1. アカリクコンテンツ
  2. > アカリク生の声:内定者インタビュー

内定者インタビュー
自分のやりたいこと・できることを見つめなおし、博士のイメージを壊そうと頑張った就職活動。

食品プラント系企業 内定

研究分野 機電系 システム情報工学研究科

  

知能機能システム専攻 博士後期課程

A.Kさん

就職活動を始めたのはいつからですか?

3月初旬から、修士や学士の学生と同様の時期で就職活動を始めました。

4月末からは学内で企業の説明会が実施されていたので、積極的に参加するようにしていました。7月中旬にはじめて内定をいただくことになるのですが、並行して何社も進めるのが苦手であったように思います。

そのため、ESや説明会は色々な業界の企業にもいくつか出したにも関わらず、すべて選考に進むわけではなく、自ら選択して5月に1社、6月に2社という割合で面接を進めていきました。

あまり就職活動のやり方としては賢い方法ではなかったのかもしれません。早い段階でもっとたくさんの会社での面接を受けるべきであったと後になり考えました。

どのような軸で企業を見ていましたか?

研究分野ではなく、どのような研究のなにが面白かったのかを見直し、それを軸にしました。

皆さんが考える研究の魅力と言っても、様々だと思います。実験が好きなのか、新しいテーマを考えるのが好きなのか、など。私は、実験結果を仲間と議論したり、誰かにプレゼンして自分のアイディアを伝えることが好きだと感じていました。

それは研究者ではなく、研究を知らない人も含めてです。そのため、より多くの人と関わって仕事をしたいという軸で会社を見ていました。

就活当初は、社員数の多い大手企業を受けていました。より多くの人と関わりたいと考えるならば、社員ではなく顧客と直接繋がりが持てる業務がやりたいと考えるようになりました。そこでプラント(工場)を建設するプラントエンジニアリングの業務に興味を持つようになりました。

就職活動と研究の両立はどのようにされましたか?

最終面接で落ちた後の復帰です。最終面接となると期待も膨らんでいたため、一番つらかったと思います。

私が面接へ進んだ企業は3社でした。3社とも最終面接まで進んでいましたが、内定がもらえたのは1社だけです。最終面接で落ちると、精神的に回復し、就職活動に復活するまでに時間がかかるのですが、最終面接で2社落ち続けた時は本当にへこみました。そうなるとなにも手がつかなくなります。

しかしながら、この時、就職活動にはまったく関係ない趣味などの繋がりがあったことが非常に心の助けになりました。

研究活動や趣味、恋愛など、就活中も自分のやりたいことはサボらず、継続し続けていくことが就職活動を続けていくための力となり自信となると思います。

就職活動の中で、一番努力したことはどんなことがありましたか?

研究ではない分野への志望動機をポジティブに表現できるように努力しました。

どの会社でも、「なぜ博士まで行ったのに、研究を続けないのか」と言う質問が必ず出てきました。それに対して、「自分は研究に向いていない」というような回答ではネガティブな印象を与えるだけでなく、自分自身の否定にもなると考えていました。
研究から離れることにためらいや後悔がなかったと言うと嘘になりますが、自分の状況を受け入れ、いかにサイエンスの考え方や研究の経験が活かせるかということをポジティブに話せるように努めました。 結果論として、自分の状況をしっかり受け入れ、研究の専門分野でないところで自分のポジションを確立する覚悟を持ったので、内定を頂く事ができたのではないかと思っています。

どのような内容で企業へ自己アピールをしていましたか?

「博士号=頭が固くて専門以外のことはできない人」のイメージを壊すことを考えてアピールしました。

特に、私が受けていた業務は、研究職ではないため、現場で若いうちから経験を積んでいる方が仕事ができるはずだと考えられていたようです。その中で私は、修士や学士で就職され、悪く言えば企業のやり方に染まっている人たちと比較して、「自らで考え、新しい切り口で問題解決できる存在=博士号」とアピールしました。

そして、博士課程では研究室運営や学内で様々な雑務を任されたり、リーダーシップを求められる場面があります。そのような経験に加えて、研究で培った論理的思考力や修士の学生よりも幅広く工学に教養があることを説明しました。

博士号のこと以外では、研究の合間の趣味のランニングについても話しました。面接でランニングの話をしたのは、研究的問題解決力によって成果が出ていると感じていたためです。これがどこまで評価されていたのかはわかりませんが、研究以外の一面をアピールすることで企業のビジネスの場で活躍できるイメージを持ってもらう必要があると思います。

内定先への決め手は何でしたか?

私が内定先を決めた理由は、中小企業独特の人の温かさと柔軟さ、そして営業から設計、現場監督までを任される業務の幅です。

就職活動で一番不快だと感じたのは、大手企業のマニュアル化された本音の見えないやりとりです。あのような仕組みで人間を評価し、闘い、勝ち負けを決めていくと、人間不信に陥いるような気がします。

内定先は、面接の早い段階から役員の方々と面接をすることができました。これは博士に対して柔軟な対応をしてくれるのも中小企業のよいところです。

社員数も100人程度なので社長も役員も全社員と顔合わせして働くこととなります。自分自身が会社の中でどのようなポジションで、これからどのようなキャリアを進めていきたいかが見えやすい会社です。また、博士の研究とは直接関係ないものの、広範な工学技術や能力を活かせる業務であったこともポイントでした。

就職活動の中で最も印象的なエピソードを聞かせてください。

中小企業の柔軟な対応には驚きました。

就職活動を行っていて、中小企業で面接をした途端、大手企業とのきっちりかっちりとしたマニュアル的な対応との違いに、はじめは困惑しつつ、とても働きやすそうな職場だと強く感じたことでしょうか。内定先を受けるまでは説明会や面接はとても緊張するものでしたが、なぜか今の内定先は穏やかでほっと落ち着く感じがあります。

そういう意味で、自分が本当にやりたいことやお付き合いしていく仲間、働きやすさなどの尺度で総合的に見た時には、今の会社を選択して本当に良かったと思っています。あとは、転勤がなく、土日祝日がしっかりと休めるということも大きいです。

仕事だけで幸せになれている人はごく限られていて、家庭や趣味などもうまくやれなければ幸せになれないと思いますので・・・!

就職活動をしている大学院生へのメッセージをお願いします。

博士課程での就職で、最も内定に重要なポイントは、専門分野と企業の業務とのマッチングです。

私自身は大学院の数年よりも企業での何十年の方が圧倒的に長いため重要だとは思っていないのですが、一般的には研究の専門分野と業務のマッチングは企業が採用する際の決め手になるようです。

私の場合は容易く内定に辿り着けるわけではなかったので、挫折も多々ありました。挫折からどれくらいのインターバルで回復し、また挑戦できるのかが鍵となっていると思いました。だからこそ、たくさん受けて精神的なスタミナをつけておく必要があるのです。私はそこが不足してました。

ただ、就活で内定がもらえず落ち込んだ場合、研究、趣味、恋愛に逃げてもいいと思います。また落ちたところにもしも内定していたとしても幸せにはなれないと考えましょう。そして、もう一度、自分のやりたいことや価値を見直して、なにがしたいのかを見つめなおしてください。そこに内定を勝ち取るためのヒントがあるのだと思います。

アカリクでは、 修士・博士・ポスドクの方の就職活動を支援する「アカリク就活サポート」というサービスを実施しています。
キャリアアドバイザーによる就活相談や求人紹介により、皆様の就活をサポートいたします。
詳細・お申し込みは下記ページをご覧ください。
アカリク就活サポートのお申し込みはこちら

← 内定者インタビュー一覧に戻る

プライバシーマーク 株式会社アカリクは「プライバシーマーク」付与事業者として認定されています。