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或る男の就活記3/4 〜質問力〜

2013/09/25 掲載

はじめに

アカリクコラム「或る男の就活記3/4〜質問力〜」画像

前回に引き続き、ある男の就活記です。

三十路に近いある男は生まれて初めて就職活動を行うにあたり、本気で企業について知りたいなら身銭を切らねばなるまいと、手元にあった100万円で株式投資をはじめました。
四季報やネットで企業研究をするうちに次第に物足りなさを感じ、実際に企業の話を聞くべく株主総会へと足を運びます。

総会で何気なく隣に座っていた老紳士に声をかけた彼は、老紳士の誘いに乗って二人で新橋の飲み屋に向かうことになりました。

年の頃は60〜70歳くらいでしょうか。
見るからに穏やかでスマートそうな風貌の老紳士に誘われるまま、彼は新橋のある飲み屋に入ります。
ホッピーや串焼き、いかにも赤ちょうちんという店の中、ビールその他適当に注文、乾杯の後にいろいろと話し始めます。

或る男からの質問

まずは自己紹介。老紳士は商社に勤めた後に定年、しばらくは子会社で顧問をやっていたけれども、現在は完全に引退して個人投資家をやっているとか。
株は10社ほど保有していて、メーカーの他にITも保有。
勤めていた頃は株主総会には全く興味はなかったけれども、引退してからはいろんな会社の総会に出向くのが楽しみだとのこと。
(どんな基準で株を買っているのか、今注目している業界や銘柄は何なのかといった株談義が長い間続きますが、本コラムの趣旨とは離れるので省略)

さて、一通り株談義が落ち着いたあと、彼は老紳士にビジネスに関する質問を始めます。

Q1:商社とコンサルとの一番大きな違いというのは何ですか?
Q2:商社で重要なのは、強いコネクションを作るための営業力、交渉力、政治力なのでしょうか?
Q3:バイト=コスト、正社員=利益を生み出す存在という認識は正しいですか?
Q4:社会人として一番大事な素養とは何だと思いますか?
Q5:中国の成長がものすごいですが、今にも追い越されそうな領域と、その反対に絶対に追いつかれない領域というのはどこだと思いますか?
Q6:(28歳と遅いスタートだが)入社して1〜2年で学部卒で入社した人に追いついて追い越してやる!という考えは果たして現実的でしょうか?

などなど。

いい質問と思わせる

お酒が入っていたこともありますが、聞けばなんでも答えてくれそうな、老紳士の人柄に甘えて矢継ぎ早に質問の嵐。
初対面の若造にも関わらず老紳士は一つ一つ丁寧に質問に答えてくれました。

そんなやり取りの中で老紳士が彼に一言。

「君はホントにいい質問をするね」

「????」

いい質問ってなんだ?と脳内に「?」が浮かんだので聞いてみたところ、老紳士曰く、いい質問にはこんな特徴があるのだとか。

・質問の意図が明確である
・質問に付随する領域についてある程度の知識があるため、聞きたいことが明確である
・回答に対する反応がよく、再質問も的を射ている
・あらゆる質問が前向きである

そして何よりも「質問に答えることが楽しいと思える」とのこと。

なんだかよくわからないけれども、どうやら褒められているようなので彼はちょっぴり上機嫌になるのでした。

相手が気持ちよく答えられるような質問をする心構え

説明会、面接など、就職活動でも質問をする機会はたくさんあるでしょう。
しかし質問というのは実に難しいもの。
内容次第では、無知、マイナス思考、無配慮、ビジネス感覚の欠乏、働くことに対する認識の甘さ…など、マイナスの要素のアピールになってしまいます。
自分の質問がふさわしいか否かの判断はなかなかできないと思いますが、

「相手が気持ちよく答えられるような質問」

ということを心がければ大きく外れることはないはず。

福利厚生は?離職率は?教育制度は?有給消化率は?
これらの質問にも回答してくれると思いますが、義務的な回答だろう、気持ちよく答えているわけではないということは想像に難くありません。
そんなことは内定をもらってから考えればいいんです。
質問というものは、何よりもまず相手とのコミュニケーションであるということを意識してみてください。

最終回に続く。


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