1. TOP
  2.  >  アカリクコラム
  3.  >  面接は議論する場ではない

面接は議論する場ではない

2014/09/30 掲載

はじめに

ペンと紙

本日は、以前私が面談を担当した
Aさんのエピソードをご紹介させていただきます。

文系修士、Aさんのエピソード

文系修士のAさんは負けず嫌いで努力家。高校から大学までの7年間は長距離ランナーとして活躍していて、
大会での優勝経験もあったそうです。

そんなAさんは自分を殺して仕事をするのではなく、お互いにガンガン意見をぶつけあっていくような環境で
働きたいと考えていて、就職活動では採用情報に「風通しの良い社風」
「自由闊達に議論が行われる」といったことが
書いてある会社に絞って応募していました。

そしてグループ面接やグループディスカッションでは「他の人には絶対負けない」という気迫で臨み、
個別面接では「自分の立場や考えをはっきりと伝える」「自信を持って答える」「決して折れない」といったことを
念頭に回答していたそうです。

しかし、思ったようには結果がついてきません。

振り返ってみてもグループ面接では他の人に負けていたとは思えないし、
個別面接でも聞かれたことについてはしっかりとロジックを組み立てて反論していた。それなのに何故…。

そんなある日、個別面接の最後に面接官からこんなことを言われたそうです。

「言いたいことはわかりました。でも、私はAさんと議論がしたいわけではありません。」

それを聞いたAさんは、え?自分の考えをしっかりと言えるような人が欲しいんじゃなかったの?
サイトに書いてあることはもしかして嘘??自分を抑え、言葉をオブラートに包み、当たらず触らず、
和をもって尊しとなす、いかにも日本企業らしい体質に自分を合わせて話をしなければいけないのか…。
自信喪失というよりも混乱してどうすればいいかわからなくなってしまったそうです。

十五のツッコミ

ここまで聞いて私は、さてどこからツッコミ入れようか…と考えました。

今回はAさんと議論して勝つことが目的ではないので、どれだけ企業の考え方を理解してもらえるかが肝になります。

まず「私は法学部出身でもともと議論好きな性格なので、Aさんの気持ちもよくわかります」と伝えた上で、
論点を絞って一つ一つ話をすることにしました。

以下、その時に話したことを順に書いていきます。

1.グループ面接ではグループが全滅することもありうる

いくらAさんが隣の人より優れていたとしても、それはたまたま一緒になったグループで相対的に優れていただけ。
比較されるのは隣の人ではなく、既に内定している人や入社して活躍している社員。
選考では自社にふさわしいかどうかをもとに判定される。グループディスカッションもまたしかり。

2.企業は嘘を書いているわけではない

求人情報に書いてあるのは「実際の社風」あるいは
「こうありたいと考える理想の姿」「こういう人に来てほしいという採用方針」です。

もし嘘を書いていると仮定すると、明らかにミスマッチになるような人を誘引するため、
結果として無駄な選考の手間を増やし、効率的な採用活動を阻害します。
企業も暇ではないのでそんな非効率的なことはしません。

3.面接は議論する場ではない

面接では確かに色々と尋問されます。
志望理由、大学院進学理由、なぜ就職するのか、なぜたくさんある企業の中で当社なのか…等々。
これらに論理的に回答をしようとすると、ああ言えばこう言う、どうしても議論っぽくなってしまいます。

でも、面接というのは議論の能力を判定する場ではありません。
一緒に働きたいと思えるか、入社して他の人達とうまくやっていけるか、
能力を十分に発揮しうるかということを判定する場だということを念頭に置く必要があります。

…続きを読む



※ この記事の続きを閲覧するためには、アカリクWEBにご登録後、ログインが必要です。

プライバシーマーク 株式会社アカリクは「プライバシーマーク」付与事業者として認定されています。