導入初年度で複数名の採用に成功!優秀な理系学生をイベント経由で採用する秘訣とは?

課題
- 知名度の拡大が必要
- 学生との接触手段を増やしたい
導入の決め手
- 理系に特化している点が魅力的
- 担当者が課題解決まで並走してくれた
効果
- 初めての説明会からインターンを採用できた
- 導入初年度で複数名の採用に成功
採用担当をされている亀井さんに、アカリクを通して採用成功をされた体験談を語って頂きました。
亀井 潮(かめい しお)
役職 専務取締役
略歴 前職、前々職の営業職を経て現職に着任「常に営業とは?が頭から離れない」
趣味 サーフィン 料理 旅
座右の銘 Don’t think feel!!
ーー本日はお時間いただきましてありがとうございます!さっそくですが、貴社の事業について初めにお教えいただけますでしょうか。
亀井さん:弊社は一言で言うと、精密機械のメーカーです。計測機器や分析機械を設計から販売、そして販売まで全て自社で行っています。
創業は今から75年前です。
東京の本郷、東大の周辺でビーカーやフラスコなどを販売するメーカーとして立ち上がりました。元々、周辺の大学や工場を中心に創業者である祖父が販路を広げ、そこで使われる機械を扱うようになったことが今の事業の走りです。
お客様のニーズを伺う中で、取り扱う機械も増え、要望に応えていく中で「もっとこう言うものが欲しい」という声を拾い上げ、およそ60年前に自社で機器の開発にも着手し始めました。そこから現在まで、さまざまな製品を開発し販売しています。ちょっと専門的ですが、接触角計や表面張力計、摩擦計や引張試験機など現在も主力の商品を作るようになったと聞いています。その流れの中で、オフィスの拡大や移転を行ったのですが、従業員で埼玉に住んでいるメンバーが多かったことや、商社としてだけでなく製造拠点としても広い場所を求めていたこともあって、埼玉にオフィスを構えました。現在は新座に拠点を構えて15年目です。
ーー75年目の現在、シェアや事業規模はどのようなご状況でしょうか。
亀井さん:弊社が扱っている機器はいわゆる理化学機器なんですが、この分野においては国内ではトップシェア、およそ6〜7割を維持し続けています。
創業時から地道に営業を重ねた成果も多分にありますが、分析機械や計測機械という特殊な分野もこのシェアを支えています。
実は、こういった機器は研究室で一度導入したらデータの引き継ぎや解析上、なかなか新しいものに変えることがないです。加えて、シェアが高いので研究者が自分の研究室を持った際に、以前所属していた研究室で使った機器を導入するケースが多くなります。
こういった要因と安定的で信頼できる製品があいまって、更新の依頼も多く、トップシェアを維持しています。
ーー海外での実績はいかがでしょうか。
亀井さん:そうですね、海外では1割くらいです。ドイツのメーカーが強く、まだまだシェアを伸ばす余地があります。
海外においても、一度使っていただければ、研究者がいく先に導入できる確率が高まると考えています。そのため、例えば大学関係の入札案件にコストで勝負してまず使ってもらう状態にする。弊社の製品を使用した研究や論文が学会を通して発表されてそれが宣伝になる。そういったサイクルを狙っています。
また、海外戦略は現地の商社とタッグを組んでおり、製品の使用方法を含めしっかりトレーニングして販売してもらっています。
現在はコロナでオンライン中心でしたが、今後は現地にいくようなスケジュールも増えてくると思います。
ーーありがとうございます。国内外に実績がある御社の体制についてお伺いできますでしょうか?
亀井さん:HPには77名という記載になっていますが、今年中途、新卒共に入社があり、現在は81名くらいです。
ーー新卒採用には注力されているのでしょうか。
亀井さん:そうですね。6年前から新卒採用を始めています。
新卒に力を入れた理由は二つあって、組織の若返りと広い視野を持った人材育成でした。
弊社は元々中途採用で事業を伸ばして来ていました。
そのため、新卒採用を始める以前は平均年齢が40代まで上がっていて。5年、10年後の次の会社のステージを考えた時に、やはり組織の若返りは一つの課題だと認識し、力を入れることにしました。
今は30代半ばから後半くらいまで下がっていると思います。
また、もう一つの理由ですが、広い視野つまり「技術力」「現場力」「営業力」の3軸を抑えた人材が経営戦略上必要でした。
界面科学の分野もそうですが、当社HPにあげている製品や事業の領域は非常に奥深く、設計なら設計、開発なら開発とスペシャリストが多数を占めています。
一方、広い分野に対してさまざまな知見を持つ人材は不足していました。例えば技術に詳しいだけでなく、営業としてお客様対応も熟知していたり、あるいは、製造の現場も経験することで構造だったりとかを理解して、新しいフィールドに活用したりという人材です。
こういうフットワークはスペシャリストには求めにくいなと。そこで、中途社員のキャリアをシフトするより、まっさらな新卒を採用して育て、ゼネラリスト的な立ち位置を作ろうと考えました。

ーー現在、毎年採用できているとのことですが、これまでの実績を伺えますでしょうか。
亀井さん:計画としては毎年2名の採用を目標に活動していました。実績ベースだと5年前には1名、4年前は4名、その後は毎年2名ずつ採用ができています。
元々、ゼネラリストを考えて採用はしていましたが、個々の特性や適正を見た上でキャリアプランを作っているので、一概に全員がゼネラリストになっているわけではないですが概ね良い結果だと思っています。
逆にこの子はスペシャリストになるんだろうなとか、この子はゼネラリストに向いてるなと見ていきながら育成できるのは、新卒採用の醍醐味の一つだと感じます。
ーー新卒採用において、こだわり等はございますでしょうか。
亀井さん:学部卒や院生卒などのこだわりはないですね。高専卒のメンバーもいますし。ただ、ベースとしては理系の学生を採用していますね。
やっぱり、ものづくりが好きだったり、理化学やサイエンスが好きという点は外せないです。
加えて、理念への共感ですね。弊社は直近理念を刷新したんです。この理念は会社説明会でもしっかり説明させてもらってて、この目指すビジョンや存在意義に対して、しっかり共感してくれるかどうかは重視しています。
また、一般的かもしれないですが、元気で明るく、前向きで、素直であるかをキーワードとしてます。
ーー実際に入社を決めた方がよく見るポイントはございますか。
亀井さん:そうですね、新卒は女性の採用数が多いですね。
弊社は福利厚生や働きやすさも重視しているので、長く勤められるというイメージを持ってもらえてるのかもしれないです。
特に将来自分が家庭を持ったときとか、子供を授かったときとかに、復帰してまたここで勤めていけるキャリアプランをイメージしやすいんだと思います。
もちろん男性も採用できていて、特に東京理科大学との共同研究チームに近いコミュニティを持っているのですが、こういった実績に興味を持ってもらえています。宇宙開発や先進技術に関わるような研究分野に貢献していることに惹かれるようです。
ーーどんな方が入社されているんでしょうか。
亀井さん:理系出身なので、真面目で受け答えがしっかりできる人が多いですね。自分の研究や考えをちゃんと話ができると思います。
また、面倒見が良い子も多いですね。3年目の子は後輩を見ることで社会人として雰囲気が変わってきたこともありますが、仕事に対する向き合い方や目つきがしっかりしています。
また、後輩と一緒に遊びに出かけたりとか、オンオフ問わず交流を深めるような子が多いかもしれません。
ーー大学院生を採用する理由はございますか。
亀井さん:やはり、未知なものに対する地道な姿勢がいいと思っています。研究ってゴールがあるかわからないことに対して、目の前のことを一つ一つ潰していくことだと感じています。
そういったものに向き合ってきた経験は実務で活きていますね。例えば、お客様も研究職だったりするので、抱えている課題に対して答えがすぐにわからないことって多いんです。
そういうときに、わからなくても進んでいける、答えが出るかどうかわからないものに取り組める粘り強さだったり、好奇心がある傾向がありますね。もちろん、学部生でもそういった素養はあるんでしょうけれど、修論などの研究を通して得た経験は差が出ますね。
弊社では、研修3ヶ月目で好きなテーマに対する研究結果を発表する研究をするんですが、特に院生はストーリーの組み立てや学びの深さが、場数を踏んだ上で実務に活かせているな、力があるなと感じます。
ーー積極的な採用活動の中で課題感などはございますか。
亀井さん:そうですね、アカリクや他の採用方法で実績が出てきているので、継続することやアップデートすることでしょうか。
新卒採用を始めた当初は、採用できるかという不安を感じていました。媒体を使っていたのですが、自分達がやっていることが正しいのかという悩みはつきませんでしたね。
学生からすると知名度の無い会社ですので、集客や接触方法は課題でした。アクセスや環境、雰囲気を伝えれば選考にきてもらえる自信はありましたし、現在もその手応えを感じているので、とにかく接触する、集客することは今でもある種の課題です。

ーーそんな中でアカリクを導入した経緯や実績を伺えますでしょうか。
亀井さん:21年の6月に開催されたイベントに参加したのが最初でした。ビックサイトで行われていた展示会でこういったサービスがあるのかと知り、コミュニケーションを取らせてもらいながら試したのがきっかけでした。
初めて参加したイベントはオンライン開催の説明会でした。5分間のプレゼンと学生のオンラインブース訪問の掛け合わせで、初参加だったこともあり、手応え的にも学生が興味を持ってくれたのか、どの程度集客できるかは正直不安でした。
説明会実施時に、そばで妻が見ていたのですが「あれはだめだよ」とか「刺さることもっといわなきゃ」みたいな感想も言われたので(笑)
説明会後、興味を持った学生のリストがもらえるんですが、その中で実際インターンに行きたい人と検討してるっていう人に対して、こちらからアプローチして、連絡を取ったところ、結果として2名のインターン生を確保でき、その人材が選考に進んでくれたのでうまくいったと思っています。
ーーどのような形でアカリクを利用されていますか。
亀井さん:理系をターゲットにした採用活動で利用しています。
コロナ禍のオンライン説明会の経験がない中で、初めての経験がアカリクのイベントでした。その時の印象と採用結果がありますので、今後も理系の院生をターゲットにした採用活動をしていく際の選択肢になると思います。
ーーアカリクを実際に利用し、魅力に感じた点を教えてください。
亀井さん:いくつかありますが、まずは、初回の説明会もそうですし、弊社についてくれる担当の方が常に伴走してくれる点ですね。
一緒にやってくれている姿勢が感じられましたし、親身になってくれていることに安心しました。とにかくレスポンスが早い、どんな話題でも解決まで考えてくれる、次の戦略を考えてくれることにメリットのあるwin-winな関係だなと実感できました。
もう一つは、理系に特化した採用マッチングが魅力的でしたね。他ではなかなか特化しておらず、弊社のように理系をターゲットとしている場合に非常に親和性を感じます。
実際に、アカリクを通して採用したメンバーは、来年入社なので、具体的な人材の質やそこからくる手応えは見極める段階ですが、理系人材に会える点は本当に良いと思います。
現在、9月10月のイベントに向けて相談しているのですが、それについても親身になってくれ、コミュニケーションが取れているのでどんなことをやるか、どういった戦略で臨むか考えながら利用したいと思います。