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フ口イン卜産業株式会社 化成品本部 開発部 機能性添加剤開発課所属 静岡県立大学大学院 生活健康科学研究科 食品栄養科学専攻

2015/4/15 掲載

自分が関わった開発品が製品として世間に公表された時。
それは、日々の努力が報われる瞬間。

大学院時代の研究内容を教えてください

栄養素や食品由来の生理活性成分が、私たちの健康を維持するためにどのように役立っているのかという原理を解明することを目的とした研究室に所属していました。
その中で、糖尿病発症ラットに、作用機序の異なる糖尿病薬を与えることによって生じる、インスリン標的組織である脂肪組織、筋組織における、糖や脂質代謝に関連する酵素や転写因子等の発現変動を遺伝子レベルで解析していました。
糖尿病は生活習慣病の1つであり、糖代謝異常の疾患です。
中でもインスリンは、糖代謝に重要であり、血糖値を下げる唯一のホルモンで、食事による血糖値の上昇に伴い、膵臓から分泌されます。
しかし過食、肥満等の生活の乱れにより、インスリンを過分泌する状態が続くと膵臓が疲弊し、インスリンの分泌量低下あるいはインスリン耐性が生じ高血糖となります。
慢性的な高血糖は、血管しいては代謝を司る肝臓、筋肉、エネルギー蓄積を担う脂肪組織など代謝系に異常をきたし、全身に悪影響を及ぼします。
標的組織における、糖尿病発症と治療薬によって変動する遺伝子を解析することで、各組織で生じる代謝異常のメカニズムや重要な因子を抽出して糖尿病治療のさらなる発展に貢献する、そのための基礎研究に携わっていました。

就職活動はどのようにされたかお教えください

研究の中で治療薬を扱っていたため、食品栄養という専攻にとらわれず、食品会社だけでなく、製薬会社、治験に携わるCRO(医薬品開発支援)業界の説明会にも参加し、自分が本当にやりたいことを探しながら活動していました。やりたい職種が絞りきれない内から、各業界にエントリーしてしまい、さらに就活を始めた時期も遅かったため、1社1社との向き合う時間が少なく、なかなか内定先が決まらない状態が続いていました。
現在の職場を知ったきっかけは、妹から紹介されたことです。実はそれまで知らず、また機械系の仕事なんてできるはずがないと思っていました。しかし機械だけでなく、製薬、食品業界をサポートする事業も行っており、自分が関わりたい業界を支える仕事ができると考え、入社を決めました。
知らない業界に飛び込むのは不安ですが、自分の経験を活かせる、自分のやりたい仕事ができる場所は業界に限らず存在しているのではないか、と考えさせられました。時間の許す限りですが、異なる分野の扉も叩いてみると面白い経験、運命の出会いがあるかもしれません。

現在はどのような業務を行っていますか?

業務風景 私が所属する機能性添加剤開発課では、医薬品や食品に汎用される添加剤に機能性という付加価値をつけるため、日々検討を重ねています。
例えば、医薬品の原薬はmg(ミリグラム)やµg(マイクログラム)という少量で効果を発揮するものが多く、原薬のみでは非常に取り扱いにくいものです。
そこで、生理活性等を持たない無害な粉、いわゆる添加剤が必要となります。添加剤と原薬を合わせることで、錠剤、顆粒剤など、取り扱いやすい様々な剤形で医薬品を提供することができるようになります。また、原薬と混ぜた際に原薬が添加剤の中で偏析してはいけない、原薬の吸収を妨げないような溶解動態であること、そういった粉の流動性、溶解性などの物理的性質も重要になります。このような物理的性質を、ユーザーのニーズに合わせて特化させるべく造粒検討、データ蓄積等をしています。現在、造粒検討として、小型装置を使用した初期検討や、データ蓄積として、開発段階品の物性、既製品の特長や使用例をサポートするためのデータ取得等を行っています。

業務のやりがいや、大変なことをお教えください

大学、大学院での研究分野と全く異なる分野での職のため、自分の基礎を築くのが非常に大変です。
粉体に関する物理学、それを基にした造粒装置の原理や操作方法など、身に付けなければならない知識は多岐に渡っており、入社して2年たった今でも全てを網羅しきれていません。
しかし大変であるからこそ、やりがいも強くなります。造粒の原理を理解した上で、造粒条件を調整し、造粒物の物性をコントロールできるようになってくると、自分の成長を感じます。また、自分が関わった開発品が製品として上市された時も嬉しく思えます。
このように、日々の成長、努力が報われる瞬間が、業務のやりがいとなり、仕事への活力になっています。

大学院生へのメッセージをお願いします

就職活動において、必要なのは「ぶれない」ことだと思います。
研究生活でもそうであった様に、ぶれずに追い求める姿勢が大事なのだと、就職活動を振り返って思いました。
就職後、自分の専攻を活かした職種に就いて、研究を存分に生かすことができるのは、ほんの一握りかもしれません。
しかし、自分のやりたいこと、関わりたい業界を芯において活動すれば、おのずと企業との縁が見つかると思います。
また、やりたいことさえ明確であれば、どんな企業でもやりたい仕事ができるのではないかと思います。
目標を見つけて頑張ってください。


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