内定者インタビュー[機械系/修士課程からメーカー 研究開発職へ]

インタビュー

内定者インタビュー

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就職活動も大事ですが、まずは「研究活動」を1番に!!

メーカー 研究開発職 内定

研究分野 機械系

修士課程

Hさん

就職活動を始めたのはいつからですか?

2012年10月上旬からです。

私は2012年6月から2013年の5月中旬くらいまで、米国の大学に1年間交換留学生として留学していました。このようなプログラムの参加者にとって就職活動をどうするか、つまり留学中に並行して行うか、帰国後に開始するか、悩ましいところです。私の場合は、2012年の秋に米国で開催されたキャリアフォーラムに参加しました。その年の夏頃から企業研究などスタートさせるつもりでしたが、交換留学生としての大学生活が思った以上に忙しく、10月までまともに出来ていませんでした。10月から寝る時間を削って、大学での勉学や課外活動などと並行し、企業研究などのキャリアフォーラムの準備を進めました。

どのような軸で企業を見ていましたか?

なるべく自分の研究テーマに強く関連する機械工学系の企業を中心に研究しました。

私の場合、上記のようなキャリアフォーラムに参加してセミナーや筆記試験、面接など受けました。そのキャリアフォーラムの参加資格は日英バイリンガルもしくはアメリカの大学に留学生として在籍していることです。したがって、留学をしているという経験はアドバンテージではなく必須条件です(周りの学生みんなが留学生ですので)。そこでやはり面接で留学以外のことをアピールするとなると、修士1年のときに取得したEIT(Fundamentals of Engineering, FE試験に合格)の資格や講演会での研究成果発表での優秀講演賞受賞などの点を強調しつつ、かつ志望理由としてやりたいことが研究テーマと大なり小なり関連していたほうがやりやすかったからです。

就職活動と研究の両立はどのようにされましたか?

交換留学をしていた時期ですので、自身の研究に関しては指導教員とメールで少しやりとりをしたり、論文を読んだりする程度でした。

むしろ留学先の大学での課題量が日本の大学に比べ多く、就活を行っていた10月上旬からキャリアフォーラム開催の末までは、大学の課題と就活を両立していました。加えて様々な課外活動にも参加していました。貴重な1年間を無駄にしないためにも、できることはなんでもやろうという気持ちで、それを達成するためには睡眠時間を削るくらいしか選択肢はありませんでした。

就職活動の中で、一番努力したことはどんなことがありましたか?

受ける企業の量を可能な限り増やしたことです。

一般的な就職活動において、同時に多くの企業を受けることは必ずしもいいことばかりあるとは思えません。しかし私は、帰国後に就活をしたくなかったので、このキャリアフォーラムが最後のチャンスぐらいの気持ちで時間が許す限り、受ける企業を増やせるだけ増やしました。結果、同時7-8社並行で受けました。当然準備に費やす時間も膨大になりましたが、なんとかすべての企業に対し準備をしっかりすることができました。

企業への自己アピールはどのような内容をしていましたか?

自分の長所を中心にアピールしました。またその根拠となるエピソードも可能な限り詳細に説明しました。

例えば、研究活動の中から成果を上げるために、粘り強く問題に対して取り組んだ点や留学への挑戦、海外生活の中から得た多国籍の技術者とコミュニケーションを積極的にとり、成果を上げた共同研究経験等、自分の長所をうまく説明できるようストーリーを考えました(うそはついてません)。また短所を聞かれた場合は、自分の短所を答えた上で、それを克服するためにどのように日々考えているかなど、なんとかプラス方向にも働くような答え方を心がけました。

内定先への決め手は何でしたか?

企業との相性です。

試験を受けたすべての企業において、筆記試験はすべてそれなりに満足のできる結果をとれていたと思います。問題は面接です。私が一番うまくいったと思えた面接試験で、結果不合格になってしまい、失敗したなと思った面接試験で、結果内々定をいただくことができたので。ただ、面接中は一貫して攻めの姿勢で臨んでいました。企業によって学生のどのような点を重視しているのか、ある意味での相性というか運というかそういうものは、特に面接においてあると思います。内々定をいただけた企業の面接では私のそういった積極的な攻めの姿勢がプラスに働いたのだと思います。

就職活動の中で最も印象的なエピソードを聞かせてください。

グローバルに活躍できる技術者になるために、海外で研究活動を行っている学生との出会い。

米国の大学に在籍している日本人学生と交流が持てたことが印象に残っています。普段あまり交流を持つ機会のない方とお会いすることができ、そのような思考性の方がどのような軸で就職活動を行い、その後どのようなキャリアを描いているか知ることができたことは自分の中で非常に大きい出来事でした。

また、面接でお会いした技術者の方も現在海外で活躍している方が多かったので、リアルな海外での市場や生産関連のお話を聞くことができました。

就職活動をしている大学院生へのメッセージをお願いします。

まずは研究活動に力を入れてください。

理系大学院生に対する面接では、やはり中心となるのは研究活動に関することです。留学経験あるいは海外でのボランティア活動への参加経験など少し面白そうなエピソードが聞けそうな場合は、そちらにも時間が割かれるとは思いますが、それでも中心はやはり研究です。そして特に技術面接では、現役の研究者あるいは技術者の方が面接官を務める場合が多く、そのような方たちに付け焼刃的な発言は意味をなしません。すぐに本質を見ぬかれます。そのような面接の対策としては日々いかに考えて努力して研究を行っているかの一点につきます。

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