24卒
2023/01/01 公開
■ 業務概要
セキュリティ機器及び介護機器に関する電気設計および機構設計
■ 業務概略
開発計画 → 機構設計/電気設計 → 製品試作 → 試作品評価
【開発計画】
◆ 設計仕様の概略決定
●要求仕様書を基に機能の実現方法および搭載部品の選定
◆ 各部署との調整
●ファーム部門:CPUに関連する仕様や開発環境の確認
●調達部門:製造工場の選定
●品質保証部門:試験項目や試験機材の確認
◆ 新製品開発計画(書)
●開発費計算:開発に要する機材、工数、外注費用
●原価計算:製品に使用する部材、製造/組立工数
●開発日程計画:ドキュメント作成、設計/試験日程
【機構設計】※ 業務詳細は別途記載しております。
◆ 構造アイデア検討
●製品のデザインに求められる要件検討およびデザイン決定
◆ 構造/部品設計
●試作筐体製作に伴う仕様決定
・構想/レイアウト設計
・方式設計
・詳細設計
◆ 成型品トライ
●成型品作成に伴う金型製作
➡ 機構図面や3Dデータを基に筐体の成形を実施(基板の取付検証)
【電気設計】
◆ 回路設計
●電気的仕様の策定
●電気回路の設計
➡ 性能を満たす回路、電気設計仕様書に則した回路、回路図の分かりやすさ
◆ パターン設計
●プリント基板のデザインデータ作成
● 性能変化検証:アンテナ化や高周波等によるノイズの放射/受信
◆ 製品試作
●製品形成に伴う筐体への試作基板取付
●基板の穴位置(ずれ)、固定力、部品位置(組立方法の妥当性)
【試作品評価】
◆ ハードウェア動作チェック
●電気的性能の測定
・電源電圧測定
・消費電流
・周波数特定
・バスタイミング
●製品毎の性能確認
・カードリーダー:非接触ICカード読み取り距離
・送信機:LANコンプライアンス
・センサ:検知特性
◆ 実機動作試験
●各動作仕様に基づく詳細試験
➡ 正常時、異常時、メンテナンス時
◆ 信頼性予備試験 ※品質保証部門との連携協力
●様々な設置環境や可動を想定した各試験
➡落下、振動、耐久、防水など、信頼性試験室又は外部施設における品質検証)
●最終承認の不適合(指摘事項)に伴う改善実施
◆ 生産管理部門との連携協力
●調達部門
・開発段階:試作品製作に伴う必要部材の調達および製品原価計算
・ 量産段階:部品のディスコンや入手性の悪化に伴う代替品の選定評価
●生産技術部門
・新製品(販売)の検査想定に伴う検査治具及び検査ソフトの製作
・製品内における実装済み基板および未実装基板、ガーバーデータ(基板情報)の支給
・検査用パッドの検証(サイズ、有効性など生産観点での検証)
・外注工場監査(製造にかかる工数見直しおよび製品原価の低減)
・不具合発生時の検査指示(検査データの分布確認後、判定値や検査条件の変更指示)
※ 機構設計部門詳細
◆ 製品コンセプトの検討
●製品に採用する材料や部品の調査、評価、選定
➡ 樹脂材料、板金材料、ラベル、加飾用の塗装や印刷インキなど
●製品コンセプトに沿ったデザインの考案
➡ユーザーが使いやすいレイアウト、形状、色、サイズ等の構造アイデア検討
◆ 筐体設計
●構造/部品設計(2D/3D CADを用いての製品構造設計)
●シミュレーションソフトを用いた検証(熱、強度解析)
●協力会社のと打合せ(金型・成形・塗装・印刷等)
◆ 試作品の製作及び評価
●設置環境や可動を想定した各試験
◆ 量産前準備
●製造工場との打合せ(検査方法や組立て指示)
●製造資料作成(部品表、部品図、梱包図など)
◆ 各部門との連携協力(情報共有)
●企画部門(営業部門からの要望に関する実現可能な範囲検討)
●生産管理部門(製造工場への生産立上げ指示、組立て工程における効率性向上を軸とした作業性確認)
●品質保証部門(新製品発売に際しての”高品質”の最終承認
●サービス管理部門(設置先における運用後の保守対応の取決め)
■ 業務詳細
◆ 上流工程:要求仕様の確認(企画)、要件定義、要素技術検討、概要/詳細設計、仕様決定
◆ 下流工程:試作品評価、信頼性試験、システム評価、生産立上げ
■ 魅力、やりがい
◆ ハード設計者として今までどこにも存在しなかった新しい製品を目に見える成果物(現物)として形成していく楽しみやワクワク感(充実感)を得られる。
◆ お客様が要望する動作を実現させるため様々な部品構成や回路構築による仕様づくりの達成感を得られる。
◆ ファームウェアやソフトウェアなど各設計を担当する部門との連携協力により、それぞれの視点や考え方に日常的に触れるため総合的な知見を得やすい環境下で臨める(発想や意見が全く異なる際など、適度な刺激を受けやすい)。
◆ 設計/開発セクション以外の技術セクションとの関わりも多いため、「モノづくり」に必要な要素を複合的に得られる。(品質保証、生産管理、情報管理、商品企画、新技術等の調査研究、技術サービス)
◆ 個々の担当業務にある程度の幅があり上流工程や下流工程の様々なシーンに携わるため、複合的な知見を多く習得できる。
◆ 回路や機構の構成、各搭載部品の選定など製品原価への寄与が高く、利益率への直接貢献を実感。
◆ 協力会社からの要望(仕様)に伴う受託開発ではなく、自社で仕様を決め開発に臨む主導開発部隊であり、ユーザーへの直接提供を目的とするため、設計/開発の過程において自らの意見や意思発信により要求や仕様を考え、また技術レベルや自身のアイデアを製品に反映出来る。
■ 学生段階(研究など)における習得が望ましい内容(経験)
◆ 技術要素
●アナログ回路
●デジタル回路(AND回路、OR回路)
●無線
●トランジスタの基礎知識
●回路シミュレーション
●オシロスコープおよびDMM等計測器の使用経験
●ファームウェア
◆ 経験、能力、姿勢
● 技術的課題を解決するプロセスの経験
● 仕様書や報告書などの文書作成能力
● 吸収力、素直さ
■ 製品例
● 通報装置:通信インフラを利用した機械警備集中監視システム(管制センター)への送信機※ 通信インフラ:電話回線・IP回線、モバイル回線(LTE網・FOMA網)
●カードリーダー:警備の開始又は解除の操作装置(防犯センサの警戒状態の入切)
● ビデオサーベイランスマネージャ:監視カメラ映像録画、通報装置
● 防犯センサ:警戒時に侵入者を検知するセンサ
● 自動運行装置:金融機関のATMをスケジュール制御(シャッター、空調、照明、ATM、錠、音声)
● 電源装置:ACDC変換により各装置を駆動
● 見守りセンサ:高齢者施設にてプライバシーに配慮したシルエット画像にて介護職員の負担を軽減
※ 警備用通報装置、防犯センサ、ATM制御装置、カードリーダー、電源装置、高齢者見守りセンサ、ホームセキュリティ等、手持ちの小型なものから大型の制御装置といった幅広い製品について、1からモノづくりに携われるやりがいのある環境です。