内定者インタビュー[生物系/修士課程から化学メーカーへ]

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本気で就活するために本気で自分と向き合う

化学メーカー 内定

研究分野 生物系

修士課程

N さん

就職活動を始めたのはいつからですか?

本格的に始めたのが去年の2-3月頃です。

私のやりたい仕事の一つに教員があり、修士1年の間研究と並行して、とある高校で非常勤講師として勤めていました。教員は非常にやりがいがあり魅力的な仕事ではありましたが、自分の価値観の変化などもあり、授業の落ち着き始めた2,3月頃から就職活動に取り組み始めました。

どのような軸で企業を見ていましたか?

当初は業界を重視し、とにかく同じ業界の中だけで企業探しをしていました。

しかし、なかなかどこもうまくいかず、焦っていた時に自分の視野の狭さに気付きました。どのような仕事もやったことがないのに面白くなさそう、興味がない、と決めつけるには早すぎるとやっと考えられるようになりました。最終的に自分らしく働ける環境が大事なのでは、という風に考えるようになり、業界にこだわらず、企業の風土や雰囲気に目がいくようになりました。

就職活動と研究の両立はどのようにされましたか?

やはりもっとも忙しい時期は、就活と研究両方に100パーセントを注ぐのは難しかったです。

特に辺鄙な地域に住んでいると説明会や面接会場までの移動に非常に苦労しました。そのため、必要なのは就職活動が本格化する前に十分研究を進めておくことだと思います。卒業まで時間があると思っていても就活の期間を考慮すると時間は意外と少ないので、当たり前かもしれませんが、日ごろから集中して実験しておくのが大切です。

就職活動の中で、一番努力したことはどんなことがありましたか?

自分が努力できていたかどうかはわかりませんが、自分がどういった場で何をしたいかとその根拠を考えるために時間を使うべきだと考えるようになりました。

企業へのエントリーはインターネットで簡単にできるようになっているため、初めはとりあえず片っ端からエントリーしました。しかし、選考が進んで面接ともなると、書類選考が通過したからとりあえず受けに来た、有名企業だから受けてみたといったような状態では面接官に熱意を伝えられず、内定にたどり着くことは難しいと感じました。漠然と考えている進路を今一度振り返り、なぜ今こう考えているのか、本当に自分がやりたいことは何なのかと真剣に自分と向き合う必要があります。それができていると面接での印象も変わってくると思います。

どのような内容で企業へ自己アピールをしていましたか?

私は研究を通して培った姿勢をアピールしました。

私の場合、自分の研究分野と就職先の業界は大きく異なっていました。しかし研究をするにあたり、担当の先生にお世話になると思いますが、教えを請う前に一度、この結果がでたから次はこうやってみよう、こうなったからこういうことが考えられるのではないか、と自分で考えることが多々あると思います。そして大学院で研究している学生に求められることはまさにこういった自分で考える力なのでは、と考え、分野が異なっても自分で考え行動する姿勢をアピールしました。

内定先への決め手は何でしたか?

会社の方針として新しいチャレンジに積極的であることが私にとって非常に魅力的であったことと、従業員が多すぎず、広く仕事を任されることで成長できるチャンスが多くあると感じたことです。また面接での社員の方の温かさも惹かれるものがありました。

就職活動の中で最も印象的なエピソードを聞かせてください。

新幹線の時間を勘違いしており、危うく面接に遅刻しそうになったことです。

午後から面接だったため少し時間に余裕があると考えていたのですが、新幹線の時間を確認すると以外にも本数がなく、間に合わないことに気付きました。その日は飛行機で移動し何とか時間までに面接に行くことができたのですが、時間スケジュールの確認は前もってしておくべきだと再確認させられました。それ以来は何時の電車に乗るというところまで前日に決めておき時間通りに行動するようになりました。

就職活動をしている大学院生へのメッセージをお願いします。

広く業界を見渡すと、意外と自分が面白そうと思える業界が増えます。

私も初めは志望していなかった業界に興味を持ち、結果として内定を頂くことができました。今の段階でこの業界で働きたいと固く決められている方もいると思いますが、幅広く視野を持ってから決めても遅くないのではないでしょうか。むしろあとから、この仕事もよかったのに…と手遅れになることも少なくありません。

また、就職活動は本気でやらなければいけません。私は楽観すぎるところがあり、今振り返ると甘かったなと思う節がいくつもあります。就職活動すればどこかに就職できるというものではないのに、数撃てばどこかには受かるだろうという気持ちがどこかにあり、真剣さに少し欠けていました。準備不足で後悔した面接もありました。就職は人生の大きな分岐点なので、大学に合格するために必死になって勉強したとき以上に本気でやる必要があります。もちろん力を入れすぎて息抜きしないのも問題ですが、終わるまでは、どこか受かるだろうという甘い考えを持たないようにするべきです。

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