「違う業界に興味があるけど、研究職から転職できるの?」
「会社を辞めて転職したいけど、研究職だと雇ってもらえなさそう」
と不安に思っている方もいるのではないでしょうか。
たしかに研究職からの転職は難しいイメージがあります。しかしながら、研究職の方が転職し、次のキャリアにステップアップしているケースも少なくありません。
そこで今回は、転職を視野に入れている研究職の方向けに、
・研究職で転職したいと思うタイミング
・研究職を募集しているところ
・研究職への転職が難しい理由
・研究職の2つの職種
・研究職から転職で入社できる未経験の職種
について紹介します。
研究職で転職したいと思うタイミング
研究職で転職したいと思うタイミング
研究職で働いている人が転職したいと思うのは理由があります。
具体的には、下記のようなことが挙げられます。
・自分に合わない
・職場環境が悪い
・給与が見合わない
研究職自体が自分に合わないのが転職理由の1つです。研究職は年単位で1つのテーマに取り組む必要がある仕事。
研究には明確な答えがなく、自分の思うような成果を得るためには粘り強さと探求心が必要です。この2つの能力がない、あるいはモチベーションが下がって徐々になくなってしまった場合転職を考えたくなります。
職場環境が悪い
職場環境が悪いため、転職を考える人もいます。
とくに、下記のような3つが主な理由です。
・人間関係が悪い
・危険な作業がある
・残業時間が多い
研究職の場合、人事移動が少ないため、苦手な人がいても毎日一緒に仕事をしなければならないので人間関係がうまくいかないとストレスになります。
危険な作業に関しては化学薬品など、使い方を間違えたら人体に悪影響の出る作業を行うことがあるため、つらい思いをする人も少なくありません。
また、残業時間が多くて仕事がプライベートの時間が取れないため、転職したくなる人もいます。
給与が見合わない
作業量の割に給料が安いと転職を考えやすいです。研究職の平均年収は500万円前後と言われていますが、会社によっては30代で年収1000万を超える会社もあります。そのため、年収がよりいい会社に転職したいという方も多いことでしょう。
研究職を募集しているところ
次の職種も研究職のがいいという方は、主に3つの転職先があるので紹介します。
民間企業の研究部署
民間企業の研究部署で中途採用の募集があります。大手メーカーやバイオベンチャーなどの研究職でよく見られます。主に利益追求のための研究が行われることが多く、会社のために期限内に成果を出さなければなりません。
大学の研究室
大学の研究室でも中途採用の募集があります。理系だけでなく文系の研究室も募集されています。民間企業と違い、遠い将来必要になるだろう技術の基盤になる研究を行っているところが多いです。
国や公的機関の研究所
国や公的機関の研究所にも中途採用の募集があります。大学の研究と同じく技術の基盤となる研究をメインで行っています。理系の研究機関ばかりのイメージですが、人間文化研究機構など文系の研究機関もありますよ。
研究職の2つの職種
研究職には基礎研究と応用研究の2種類があり、研究内容が違うので、自分がどちらの研究をしたいか把握しておきましょう。
基礎研究
基礎研究は、将来役立つような新しい基盤となる研究。決して直接利益になるわけではありませんが、次世代の産業発展のために必要な役割を持っています。
民間企業でも行われていますが、大学や研究機関の方が基礎研究を行っていることが多いです。
応用研究
応用研究は、基礎研究の成果を活かして、利益につながる技術や製品ができるかを試みる研究です。主に民間企業が行っており、応用研究で得られた成果が研究開発職の人たちによって製品化されます。
研究職の転職が難しい理由
研究職の人が異業種の研究職への転職が難しいと言わる理由として、
・採用自体が少なく狭き門
・期間雇用などあり安定が難しい
という点があります。
採用自体が少なく狭き門
研究職は求人の募集が少なく、自分が研究したい分野の仕事が見つからない可能性もあります。
研究職は一般的に退職率が低いという理由から、募集している会社が少ないのでしょう。また、人気職種でもあり、希望している人が多いため競争率が激しいです。基礎研究、応用研究だけでなく、研究開発も難しいでしょう。
期間雇用などあり安定が難しい
求人の中には期間雇用での募集があるため、安定を望んでいる人には転職が難しいでしょう。期間の更新や無期限雇用契約に切り替わる場合もありますが、確実ではないので年収は不安定な状態になります。
研究職から転職で未経験の職種は難しい?
研究職から未経験のジャンルに挑戦する人も少なくありません。第二新卒の人であれば幅広い職種につけますが、3年以上働いている人たちの転職先がどうなっているのか具体的に見ていきましょう。
研究職からの転職例
コンサルティングファーム…企業が抱えている問題を解決するために事業戦略を考える仕事
VC(ベンチャーキャピタル)…未上場のバイオベンチャーなど将来有望な企業に出資する投資会社
品質管理…生産した製品の品質が問題ないことを検査し、保証する仕事
などが転職先の候補になっているようです。
他にもバイオ系、製薬系など異業種の研究開発職や、AI開発などのエンジニア職、営業などの文系職へ転職する人もいます。
研究職から転職する理由
研究職から未経験の職種に転職理由として、「スキルや経験を活かして新しいことに挑戦したい」が挙げられます。研究職で得た経験や知識をビジネスに活かしたり、幅広い分野で役立ちたいという気持ちで転職をするようです。
「やりたいこと」と「できること」を見極めて転職活動をしよう
「やりたいこと」と「できること」を見極めて転職活動をしよう
研究職からの異業種への転職は難しいところはありますが、決してできないわけではありません。自分のやりたいこととできることを把握して挑めば内定がもらえるでしょう。
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