内定者インタビュー
効率を重視すると同時に息抜きを大切にしてください
官公庁 内定
研究分野 医学系
修士課程
Aさん
就職活動を始めたのはいつからですか?
2014年4月入社を志望していたので、2013年の2月終わりからです。
私は修士論文作成・発表が終えてから就職活動を始めたため、一般的な就職活動の時期よりも遅いスタートとなりました。このような時期から就職活動を始めることになったのは、まず修士課程の間は研究を全力で行い、自身が本当に研究者として生きていくことができるのかを試そうと考えていたからです。結果、自身の力では研究者として生計を立てるのは難しいだろうこと、人生を振り返ってみて教育に関わる仕事をしていた時に感じたやりがいを再認識したこと、の二点から、アカデミック及び民間企業の研究職以外の世界で働こうと決心し、就職活動を始めました。
どのような軸で企業を見ていましたか?
女性が働きやすい環境であるかどうか、を軸に見ていました。
私は特に資格を所有しているわけではなく、一度仕事を辞めてしまうと正職員としての社会復帰はなかなか難しいだろうと考えていました。女性のキャリアプランの中でもとても重要なのは、結婚・妊娠・出産などのタイミングと仕事の兼ね合いであると思います。正職員としての仕事を諦めて家庭に入ってしまうか、男性に負けじと仕事に生きるか、その両極端の選択肢も存在しますが、私は「正職員として長く働きながらも、女性としての本分も全うしたい」という欲張りな選択をしました。
就職活動と研究の両立はどのようにされましたか?
私の場合、修士課程の間で研究を一通りまとめていたため、就職活動の合間に研究を行う程度でした。
ぎりぎりまで研究をしていたため、修士論文発表後はラボの教授の計らいもあり、就職活動をメインに動いていました。追加実験についてや論文としてまとめるにあたっての意見交換などはメールで行いつつ、自宅でもできるデータ解析などのパソコン作業を自宅に持ち帰ってこなすようにしていました。何をするにも、一つのことを一気にやりきるタイプのため、このスタイルが就職活動でも功を奏したと思います。
就職活動の中で、一番努力したことはどんなことがありましたか?
人に対しても、企業に対しても、いつも以上に誠意を持って接するよう心掛けていました。
就職活動は受かるか落ちるかの他者との競争と考えている方もいらっしゃるかもしれませんが、私は「自分が良ければ受かる」と考えるようにしていました。面接の際には、ただ一方的にこちらの主張をするのではなく、会話のキャッチボールができるよう気を配りました。面接官の方も人であり、人として一緒に働きたいと思っていただけるか、が肝になっていると思います。就職活動を通して、何をするにしても、まずは冷静に、落ち着いて対処し、誠意を持った受け答えをすれば、自ずと結果に繋がるのだなと感じました。
企業への自己アピールはどのような内容をしていましたか?
塾講師のアルバイトの経験についてを中心にアピールしました。
特に力を入れた点、困難な問題が起きた時のエピソードとその解決方法、業績、この経験で培った力とそれを今後どう活かしていくか、という四点を伝えるようにしました。できるだけ面接官の方から質問をしていただけるよう、話し始めは端的に答え、質問を受けてから補足するようにエピソードを語ることで、聞き手を飽きさせないように努めました。また、私が受ける企業はどこも理系研究職ではなかったため、研究については簡単に説明するにもしました。その際にはできるだけ専門用語を排除し、一般的な言い回しで簡潔な説明にすることで、説明力も密かにアピールできたのではと思います。
内定先への決め手は何でしたか?
教育業界全体に貢献できると考えたためです。
民間企業では、その企業の利益を第一とし、その企業のターゲットに対し尽力することになります。ですが、私は教育業界全体を盛り上げ、より良い環境づくり、人材育成を行いたいと考えていたため、より広い視野で貢献できる場所はないだろうかと考えるようになりました。その中で挙がってきたのが、官公庁です。政策の策定によるルールづくりに関わる仕事から、現場の人材育成に関わる仕事まで、多種多様な仕事を担当できる可能性があり、やりがいを感じました。また、正職員として長い間働きやすい環境であること、福利厚生が保障されているということも、決め手となりました。
就職活動の中で最も印象的なエピソードを聞かせてください。
面接官の方から「理系出身者にも、ぜひ文系分野で活躍してほしい」との言葉をいただきました。
大学院まで理系一本で生きてきた私にとって、この言葉は衝撃的でした。私個人としては大学院まで行った理系出身者は文系分野であまり歓迎されないだろうと思いながら就職活動をしていたので、この言葉をいただいた時は思わず理由を尋ねてしまいました。その方によると、大学院卒の理系出身者は「理路整然と説明ができる」、「知的好奇心が豊富」、「プレゼンテーション能力が高い」ことが多く、即戦力として共に働きたいと感じたからとのことでした。この時から、理系大学院卒の自身の強みを再認識することができ、ますます文系分野で働きたいという気持ちが強くなりました。
就職活動をしている大学院生へのメッセージをお願いします。
効率を重視すると同時に息抜きを大切にしてください。
闇雲に説明会・面接の予定を入れるのではなく、体力・書類作成速度・勉強時間などをきちんと考慮した上で予定を立てることが大切だと思います。睡眠時間を削って動くことも時には必要ですが、体調管理は基本中の基本です。疾病予防の面からも、頭の回転の面からも、十分な睡眠と休息は効果的です。また、就職活動は精神的につらいことも多いため、息抜きに友人たちと飲みに行くことも大切だと思います。おいしいご飯とお酒、いつものようなバカ騒ぎなど、リフレッシュするにはもってこいです。
就職活動は大変なことも多いとは思いますが、ぜひ諦めずに頑張ってください。
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