共催:
株式会社アカリク
東京大学 大学総合教育研究センター
現在、博士課程を修了した後のキャリアパスが不透明になっています。大学などアカデミアのキャリアパスを望んだとしても、その通りにパスを歩むことが難しくなっています。しかし、博士人材は幅広く活躍できる可能性を秘めていますし、実際に活躍できる場も広がってきています。
そこで、本シンポジウムでは、博士人材の活躍の場を考える機会を提供いたします。具体的には、登壇者より大学、企業、スタートアップ(起業)などの多様なキャリアパスの可能性について話題提供いただき、その後参加者も交えてディスカッションする予定です。
博士課程への進学を検討されている方、現在博士課程に在籍されている方、既に博士号を取得されている方、博士人材を活用することを検討されている方、などの博士に興味がある方々のご参加を心よりお待ちしております。
1975年東京都出身。
米ボストンGovernor's Academy高校、京都大学理学部、同総合人間学部を経て同人間環境学研究科博士満期中退。
博士課程在学時の2002年にWEB制作会社を起業した後、2006年に大学院生の就職支援を事業として立ち上げ、2010年に株式会社アカリクと組織変更し現在に至る。
博士・ポスドクのキャリア支援事業を行い今年で12年目となります。
12年前と比較し世の中は大きく変化し、博士に対する需要は大きくなり今後も確実に広がります。
当日は12年前の起業当時の仮説と現在の状況を俯瞰し、これからの時代をつくる博士学生に求められる能力や考え方について改めて解説します。
東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学、博士(教育学)。2015年10月より現職。専門分野は高等教育開発。
ティーチング・ポートフォリオの開発と普及支援を行い、学内では東京大学フューチャーファカルティプログラムを担当。
博士課程進学者の将来のキャリア選択の一つに、大学教員などのいわゆるアカデミックキャリアがあります。そして今、大学教員に求められる教育者としての役割が大きな注目を集めています。この現状を知りあらためてアカデミックキャリアについて少しまじめに考えてみませんか。
東京大学大学院新領域創成科学研究科博士課程修了、博士(科学)。2015年10月より現職。専門分野は教育工学、高等教育開発。
アクティブラーニング型 Web システムの開発、「効果的な教え方」を学べるプログラムの開発・評価を実施。
1990年代から大学院生の数が急増し、博士課程修了者の進路が不透明になってきています。そこで、博士課程を通して培った力を駆使して、自分でキャリアを拓いていくことが重要です。本講演では、博士課程の進路に関する基本情報、博士課程を通して培われる能力、キャリアを拓く時の姿勢について、登壇者の歩んだ道を交えながら、紹介します。
University of Toronto 卒業後、日本マイクロソフトでの Visual Studio のプロダクトマネージャーを経て、Microsoft Ventures に所属。
2016年6月より現職。スタートアップ向けのスライドなどの情報提供を行う。著書に『逆説のスタートアップ思考』。
自らの研究成果や博士課程で鍛えた能力を社会に還元していく上で、起業(スタートアップ)は一つの有効なキャリアの選択肢です。実際に欧米や中国では博士課程修了者や博士課程学生が自らスタートアップを始めることが徐々に盛んになっています。
本講演では、研究成果を活かした『ハードテックスタートアップ』の事例や、日本における起業環境について解説します。
慶應義塾大学大学院理工学研究科博士課程修了、博士(工学)。
1999年4月三共株式会社(現・第一三共)に研究員として入社し、新薬の探索合成研究に従事。2005年10月より人事系の仕事にキャリアチェンジ。2012年10月から新卒・キャリア採用担当を務める。
以前より、製薬会社では多くの博士を研究職として採用しています。また研究職での経験を活かし、他の職種にキャリアチェンジして活躍している方も少なく有りません。
当日は製薬会社での研究内容についてご説明するとともに、実際の博士のキャリアパス事例を紹介いたします。
1994年京都大学工学部情報工学科卒業
1996年東京大学大学院理学系研究科情報科学修士課程終了
1996年日本電信電話(NTT)入社
2000年楽天株式会社入社
現在、楽天生命株式会社 常務執行役員、ALAGIN(高度言語情報融合フォーラム)幹事。