今回は、大学院で機能性物質を生産する環境微生物の研究に取り組み、資源循環事業を手がける企業から内々定を獲得されたCYさんにお話を伺いました。
当初は専攻との関連から医薬品業界を志望していたものの、アカリクのアドバイザーとの対話を通じて視野を広げ、「何にやりがいを感じるか」という軸で企業を探していったCYさん。
合計11社にエントリーし、第一志望群の企業3社から内々定を獲得するまでの軌跡をたっぷり語っていただきました。
―――大学院のご所属と、専門分野・研究テーマについて教えてください
国立大学大学院の工学専攻物質生物系の修士課程に在籍しています。研究テーマは、機能性物質を生産する環境微生物の探索手法開発と応用です。
機能性物質の中でも、抗老化効果(若返り効果)が報告され近年関心度が高まっているビタミンB3関連の有用成分に注目しています。
従来の生産法にはコストや安全性の面で課題が残っていたため、天然微生物による新たな生産法を確立することで、人々の健康維持ひいては長寿に寄与したいと考え、この研究に取り組んでいます。
「やりがい」を軸にした企業探しで医薬品業界から食品業界へ
―――就職活動はいつ頃開始し、どのように進めましたか?
修士1年の5月に学内で開催された合同企業研究会に参加したことをきっかけに、業界研究を始めました。しかしながら夏季は研究活動が多忙だったため、本格的に就職活動を開始したのは10月でした。
当初は専攻との関連から、医薬品業界を中心に企業研究を進めていました。その後、自身の研究テーマである機能性食品や健康への関心から、12月頃には食品業界を志望するようになりました。元来ものづくりや試作・改善を繰り返す過程が好きだったことから、職種は研究開発職を中心に応募していました。
一方で、「自身の専攻を活かせる職種」や「持続可能な社会の構築に直接貢献できる仕事」への興味も持ち続けていました。
そこでアカリクのアドバイザーさんに相談したところ、自分では見つけられなかった企業を多数紹介していただき、視野が大きく広がりました。
12月から1月にかけて選考を受ける企業を絞り込み、アカリクのアドバイザーさん紹介の企業と自身で応募した企業の両方を並行して受験しました。1月から3月はES作成や面接対策に注力し、企業ごとに志望動機を練り直しながら選考を進めた結果、4月には第一志望群の企業3社から内々定をいただくことができました。
自分の専攻や研究内容だけで業界を絞り込まず、「何にやりがいを感じるか」という軸で企業を探したことが、良い結果につながったと感じています。
徹底した企業研究が生んだ自信
―――就職活動を通して、大変だったことや悩んだことを教えてください
自分が本当に何をしたいのかを整理することが、最も大変でした。
趣味との関連や専攻との一致、OB・OGの多さなどは企業選びの理由になりますが、それだけでは自分が仕事を通して実現したいことを十分に説明できないと感じていました。
アドバイザーさんとの面談を通して、自身の価値観や就職活動の軸を整理できたことが大きかったです。
高専時代からSDGsに関する活動を続けてきたこともあり、その想いを活かせる企業と出会わせていただけたことに、深く感謝しています。
―――印象に残っているエピソードを教えてください
とある企業の最終面接前、案内してくださった人事の方から「緊張していますか」と聞かれた際、自分が全く緊張していないことに気づいたのが印象に残っています。
もちろん、それまでに多くの面接を経験したことも理由の一つですが、振り返ると最も大きかったのは企業研究を徹底して行ったことでした。
ホームページやパンフレット、インターンシップ、説明会、面接で得た情報を整理する中で、「この企業で何をしたいのか」「この企業のどこに魅力を感じているのか」が自分の中で明確になっていました。そのため面接ではその場で言葉を取り繕うこともなく、自分の考えを率直に伝えることができました。
この経験から、企業理解と自己理解を深める過程そのものが、面接対策になることを実感しました。
SDGsへの想いが叶う資源循環事業への入社
―――最終的に何社エントリーし、どのような結果になりましたか?
合計11社にエントリーして7社の面接に進み、残りの4社は1次面接や書類選考の段階でお見送りとなりました。
また、第一志望群の企業から内々定をいただいた時点で、4社は選考を辞退しました。
インターンシップは夏と冬に2社ずつ、計4社に参加しました。
―――入社を決めた企業はどのような企業ですか?また、そこに決めた「一番の理由」は何ですか?
入社を決めたのは、貴金属リサイクルをはじめとする資源循環事業を主体とし、事業そのものが環境問題の解決に直結する企業です。高専生の頃からSDGsに関する活動に取り組んできた私にとって非常に魅力的であり、精製手法の研究開発職として専門性を活かしながら社会課題の解決に携われる点にも惹かれました。
最終的に入社の決め手となったのは、社員一人ひとりの働き方を大切にする姿勢です。先進的な休日制度を導入しており、社員が長期的に成長しながら働ける環境が整っていると感じました。
また、内々定者見学では社員の方々の健康的で大らかな人柄が印象に残り、この会社であれば安心して挑戦を続けられると考えました。
―――これから就活をする後輩へ、一言アドバイスやメッセージをお願いします
月並みですが、説明会や面接など、どのイベントも楽しむ気持ちで参加すると気が楽になると思います。
就職活動は、一生の中でも珍しいほど短期間で多くの企業や人と出会い、話せる機会です。選考では「評価される場」と考えがちですが、「自分も企業を知る場」と捉えることで肩の力を抜いて臨めると思います。
特に対面面接は、その会社の雰囲気や働く人の様子が自分に合っているかを確認する良い機会です。
結果を気にしすぎず、多くの出会いを楽しんでください。







