インターン
2023/08/01 公開
今年度の体験内容については随時更新いたします。
以下昨年度の体験内容となりますので、ご参考ください。
※内容は変更となる場合がございます。ご了承ください。
※募集コースは本年度の情報となります。
【昨年度情報】
実際の職場における研究所の社員と触れ合うことを通じて、製薬技術研究職の理解を深めていただきます。
~革新を産み出す最先端の職場で学ぶプログラム~
*製薬技術本部 各研究所の業務紹介
*研究所・施設の動画見学
*現役研究員との座談会
*研究に関わる討論/PCワーク体験 など
≪募集コース≫
・製剤研究職(低分子/バイオ)コース@製剤研究所
【製剤研究職(低分子/バイオ)について】
薬理活性を有する新有効成分(低分子・抗体・核酸・細胞等)は,製剤研究によって患者さんに投薬できる医薬品(くすり)となります。
その形態(剤形)は経口剤,注射剤,経皮剤,吸入剤,デバイスなど多種多様であり,最適な治療効果を提供するために様々な技術が必要となります。
この技術は薬学だけでなく,広く物理化学や生物学的,機械工学的な知識・背景を持った多くの研究者たちが,あらゆるモダリティの処方開発,プロセス設計,包装・デバイス開発等を経て作り上げ,世界中の患者さんの治療に使われています。
また,新有効成分(低分子・抗体・核酸・細胞等)の持つ特性を最大限に発揮させるための薬物送達システム(Drug Delivery System: DDS)やスマートフォン用の治療アプリケーション開発申請など,新規の技術開発も推進し,より付加価値の高い製剤を開発しています。
・合成技術職コース
【合成技術職について】
医薬品候補化合物の安全・環境,品質,コストを意識した合理的な合成法の探索や商用生産へ向けての製造プロセスの開発研究,国内外の生産サイトへの技術移管,当局への申請資料の作成・更新などを行っています。
さらに,販売医薬品に対して欠品リスク回避,製造トラブル対応,コスト削減などのライフサイクルマネジメントをサポートしています。
・バイオプロセス職コース
【バイオプロセス職について】
バイオ医薬品における育種・培養・精製プロセス開発、プロセスエンジニアリング研究
バイオ医薬品は、抗体医薬、ウイルス製剤や幹細胞から分化誘導した細胞医薬品まで多岐に渡ります。ウイルスや細胞をはじめ原薬製造技術が未成熟なモダリティでは、最先端のロボット技術やデジタル化技術等の導入、原薬製造設備とオペレーションの機械化・自動化研究も進めています。
製造プロセス開発は、研究初期段階の製造法の受け入れに始まり、対象製品と製造プロセスの科学的な深い理解、商用に耐えうる堅牢なプロセス開発、各国の薬事承認取得、そして国内、海外にある生産工場への技術移転なども行っています。
・物性研究職コース
【物性研究職について】
抗体、合成低分子および中分子の医薬品の開発過程で、その有効成分(原薬)および製剤について、その物理的/化学的/生物学的な性質を解明し、それらを安定的に患者さんに供給できるような管理戦略の策定をしています。
様々な分析技術を駆使して開発した試験法を用いて、原薬・製剤が安定であることの物性評価を行います。また、開発した試験法をグローバルの分析部門に技術移転します。自動化やロボット技術の導入にも取り組み、データサイエンスの活用にも注力しています。
更に、グローバルの治験申請や新薬承認申請における技術資料を作成し、承認審査に対応します。適正品質で高機能な医薬品を少しでも早く患者さんに届けるため、高いレベルの物性・分析研究をグローバルに展開しています。また、分析技術の高質化のための外部連携にも積極的に取り組んでいます。
・エンジニアリング職コース
【エンジニアリング職について】
エンジニアリング業務と新規技術開発業務を担っております。
前者は新棟建設や製造ラインの構築、既存棟の改装工事などを実施します。近年、施設・設備の稼働からリタイアメントに至るライフサイクル全体を考慮した施設・設備設計が求められています。使い勝手が良く、環境負荷の少ない、少人数で稼働できる施設の構築を推進しています。
後者は、Virtual RealityやMixed Reality等のデジタル技術、協働ロボットや遠隔操作ロボットなどのRobotics、高精度シミュレーション技術などを使用し、これまでの仕事のやり方を変革する業務です。市場にある新技術を探索・調査し、実証実験を進めながら、実業務への適用を進めています。
・創薬物性研究職コース
【創薬物性研究職について】
低分子、抗体、タンパク、核酸、ウイルス、細胞、新たにチャレンジするRx+の製品など、全てのモダリティー製品の創薬研究段階及びCMC開発初期段階の創薬物性研究を担当すると共に、対象製品・分子の物理的/化学的/生物学的な性質を解明し、開発製品のPOC (Proof of concept) の最速取得にチャレンジしています。具体的な役割としては、物性や安定性試験に基づき、開発から上市に耐えられる性状を有しているかどうかを評価し、また、創薬研究部門にフィードバックすることにより、望む薬効と良好な物性を有する開発候補分子を創薬研究部門とともに創製しております。更に、開発候補品の物性評価で得た知見を臨床開発段階に向け連携し、新薬開発のスピードアップを図っています。近年は創薬研究部門と一緒になっての創薬プラットフォームの構築や,分子モデリング等の技術開発にも取り組んでおります。また新たな技術獲得のための外部連携も積極的に実施しています。