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鹿の増加から見る自然の変化

2013/05/27 掲載

はじめに

鹿画像

こんにちは。アカリクキャリアコンサルタントの八代(やしろ)です。

今回は「鹿」についてお話します。

鹿は花札や万葉集にも登場する日本人にとって馴染み深い野生動物です。
近年、鹿の個体数が日本国内で増えており、農作物や林業における苗木を荒らしたり、希少植物を食べつくしたりといった被害が出ています。

何故鹿が増えているのでしょうか。

鹿が増えている3つの原因

  •  (1)捕食者がいなくなった。
  •  (2)人間による狩猟圧力が減少した。
  •  (3)厳冬(それに伴う大雪)が減少し、凍死やエサ不足を克服した。

(1)についてはかつて天敵であった狼が日本において1905年に絶滅してしまい、捕食される個体数が減った結果、繁殖力の強い鹿が増えたというものです。

しかし、鹿の被害が目立ちはじめたのはより最近ですので、私は(2)狩猟による圧力の減少が主要因でないかと考えています。
環境省による鳥獣関係統計がそれを裏付けています。
鹿の増加に伴い、全体の捕獲数と狩猟による捕獲数は増加傾向にありましたが、1998年頃から狩猟による捕獲数は頭打ちとなっています。
日本の狩猟免許所持者も年々減少しており、かつ高齢化していますので、狩猟による鹿の捕獲数は今後も伸びることはないと考えられます。

(3)については地球温暖化が原因かもしれません。
特に大雪の年は積雪の中からエサを探すのが困難なため、鹿の死亡率が高くなると言われています。

おわりに

鹿が増えたことに加え、高度成長期における拡大造林事業により、エサを供給できる自然林が減ったため、鹿が人里に進出して農作物を食べているという指摘もあります。

狼の絶滅や温暖化も人間活動が原因と考えますと、人為的な影響で鹿の個体数が増え、結果的に経済活動にマイナス影響を与えているわけです。
農作物や苗木を守るために防護柵を立てたり、忌避剤を撒いたりと現場では奮闘が続いています。
簡易に鹿の個体数調整や捕獲する方法についても研究が行われているそうですが、これもコストといえばコストです。

自然の変化と経済活動は相互的かつ密接に関係しています。

社会人になる方も、就職活動中の方もこれから経済活動の担い手となる皆さんはいわゆる「お金の流れ」を強く意識することが増えると思いますが、是非、自然の変化にも関心を持ち続けてくださいね。


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