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企業がインターンシップを行う目的

2013/06/06 掲載

はじめに

大学院生向けインターンシップ記事用画像

アカリクキャリアコンサルタントの山内(やまうち)です。

近年、企業のインターンシップが多様化し、充実したものとなってきています。

インターンシップの実施期間だけでも、 1day の業界理解講座に近いものから、2 週間〜 1 ヶ月をかけた長期のものまであります。

今年( 2013 年)も 6 月 1 日より、各就職情報サイトでインターンシップ募集が開始しましたが、今回はそのインターンシップについて考えてみたいと思います。

インターンシップの実施目的は企業のタイプによって違う

何故企業はインターンシップの取り組みを強化しているのでしょうか。

実はその目的は、【旧来型企業(メーカー・金融など)】【新興型企業(IT・ベンチャー)】とでは大きく異なっています。

学生側としてこの制度を有効活用したいのであれば、「相手が何を考えているのか」を知り、相手の目的をしっかりと把握したうえで選択をしなくてはなりません。
企業が何を目的としてインターンを実施しているのか、その目的が自分自身の目的と合致しているのか…。

正しいインターン先の選び方とは、好きな企業・知名度の高い企業を選ぶことのではなく、目的が合致しているかという視点で選ぶことです。
そうでないと、せっかくの貴重な学生の長期休暇の時間を悪戯に費やしただけ…という結果になりかねないのです。

それでは、 2 つの企業タイプそれぞれにおけるインターンシップの実施目的について列挙してみましょう。


旧来型企業(メーカー・金融など)のケース

旧来型企業におけるインターンシップの目的は、正に『広報宣伝』

某部品メーカーやゼネコンが、企業イメージ向上のため学生向けにTVコマーシャルをうっているのと同じ類の戦略。
「お父さんがあのビルを作ったんだよ」って言っているアレに近いです。

『広報宣伝』目的インターンシップはイメージUP戦略であるため、企業(業界)の良い部分しか触れないようなプログラムになっていることが多いのです。
企業はイメージ向上の為に最善なプログラムを用意するので、その結果「実際の業務体験ができる」という、学生がよく期待するインターン参加目的とは程遠い内容となってしまいがちです。

1day や 3day といった短期のインターンを実施する例が多いのは、短い期間のものを何回も実施してより多く学生に接することで、『広報宣伝』としての効果を高めるためなのです。


新興型企業(IT・ベンチャー)のケース

新興型企業におけるインターンシップの目的は、『優秀な人材(企業にとって使える人材)への先手アプローチ』です。

実際にその企業の社員が行なっているような業務内容に限りなく近い実務をやってもらうことで、能力のある人間を見極めるのです。
そこで優秀な学生だと判断すれば、仕事の中で人間関係などを構築し、実際に入社に至るように導いていくのが最終目的。

現場に入り「広報宣伝担当ではない」社員と現場で実務を行うことになるので、『優秀学生獲得』目的インターンシップにおいては装飾されたイメージは入りづらくなります。
インターンを通じて、良くも悪くも、その企業の「現場」を身を以て知ることになるでしょう。

そしてそのために、期間として最低 1 週間、多くの場合は 1 ヶ月以上のロングランとなる場合が多いです。
インターンの期間を長くしないと、教える手間だけが増え、実施する企業には何も残らないからです。

※ たまに、アルバイトとしての「本気の作業員確保」を目的として、インターンと称して募集をかけている企業も見受けられますので、要注意。

インターンを受ける際のアドバイス

旧来型企業のインターンを受けるのであれば…

インターンの期間や講座内容によっては表面的な業界・企業理解しか得られないかもしれませんが、「社会人コミュニティの場」に早めのうちに触れておくという体験自体は、後々の就職活動においてプラスに働くでしょう。

ですので、「業界・企業についてまずは知ってみようという場」であることを割り切りながら、ぜひとも【複数】企業のインターンを受けてみることをお奨めします。

1社のインターンだけを受けて企業(業界)のことをよく分かったような気になっていると、実際の就職活動で痛い目に遭います。

企業はイメージUPのために良い情報を中心に発信するので、複数企業を比較して企業(業界)特性や文化を考察してみないと、装飾されていない企業の実情や欠点についてはなかなか見えてきません。
ですから、比較対象のため、毛色の違う複数の業界(例えば商社とメーカー)のインターンを受けてみると良いでしょう。


新興型企業のインターンを受けるのであれば…

「業界・企業」理解というよりは、「職業・職種」の理解の場であるため、複数の企業のインターンを受ける必要はありません。
なるべく長い期間実施するものを選んで、実際の職業体験の場として活用すべきです。

インターン期間中の企業自体が自分に合っているかどうかを判断するのはもちろんですが、自分が実際に働きだしたときのイメージをしっかりと持つことが一番のポイント。

このポイントをおさえてインターン中に「社会人としての視点」を身につけることができれば、インターン参加後に就職活動がスタートして他の企業の説明などを聞いた際に、「なるほど、そういうことか」と深く理解することができるでしょう。

おわりに

敢えて執筆者お薦めのインターンシップを挙げるとすれば、社員と机を並べて実際の業務を経験できるタイプのものです。

アカリクで長期アルバイトをしている学生が、就活の際に第1希望を勝ち取っている姿を良くみかけるのですが、社員と机を並べて仕事をしていることで、しっかりと「社会人の仕事」とはどんなことかをイメージできているからだと思います。

就活で一番大切なのは、「社会人になった時の自分をイメージできているか」なのです。

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