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株式会社キ卜ー 開発第一部 開発第ーグループ所属 北陸先端科学技術大学院大学 情報科学研究科 出身

2015/02/25 掲載

華道・剣道・書道。
様々な「道」を修める彼が語る「就職道」

大学院時代の研究内容を教えてください

 私が所属していた研究室では、主にLSI(集積回路)に関する研究を行っており、その中でも「同期式回路と非同期式回路の混合回路」という新しい分野を立ち上げ、研究していました。
 LSIという言葉は日常生活の中でなかなか聞き慣れない言葉ですが、就職活動中の学生には欠かすことができないスマートフォンやパソコンなど、電気を使う製品の殆どに、このLSIが使用されています。
 LSIとは、パソコンを例に上げるならば、CPU(マイクロプロセッサ)やメモリの中に、電子部品を数千万個から数億個配置した一つのモジュールのことを指します。しかし、近年、パソコンやスマートフォンのように、ゲームなどのアプリケーションや高画質・高機能カメラなどの機能が増えることにより、LSIの規模が大きくなり、それに伴って通信速度の低下や、消費電力の増加などが懸念されるようになりました。
 そこで、私の研究では、現在主流である同期式回路と呼ばれるLSI回路の設計方式と、非同期式回路と呼ばれる設計方式を組み合わせて、一つの新しい回路設計方式を開発しました。2つの回路設計方式は、設計する回路面積により、通信速度や消費電力が異なる回路が構成されますが、一つの回路ブロック内に同期式回路と非同期式回路を混合させることで、単に速度性能を向上させるだけではなく、性能、面積、消費電力などの目標や制約に合わせたハードウェア構成手法の実現を目指しました。

就職活動はどのようにされたかお教えください

業務風景  就活セミナーなどでは、「自分に合った企業選び」とか「専門分野を活かして」など、あやふやな期待と不安に初めから悩み、深めていくように教えられ、就職活動の荒波に揉まれていきます。そんな中、私はただ単純に「自分が好きなモノづくりができる企業で働きたい」という思いで、就職活動を"楽しんで"いました。

"楽しむ = 見付かる"

 私はモノづくりが好きでありながら、何を作りたいかは一切決めずに就職活動をしていました。その理由は、自分が考えているモノ造りのスタイルが、どの企業で実現できそうか、自分なら何を生み出せそうか、それを試し、確認する場が就職活動であると考えていたからです。なので、私は様々な業種の企業にエントリーし、説明会や工場見学、面接を何度も繰り返して、自分の思いをぶつけていきました。そんな時、出会った企業がチェーンブロックメーカーの「株式会社キトー」であり、ホイストと呼ばれるちょっと異質な製品でした。
 ホイストの機能は単純明快!モノを吊り上げ、移動し、固定する。それは世の中に出回っているどの製品にも組み込まれることなく、ただそこに在り続け、産業の安心・安全を守る存在。このシンプルでコアな技術に、奥深さを感じると同時に、マテリアルハンドリング業界で求められるホイストの機能や安心・安全に無限の可能性と、自分自身の新しいモノづくりのスタイルを見付けた瞬間でした。

現在はどのような業務を行っていますか?

業務風景  私の所属している開発第一グループでは、ホイストの新製品開発やモデルチェンジなどを行い、日々新しホイストの可能性を模索しています。
 この”ホイスト”という名前は、なかなか聞きなれない言葉だと思いますが、実は皆さんの身近に存在しています。例えば工場や駅などの天井に添えつけられ、チェーンとフックで重量物を巻き上げる機械がホイストです。私の担当業務は、このホイストの中でも電気チェーンブロックと呼ばれている、電気を使い押しボタンの操作で荷を吊り上げるホイストの設計・開発を主に担当しています。
 業務中は主にCADを用いてホイストの設計を行い、完成した製品を先輩社員の方々とともに、評価試験を行っています。このホイストと呼ばれる製品、機能は荷の上げ下げをするのみで、一見単純そうに思われるかもしれません。しかし、ホイストがお客様の工業などで設置される場合、その多くが頭上に設置されています。もしもホイストが落下すれば、お客様の生死に関わる大事故となり、吊り上げた荷が落下すればお客様の製品を傷つける可能性もあります。
 そのため、お客様への安心・安全を守るために、図面の線一本、寸法一つ書き込むたびに緊張の連続ですし、出来上がった製品は何千時間も掛けて、それを何度も繰り返し実験・評価を行っています。

業務のやりがいや、大変なことをお教えください

日常業務の風景 ”守る安全と生み出す安心”

 ホイストはギヤ、チェーン、制御基盤、オシボタンなど様々な部品で構成されています。押しボタン一つとっても、握り易さ、ボタンの押し心地、油や衝撃に対する耐久性、感電対策など、設計方法や材料などを考えると無限の可能性を秘めています。ただ一つだけ、全ての製品に共通しているのが安全性です。どんなに設計方法や材料にこだわったとしても、操作方法や現場環境の変化に応じて思わぬ事故が発生します。そのような事故を少しでも減らすために、製品ごとに設計方法や材料を見直し、強度シミュレーションや実機での試験・評価を行いながら、一から製品を組み上げていく過程は非常に面白く、一つ一つ安全性への課題をクリアしてくことが、お客様と製品の安心・安全を守ることに繋がるのだと思うと、やりがいを感じます。

大学院生へのメッセージをお願いします

日常業務の風景  大学院生という時期は様々な人生の選択肢があり、一番不安な時期です。ただ、一番忘れてはいけないことは、世の中で自分自身が何をしたいかだと思います。多くの学生が就職活動という肩書きの殻に押し込まれ、受ける企業を選びながら、自分磨きに無駄な時間を費やしているように見えます。しかし、その時間を利用して、できるだけ多くの就活セミナーや面接、OB訪問に出かけてみてください。
 自分自身を客観的に評価してもらえる場に、自分の身を置くことで、自分の良い部分を再確認し、多くの社会人や同じ境遇の学生と話すことで、いままで知らなかった仕事やそのやりがいに気付くはずです。
 不安な時期だからこそ、一人で考えずに、自分が求める”仕事のスタイル”を、世の中にぶつけていき、そこから得られたフィードバックによって、自分自身が磨かれ、自分に合った企業が見えてくると思います。

 もし、その自分に合った企業の中に、株式会社キトーが挙がったのなら、一度、山梨県の工場に見学にいらしてください、きっと感じたことがない機械への”念(おも)い”に気付くはずです。


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