保育所の利用申し込みの際、特殊な状況ゆえに追加の書類が必要になることがあります。書類には機関や責任者の押印を受けることが重要なので、まずは所属先に相談です。各大学の男女共同参画センター、ダイバーシティ推進室等が対応をしてくれる場合もあります。
自治体が様式を指定していることが一般的ですが、任意提出の場合や、自治体の指定様式ではポスドク特有の勤務実態を証明できない場合、書式から作成する必要が生じることもあります。他の自治体のフォーマットを検索してみるのも手ですが、所属の学生や研究者のために、フォーマットや実態を説明するための文章を用意している大学や研究機関がありますので、ここにまとめてご紹介いたします。
適宜自身の状況に合わせて書き換えることで、対象者以外も使うことはできそうですが、あくまでも各研究機関の所属者のために作成されたもので、一般に向けて配布されているものではないことを理解したうえで参考にしてみてください。
日本学術振興会「特別研究員制度をご存じない方へ」
https://www.jsps.go.jp/j-pd/data/tei_yoshiki/h30/10C.pdf
制度の概要がA4一枚にまとめられている。研究奨励費が税制上は給与所得とみなされる旨の説明があるため、行政提出書類として重要。
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東京大学「大学院学生の保育園・学童保育への提出書類について」
http://www.p.u-tokyo.ac.jp/~edudaiga/sonota/hoiku/hoiku-top.htm
任意の様式で「就学状況のわかる書類」の提出を求められる場合に使えるよう、在学生用に複数のフォーマットを公開している。また、「大学院学生の保育園利用に関するご理解のお願い」という大学院生の立場での保育の必要性が説明された書類も用意され、見本が公開されている。上述の学振の制度概要と合わせ、ポスドクの立場を説明する文章を自身で書く場合、また所属部局長に一筆もらう際の参考に。
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慶應義塾大学 塾生サイト「就学状況申告書」
https://www.students.keio.ac.jp/sn/gsmed/procedure/master/enrolled-declaration.html
医学生のための研究の場所、時間の証明用書類。
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名古屋大学 男女共同参画センター「認可保育所申込に関わる就学・勤務状況申告書」
http://www.kyodo-sankaku.provost.nagoya-u.ac.jp/work_balance/kinmu/
就学・勤務状況を指導教員が証明するための書類。
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東京外国語大学 人事労務課「専門業務型裁量労働制適用者の勤務管理用勤務状況報告書」
http://www.tufs.ac.jp/common/is/soumu/jinji/kimmuhoukoku.html
保活用書類ではないが、時間と内容のほか、「学内」「出張」等勤務場所についても詳細に書き込むことができるフォーマット。
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[文責・子育てポスドクさん]
<筆者について>
人文科学系のポスドク。大学院博士課程を単位取得満期退学後、任期付きポストと非常勤講師を兼任しつつ研究を続ける。 精神的不健康傾向の会社員のパートナーと、特撮大好きな幼稚園年長の娘、頑なに音声言語を話そうとせずにこの頃ハンドサインの語彙を増やしている一歳半の息子との4人暮らし。
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