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就職活動のやり方はいろいろ

2015/01/16 掲載

あけましておめでとうございます。アカリクの十五です。

年始にとある就活に関するブログが社内で話題になりました。かなりの大作で内容は多岐にわたっていたのですが、今回はその中の一部についてお話をさせていただきます。


論旨はおおよそ以下の通りです。

(1)大手企業に就職したいのならば新卒一括採用の流れに乗ればいい。
ただ、新卒の選考というのは一発芸大会みたいなもの。うまくいかなかった場合にはスパッと諦めればいい。

(2)たとえ選考で落ちたとしても、それはその会社と縁がなかったというだけで自身の価値が否定されたわけではない。
ライバルが一人多ければ落とされ、一人少なければ通る、言ってみれば運みたいなもの。

(3)中小企業に就職するのならば、新卒一括採用にこだわる必要はない。
アルバイトなり派遣なり、就職するための手段はいくらでもある。

そのブログに対しては、ネット上でかなり賛否が分かれていたのですが、私は上記の論旨におおよそ賛同しました。以下、その理由を挙げてみます。

就職活動のやり方はいろいろ

【理由1】企業の採用は万人に平等なわけではない

たとえば大学受験は万人に対して平等で、点数が上位の人から合格が決まります。しかし採用というのは平等ではなく、採用基準は企業の都合によって決められます。

たとえば浪人回数、専攻、学歴など、企業ごとに定められる基準をクリアしていないと、どんなに素晴らしいエントリーシートだったとしても形式的基準で不採用とされることがあります。また、電気系の採用は充足したので機械系のみ採用を継続するとか、研究職は充足したので生産技術職を併願していない人は全て不採用にするとか、採用の充足度に応じて採用基準が変化することもあります。
もちろん業績が好調なので採用人数を増やすというように、応募者にとってプラスに働くこともありますが、いずれにせよ個人の努力が及ぶ範囲には限界があります。結局、就職というのは様々な要素が絡んでくる「ご縁」みたいなものであって、やるべきことをやったのであれば、あとは「人事を尽くして天命を待つ」しかないのではないかと思うのです。

【理由2】新卒のレールから外れて就活をしていた時に考えていたことと一致していた

道はひとつじゃない

私は大学卒業後にいわゆる司法浪人というフリーター期間を経て、27歳の時に企業就職を前提に活動をはじめました。ただ、これまでに就職活動をした経験がなかったこと、自分は新卒でも中途でもなかったことから右も左も分からず、以下のようなことを考えながら暗中模索をしていました。

「自分はビジネスについて無知すぎる。このままではいくら面接をしたところで、自分の話には説得力がないだろう。」
「インターネットでいくら企業について調べたところで、自分がビジネスの当事者となる実感がわかない。ビジネスを知るには、何らかの方法でビジネスに近づく必要がある。」
「ここまで来たら27歳も28歳も大差ないだろう。いまさら失うものは何もない、時間と資金が許す限りダメ元でなんでもチャレンジしてみればいい。」

一人で情報収集をして考えることには行き詰まりを感じていて、とにかく動いてみる必要があるということはわかっていました。そして今の自分に足りないのは、ビジネスを知り、どう自分の能力を使っていけばいいのかを理解し、進むべき方向を明確にすることなのだろうと考えました。

そこで思いついたのが「ビジネスの様々な側面を垣間見ることができるアルバイト」をすることです。当時私は塾講師をしていましたが、塾での仕事は生徒に向けた個人技が中心で社員が見ている世界とは大きな隔たりがあると感じていました。そこでアルバイトと社員で明確な役割分担がなされているものではなく、社員が見て考えている世界に近づけるような仕事をすることで、当事者意識を持ってビジネスに向き合えるのではないかと考えたのです。

ただ実際に探してみると、こうした仕事はフルタイム前提のものばかりで週3日の塾講師と並行させられるものは見つけられませんでした。もしやるなら担当している生徒を放り出すくらいの気持ちで臨む必要があるな…と方向修正をしはじめた頃に、アルバイトでも何でも構わないと考えて応募をしていた今の会社に社員として合流することになりました。(1) (2)
知名度がない中小企業やベンチャー企業には新卒一括採用の枠組みに乗るメリットがほとんどなく、非効率的であると考えるところも少なくはありません。採用する人数が若干名なので多くの人に会う必要もなく、少数の候補者の中から自分たちと合う人を探し出せばそれで十分だからです。そこでアルバイトや派遣で働いている人、社員の知り合い、あるいはアカリクのような人材紹介サービスを活用し、必要に応じて採用を行っています。(3)

誰も何も教えてくれない状態で就職活動をするのは大変かもしれません。しかし、説明会、エントリーシート、筆記試験、グループディスカッション、面接複数回…の末にお祈り通知、これらを乗り越えるのも十分大変なのではないかと。

最後に

冒頭に触れたブログは、就職活動に失敗して自殺をする人が増えているといったニュースを受けて書かれたものでした。私は人の生死についてとやかく言える立場ではないと考えているのでその論旨には触れませんでしたが、大学院生の就職活動にあてはめてみた場合に非常に重要な要素を含んでいると考えて今回書かせていただいた次第です。

もし新卒で大手企業に入ることを目指すならば、研究の優先度を下げて新卒一括採用の流れに乗ってください。一部の研究職の募集など定期的に博士を採用しているような企業は別として、固定化された選考フローに乗らないと応募ができなくなってしまう企業がほとんどです。
もし大手にこだわらないのであれば様々なやり方で就職活動を行うことが可能です。入社してから経験を積んで即戦力として通用する力を身につけられれば、キャリアチェンジすることでどんな企業でも活躍できるようになるでしょう。

どのような道に進むかということは自分自身で決めなければなりませんが、おそらく近い将来就職活動のやり方も自分で決めるようになるのではないかと考えています。私は昔からリクルートスーツに代表される「普通の就活」に違和感を覚えていたので…収まるところに収まったのかな?と思わなくもありません。


(1) 授業を全て土曜日に振り替えてもらうことで今の仕事と二足のわらじを履き、なんとか受験が終わるまで担当を続けることができました。
(2) アカリクでは様々な仕事内容のアルバイトを募集しています。研究や就活の状況にあわせて出勤日や出勤時間を柔軟に調整できるので、もし興味をお持ちいただけるようでしたらメールにてお問い合わせください。
(3) 新卒一括採用というシステムは日本独自のものです。アメリカにも合説のような仕組みがありますが、その日にインタビューが行われて短期に内定が出るようなないようなので、事情はかなり異なっています。
http://ja.wikipedia.org/wiki/新卒一括採用


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