就活オンライン化に地方学生の70%が満足と回答 #21卒 #AcaricReport

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アカリクでは、新型コロナウイルス感染拡大によって急速に進む就職活動のオンライン化が、大学院生(修士・博士)の就職活動に与える影響を把握するため、アカリクに登録している21年卒の大学院生(修士・博士)216名を対象にアンケート調査を実施しました。
本記事ではその結果を一部抜粋してご紹介します。詳細レポートはこちらを御覧ください。

◆調査期間:2020年4月24日(金)~5月6日(水)
◆調査対象:2021年度(2021年4月~2022年3月)中に就業開始を希望する大学院生(修士・博士)
◆調査方法:Web入力フォーム
◆調査目的:新型コロナウイルス感染拡大によって急速に進む就職活動のオンライン化が、大学院生(修士・博士)の就職活動に与える影響を把握するため
◆有効回答:216名 (内訳:修士144名、博士72名)

コロナ禍での就職活動への不安感には地域差が

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、オンライン化をはじめ例年とは異なる就職活動となっていることについて、「不安」「非常に不安」と答えた割合は、在籍状況別でみたとき修士で77%、博士で65%でした。これを居住地別でみたとき関東で80%、関東以外で65%となり居住地域により差があることがわかりました。

就活への不安

オンライン採用=「リモートワークなどの柔軟な働き方に期待」

オンライン採用を行っている企業に対して「柔軟な働き方ができる」、「イノベーティブ(革新的)である」、「優秀な人材がいる」といったイメージを持つ場合が多い一方、「特別なイメージはない」という回答も11%ありました。在籍状況や居住地による回答の大きな違いはみられませんでした。

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オンライン採用と志望度、「全く影響しない」のはわずか8%

オンラインでの採用を行っているかどうかが志望度に影響するかについては、修士より博士、また関東より関東以外で「オンライン採用を行っている企業を積極的に志望する」と答えた割合が多くなりました。一方で、オンライン採用の有無が志望度に全く影響しないのはわずか8%でした。

志望度

オンライン面談・面接の経験、62%が「非常に満足」「満足」

就職活動で実際に経験したオンライン面談・面接の満足度について、居住地別でみたとき「非常に満足」「満足」と答えたのは関東で52%、関東以外で70%でした。「オンラインで面談や面接を行ったことがない」のは関東で17%、関東以外で12%であることから、地方学生はより満足度が高い傾向であるといえます。スケジュールや交通費・宿泊費の面でメリットを感じている一方、通信環境に依存することや目が合わない、雰囲気が掴みにくいといったオンラインならではのデメリットも挙げられていました。

満足度

5月時点でオンラインのみで内定を獲得したのは16%

オンラインでの面接・面談のみで一度も対面を行わずに内定まで完結したことがあるかどうかでは、関東で15%、関東以外で17%がオンラインのみで内定を獲得した経験があり居住地による差は大きくないことがわかりました。在籍状況別では修士の19%、博士の11%が5月時点で既にオンラインのみで内定を獲得していました。

オンライン内定

7割は新型コロナウイルス流行前後で選社軸は変わらず

選考を受ける企業選びで重視していることでは、「業務内容」「成長できる環境」「研究や専攻が活かせること」といった回答が多くみられました。修士と博士で比較したとき「研究内容が活かせるか」といった点も含めて全項目で大きな傾向の違いはみられません。

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また、新型コロナウイルス感染症流行前後で、これらの選社軸の変化については7割が「あまり変化していない」「全く変化していない」と回答しました。

選社軸の変化

まとめ

今回の調査では大学院生(修士・博士)が、急激に進む就職活動のオンライン化について、不安を感じつつも柔軟に対応していることが明らかになりました。日頃から研究に忙しく、地方在住の場合も多い大学院生にとって、就職活動のオンライン化は時間や費用の面でのハンデを克服する大きなチャンスとなっています。同時にこれは企業にとって、これまでリーチしづらかった優秀な人材にアプローチできる可能性が拡がることを意味します。実際にアカリクで直近で実施したオンライン選考会でも、大学院生、企業ともに満足度が高いという結果がでており、この流れは21年卒だけのものでなく、Afterコロナにおいても当たり前となっていく可能性が高いと考えます。

地方在住の大学院生の方がコロナ禍での就活に不安を感じていない背景には、従来からの就活関連の情報不足とそれに伴う認識のズレがあると考えられます。オンライン選考の一般化により、地方在住者はチャンスを得たとともに、都市部と同様な就活スケジュールへの切り替えが自然と求められ戸惑いや焦りも生まれるはずです。そうした中で柔軟に対応する姿勢を示す採用企業は信頼できると認識されるでしょう。

詳細レポートはこちらを御覧ください。

アカリクでは今後も継続して、大学院生・研究者の動向を調査し、その結果をレポートして参ります。

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