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デジ夕ルアーツ株式会社 開発部 研究開発課所属 情報システム学研究科 情報メディアシステム学専攻 対話型システム学講座

2014/12/01 掲載

就活の軸は、「顧客志向」「自社製品の開発」「独自色」。
セキュリティソフトメーカーでコミュニケーションツールの開発中!

大学院時代の研究内容を教えてください

私の所属していた研究室では、人間にとってより使いやすく楽しいコンピュータインタフェースに関する研究を行っていました。技術的なキーワードで言えば、バーチャルリアリティ、ユーザーインタフェース、可視化、画像処理などです。
その中で私は、「運動している物体に対してプロジェクションマッピングを適用する」という研究を行っていました。「プロジェクションマッピング」は、最近ではテーマパークのショーなどにも活用されている技術で、物体の形状に沿って映像を投影する技術のことです。この研究には、カメラ幾何学の知識が必須ですし、また、運動対象の状態を予測しシステムの遅延をカバーする技術も必要でした。元々、数学的な話は苦手だったのですが、研究目的を達成するために一生懸命勉強したので、査読付きの学会を通過した時はとても嬉しかったです。
研究者としての成果は、新しい着眼点でシステムを製作し、論文を書き、学会で発表したことで、世の中に少しでも価値を提供できたのではないかと感じています。欲をいえば、個人的な目標として、自分のシステムを用いて沢山の体験者に楽しんでもらう、ということを掲げていたため、そのレベルまで達成できなかったのは心残りでした。
そういった想いの中で就職活動を行っていたので、「顧客志向」を強く持っている会社で働きたいという気持ちがおのずと生まれ、就職活動における軸の一つになりました。

就職活動はどのようにされたかお教えください

業務風景 就職活動を行うにあたり3つの軸を持っていました。
1つ目は先程述べた「顧客志向を大事にしていること」、2つ目は「自社製品を開発していること」、3つ目は「独自色があること」。これらの軸は、やはり大学院で培った技術や経験が活かせる事をしたいという思いからで、就職活動をしていく過程で、より強まっていき、就職活動が終了するまで自分の軸として持っていました。
時期としては、修士課程1年時の12月から就職活動を開始しました。その時は、合同説明会に参加したり、気になっている会社の単独説明会に参加したりして、自分の興味のある会社や分野を絞り込んでいきました。本格的に就職活動に取り組んだのは年を越した3月末からでした。
最初はメーカー系、ソフトウェア系の大手企業を中心に面接を受けていましたが、やはり大手というだけあって幅広く業務を行っており、面接が進むにつれて自分のやりたい職種に就けないのではないか、という不安を感じ、モチベーションが上がらなかった覚えがあります。そのような中で、やることが比較的はっきりとしている中小企業が魅力的に感じ、自分の軸に合った中小企業を探しました。
デジタルアーツ決めたきっかけは自分の軸と一致していたこと、また、ネットワークセキュリティ分野の技術は間違いなく自分のスキルアップに繋がると思ったからです。

現在はどのような業務を行っていますか?

学会での発表 現在は、研究開発課という課に配属し、スマートフォンを用いた新しいコミュニケーションツールの開発を行っています。セキュリティ業界ではセキュリティとユーザビリティ(使いやすさ)はトレードオフであると考えられていますが、そのような中でセキュリティが高く、ユーザビリティも高いコミュニケーションツールを目指して、日々努力をしています。
会社全体で用いている言語は主にC++ですが、私はそれに加えて、スマートフォン向けのObjective-CやJava、サーバー側のPHPなども日々勉強しながら実装しています。学習する量は多いですが、元々技術的な内容は好きですし、必要に迫られた勉強なので学んだ知識がすぐに実践に活かせて楽しいです!
また、所属する研究開発課では、製品にすぐには直結しないような技術についても、未来の製品開発のための研究や企画を行っており、大学院の時に行っていたバーチャルリアリティや画像処理の知識が意外と活きています。デジタルアーツはセキュリティソフトウェアメーカーなので、セキュリティ知識やネットワーク技術を中心に身につけようと考えていた自分には嬉しい誤算でした。
社外のイベント(展示会やシンポジウム)も自分から行きたいと積極的にアプローチをすれば、セキュリティに関係していなくても参加させてもらえます。幅広く業界を見ることができますし、自分のモチベーションにもつながります。

業務のやりがいや、大変なことをお教えください

業務風景 大変だと思うことは、1つのシステム全体を自分で考え、自分の判断を元に進めていかなければいけないことです。もちろん、先輩社員からアドバイスをいただけることもありますが、基本的には自身が主体となって業務を進める必要があります。自由度が高く様々な経験ができる反面、自分でしっかりと道をつくっていけるだけの知識が必要となります。そのような知識を習得しながら開発を進めていくのは大変ですが、やりがいでもあります。
また、システム全体の開発を行うということは、それだけ人との関わりも重要になってきます。大学院の研究はほぼ単独で行っていたので、現在はチームメンバーとのコミュニケーションがとても重要だと感じています。
今のIT業界の流れとして、大規模データから何かを得たり、大規模データを処理したりする技術が必要になっています。個人的な目標としては、そのような技術についても身につけていきたいと考えています。もちろん、セキュリティ知識やネットワーク技術などのベースアップの学習は着実に行っていきたいので勉強量は増えますが、実際に学習したことが業務に活かせると思うとモチベーションにつながりますね。

大学院生へのメッセージをお願いします

大学院の時は研究の事で頭がいっぱいになり、夢でうなされることもありました(笑)。 しかし、そのような時に経験した技術を学ぶ力、問題を発見する力、プロジェクトを進める力などは社会に出てからも役立っていると感じます。
研究活動をしながら就職活動を行うのは辛いと思います。研究の進捗が予想よりも遅いといった焦りや、内定を早くもらいたいという焦りが出てくると思います。ですが、どちらも一歩一歩進めていくしかありません。短期だけではなく、中長期の計画を立てたり、考えを紙に書き出して整理したり、自分に合ったセルフマネジメントを見つけていくことが重要だと思います。
また、就職活動をしている時は「エントリーシートに書けるような事をしたほうがいいのかな?」、「資格を取ったほうがいいのかな?」と不安に思ったこともありましたが、終わってみればエントリーシートや面接で面接官がよく聞いてくれたり、耳を傾けてくれたのは、自分の好きな分野、興味のある分野の話でした。ですので、就職活動をしている皆さんは、一般的に言われる”就活”という型に自分を無理に合わせるのではなく、自分の好きなこと、興味のあることを掘り下げていくと良いと思います。大学院に進学した時点でそのような素質は皆持っていると思いますので、ぜひがんばってください!


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