が高いとき仕事上でどんな問題が生じると考えるか、それにどう対応するつもりなのか、自分の認識を伝えられる準備しておくべきだと思います。
就職活動全体を通して、よかった・うれしかったこと、いやだった・きつかったことなど
よかったなと思えるのは、世の経済活動に携わる人たちの、1人ひとりの人柄に触れられたことですね。また普段では行けないような場所に足を運べたことも楽しかったです。
きつかったのは、予定が目一杯でとにかく時間がなかったことと精神的な意味で孤独になりやすかったことです。
とりわけ面接では?
面接では、想像以上に自分を肯定的に受け止めてくれる企業が多かったことにほっとしました
つらかったのは、面接の早い段階では好意的だったのが、選考が進むにしたがって急に評価が厳しくなることがかなりあって、これは頭で解っていてもけっこう堪えました。
就職活動をしている、または就職を考えている大学院生へのメッセージ
まず、扉を開けて外に出てみることだと思います。
就活を始めるにあたって、なるべくたくさんの人に直接会って、話を聞いてみることをおすすめします。そこで、自分の中の決め付けを解消して、「いかに自分が世の中に対して無知であるか」という認識を持つ必要があると思います。
次に、自分がその企業にいかに貢献できるかについて説得力を持ってアピールするために、自己のセールスポイントを把握しておく必要があります。また就活はマッチングの問題なので、ある企業で不採用でも、能力がないと一意に思い込まないほうがよいです。就活に運はつきものですが、運の良し悪しを克服するのは数です。納得できる企業に出会うために、汗をかいて数をこなすことが大切かと思います。あとは、就活を面白がって、ハイテンションでいることですね。
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